Pace ギャラリーのグランドオープン記念! メイシャ・モハメディの新作絵画展。
Culture 2024.09.10
設立から60年以上の歴史をアート界に刻み続け、現在はニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、ジュネーブ、ソウル、香港にギャラリーを構えるPace(ペース)ギャラリーが、麻布台ヒルズに新ギャラリーをグランドオープン。それを記念して、アメリカ人アーティスト、メイシャ・モハメディの新作絵画展『yesterday I was a tiny tube of toothpaste(イエスタデイ アイ ワズ ア タイニー チューブ オブ トゥースペースト)』を開催。
カリフォルニア州サンルイスオビスポで育ったモハメディは、カリフォルニア大学サンディエゴ校で認知科学(特に神経科学)を専攻し、学士を取得。絵画は独学で学び、2011年にはサンフランシスコのカリフォルニア芸術大学で絵画の修士を取得した。現在はロサンゼルスを拠点に制作活動を続け、普遍的な思想や経験についての自身の考えが反映された、空気感のある抽象画で知られている。作品はニューヨークのメトロポリタン美術館、ロサンゼルス郡立美術館、マイアミ現代美術館に所蔵されており、ヨーロッパでもグループ展に参加するなど、すでに高い評価を得ているアーティストだ。
モハメディにとって、日本およびアジアで初となる今回の個展では、2023年から24年に制作された未発表の絵画に焦点を当て、色彩とカリグラフィー的な抽象表現を巧みに用いる彼女の物語性あふれる作品を紹介する。これらは約20年前の彼女の日記に触発されたもので、彼女はその当時、短期間であるが日本で仕事をしていた。作品名の半数は、当時の日記に記された人々や訪問場所の名前から取られている。彼女はこの一連の絵画制作において自身が20代だった頃の精神空間に立ち戻り、生き直すことで、海外での自己形成期と現在の生活における偶然や幸運の巡り合わせを織り交ぜているのだ。本展で発表される作品に用いられている日常生活や人間関係から生まれる物語や場面を抽象化してつなぎ合わせるパッチワーク的な手法は、彼女の絵画制作に特徴的な手法のひとつでもある。
自由と無限の感覚が漂い、三次元世界の制約や規定から解放された彼女の没入型の作品をぜひこの機会にその目で鑑賞して。
---fadeinpager---
---fadeinpager---
---fadeinpager---
会期:開催中〜2024年10月16日(水)
会場:Pace ギャラリー
東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA1階
03-6681-9400
営)11:00〜20:00
休)月
https://www.pacegallery.com/
text: Natsuko Kadokura