「旅と手しごと」がテーマのマーケット「TRACING THE ROOTS」、代官山で10年目となる開催へ!

Culture 2024.09.29

「旅と手しごと」をテーマに、ファッション、クラフト、アートの"表現者"が集まり、展示や作品の販売を行うマーケット「TRACING THE ROOTS」が、今年も代官山ヒルサイドフォーラムで開催される。イベントを主催するマザーディクショナリーの尾見紀佐子は、各地を旅するなかで出会った彼らの手仕事に「何らかの思いを人々と共有しようとする姿勢」を感じ取り、ともにこの場所を作り上げてきた。10年目となる今年は、最後の開催となる。

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注目したいのは、メインビジュアルを手がけたアーティストLena Fujimotoの展覧会。自己との対話のなかから素材に身を任せ、絵や身の回りにあるもの、自然物を使った立体、クレイ作品など形態にとらわれない表現方法を取る彼女の、いま、この時にしかないクリエーションが楽しみだ。

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写真家・山内悠によるワークショップ「残像-photogene story- 記憶にない写真を紡ぐ無意識の表象を探す」では、彼が撮影を続けるなかで時々出会う「記憶にない写真」をともに紡ぎ、そこで見えてくる意識から外れた世界を探すという。

10年間の参加アーティストは総勢約200組、迎えたお客様は毎年約4000人、と人気のこのイベント。作り手の想いを受け取った人々の生活に迎えられたものたちは、いまどんな顔をしているのだろう。そして、今年新たに出合う手仕事は、私たちに何をさずけてくれるのだろう。ワークショップのラインナップや申し込みはホームページをチェック。出展者は、会期の前半と後半で異なるので、事前にチェックしてから出かけてみて。

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マーケットの出展者から。WONDER FULL LIFEは、「ファッション」と「アートワーク」を軸にデザイナー・大脇千加子が主催する創作プロジェクト。世界の民族衣装などにインスパイアされ、素材にもこだわった衣服やアクセサリーが並ぶ。
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琉球紙工房「TSUTO」は、琉球紙と呼ばれる琉球王国時代に生まれた沖縄独自の紙の文化を、現代の暮らしに沿う形で表現する。写真は、その紙を用いたうちわ。
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O' Tru no Trusは、種村太樹と尾崎紅によるアートユニット。各地の海を旅して見つけた漂流物と真鍮を組み合わせて、オブジェやアクセサリーなどを制作する。
TRACING THE ROOTS - 旅と手しごと-
会期:2024年10月8日(火)〜2024年10月13日(日)
会場:代官山ヒルサイドフォーラム 東京都渋谷区猿楽町 18-8
営)11:00〜18:00(10/11(金)13:00〜18:00、10/13(日)11:00〜17:00)
https://motherdictionary.com/roots2024

 

text: Saiko Ena

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