エリザベス女王、晩年に「骨がん」に罹患していた? ジョンソン元首相の回想録で明らかに。

Culture 2024.10.10

エリザベス女王は在位70年で2022年9月8日に亡くなった。ボリス・ジョンソン元英国首相は回想録で君主との最後の面会を振り返り、晩年の女王の病気について言及した。

241002_elizabeth_cancer_main.jpg
ボリス・ジョンソンとエリザベス女王。(2019年7月)photography: PA Photos/ABACA

エリザベス女王の死から2年が経つ。ボリス・ジョンソン元英国首相は10月22日に出版する回顧録『Unleashed(原題:解き放たれた)』で晩年のエリザベス女王との思い出に触れ、亡くなるわずか2日前に最後の面会をしたことを語った。著者によれば女王はその頃、「ある種の骨のがん」に苦しんでいたという。

「私は女王がある種の骨のがんであることを1年以上前から知っていた。そして医師団は女王の健康が突然悪化することを恐れていた」と書かれた抜粋部分を米ニュースメディア「ポリティコ」が転載している。

2022年9月6日、96歳の君主が亡くなるわずか2日前にボリス・ジョンソンは辞表を女王に提出した。その時の写真を見た世界中の人々が心配したのは、ウィリアム皇太子とハリー王子の祖母の手にあざがあったからだ。「女王は青白ざめており、背もいつもより丸まっていた。手と手首には点滴か注射によるものと思われる黒っぽいあざがあった」とボリス・ジョンソンは書いている。しかしながら女王の心は病気の影響を受けていなかったとも付け加えた。「女王がいつものように歯を見せながらにっこり笑うと、顔がぱっと美しく輝いた」

---fadeinpager---

最後まで務めを果たす

政界の人間が女王の健康状態や死因について明言したのはこれが初めてのことだ。女王の死亡診断書には「老衰」と記載されている。「とても安らかに、眠っている間に亡くなられました。老衰でした。ご本人は何も気づかず、痛みもありませんでした」と、女王の私設秘書だったエドワード・ヤング卿は、女王の死後1年経ってからメモに残している。

亡くなる年の夏、女王は自分がもう長くないことを知っていたが、「なんとか最後まで務めを果たそうと決意」していた。最後の務めはボリス・ジョンソンから後任のリズ・トラスへの政権交代に立ち会うことだった。女王は亡くなる直前まで祖国に尽くしたのだ。

text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

いいモノ語り
いいモノ語り
パリシティガイド
Business with Attitude
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories