一脚の椅子と日本全国を旅し、99ヶ所にてロケを敢行した『ACTUS STYLE BOOK Vol.10』
Culture 2024.08.01
インテリアのカタログ兼ビジュアルブックとしてスタートした『ACTUS STYLE BOOK』。制作期間7年を経て、最新刊『ACTUS STYLE BOOK Vol.10』が発売された。1996年発刊のVol.1から編集を担当し、『アクタス123人の家』(2012年刊)も手がけたアクタスのクリエイティブディレクター・荒木正則が全国32都道府県99カ所を回り、全て撮り下ろしのオールカラー全468ページという大充実の1冊が完成した。
『ACTUS STYLE BOOK Vol.10』¥1,200
今回のVol.10のテーマは、荒木が20年前から構想していたという「明日の日本を考える」。全部で5つのコンテンツからなる構成で、イタリア・ポラダ社の一脚の椅子を旅の道連れに、日本が持つ美しい文化や歴史、四季を求めて、日本全国の名所を写した旅の記録や、全国の素晴らしい建築やロケーションと、アクタスの家具たちが出逢いコーディネートした心地いい空間、そして、子どもたちが夢見る憧れの部屋などを収録。1冊を通じて、「日本のインテリアをもっと元気に、そして豊かにするには?」を問いかけている。
企画から編集、撮影、スタイリング、コピーライト、そしてイラストレーションまで全てを担った荒木。特に、32都道府県69カ所を巡ったコンテンツ「また椅子と旅をする」では、ひとりで椅子を運んで全国を撮影に回ったという。「意外といまの若い人って旅に出てないのでは?と思ったんです。日本の文化、歴史、四季の美しさは実際に触れないとわからない。日本を再発見してほしいという思いでつくりました」と語った。
読み聞かせ絵本「イスはボク」といった、日本を旅したイスのもうひとつのお話も素敵!
インテリアとともにさまざまな景色を堪能できる、旅好き、インテリア好きにたまらない1冊。ぜひ手にとってみてほしい。