香港映画祭が今年も! しかも東京・大阪・福岡の3都市開催!

Culture 2024.10.15

昨年は連日満員御礼となった「香港映画祭 Making Waves ー Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」が、11月1日より開催。今年は東京、大阪、福岡の3都市での上映となり、ますます盛り上がりそう。チケットは10月18日よりオンラインで販売開始。

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『ラスト・ダンス』(原題:破・地獄/THE LAST DANCE )
オープニング作品となる『ラスト・ダンス』。疫病が猛威をふるい経済が低迷するなか、葬儀社に転職したダオシェン(ダヨ・ウォン)。当初は先輩のマン(マイケル・ホイ)と衝突するダオシェンだったが、彼と仕事をするうちに人生観に変化が生まれていく。原題の「破地獄」とは、故人の霊を地獄から救い出すための道教の儀式を意味している。●監督/アンセルム・チャン ●出演/ダヨ・ウォン、マイケル・ホイ、ミシェル・ワイ、チュー・パクホンほか ●2024年 ●127分 ©️ 2024 Emperor Film Production Company Limited. All Rights Reserved.

本映画祭は、才能豊かな新人監督作品や、いまなお輝きを放つクラシックの名作など、選りすぐりの香港映画を上映する企画。今回は全11作品が上映されるうち、日本初上映となる新作映画は4本。アーロン・クォック、ラム・カートン、リッチー・レンの人気実力派俳優3人が出演した犯罪アクションコメディ『臨時強盗』(2024年)、マッチング・アプリで出会った相手に騙されながらも、その"嘘"によって再生していく女性の姿をコミカルかつ爽やかに描いた『ラブ・ライズ』(2024年)、俳優として数多くの香港映画に出演するニック・チョンが監督・主演したスリラー『贖罪の悪夢』(2024年)、香港アクション映画に不可欠なスタントマンたちの血と汗と涙の物語『スタントマン』(2024年)と、今年封切られた話題作がいち早くお披露目される。

今年のオープニングを飾るのは、マイケル・ホイとダヨ・ウォン、香港エンタメ界を代表する2俳優が共演し、10月28日から開催される東京国際映画祭でジャパン・プレミアが決定した『ラスト・ダンス』(2024年)。ふたりに加え、ミシェル・ワイ、チュー・パクホン、チャン監督がオープニング上映にゲストとして駆けつける。さらに、香港映画観客動員数第1位を記録(2024年9月現在)した超級エンタテインメント作品『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(2024年)、昨年の東京国際映画祭で上映され好評を得た『離れていても』(2023年)と『バイタル・サイン』(2023年)、サミー・チェンが香港のアカデミー賞と呼ばれる香港電影金像奨で最優秀主演女優賞を受賞し、東京では初上映となる『流水落花』(2022年)のほか、昨年の本映画祭でワールド・プレミアとなった新人アンディ・ロー監督作『ブルー・ムーン』(2023年)の再上映も。クラシック作品では、名匠スタンリー・クワンが、香港・中国・台湾からニューヨークにやってきた3人の女性の感情の機微を繊細に描いた名作『フルムーン・イン・ニューヨーク』(1989年)のデジタルリマスター版が日本初スクリーン上映となるのも往年の香港電影ファンにはたまらない。

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『フルムーン・イン・ニューヨーク』(原題:人在紐約/FULL MOON IN NEW YORK)
シスターフッドの名作が、デジタル・リマスター版として日本初上映。ニューヨークを舞台に、この街に長く暮らす台湾出身の女優(シルヴィア・チャン)、レストラン経営や投資などで仕事には成功するものの恋愛には縁がない香港出身のビジネスウーマン(マギー・チャン)、結婚のため中国からやってきた花嫁(スーチン・ガオワー)の3人が偶然出会い、異国での疎外感や孤独を共有する。●監督/スタンリー・クワン ●出演/マギー・チャン、シルヴィア・チャン、スーチン・ガオワーほか ●1989年 ●89分 

そのほか、東京・六本木、大阪・梅田、福岡・六本松の蔦屋書店にてポスター展や、香港往復航空券のプレゼントキャンペーンなども実施予定。また、開催都市ごとに上映作品が異なるので、詳しくは公式サイトおよび公式Xアカウントをチェック、来場ゲスト情報もそちらで!

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『臨時強盗』(原題:臨時劫案/ROB N ROLL)
身重の妻と母親の嫁姑問題や住宅事情に悩まされるタクシー運転手(ラム・カートン)と老人ホームを営むシングルファザーのファイ(リッチー・レン)の兄弟は、人生を変えるべく強盗を企む。だが、強盗用の拳銃の入手に失敗し、さらに元レスリング選手のプロの強盗(アーロン・クォック)が奪った大金を兄弟が手違いで手に入れてしまったことから、3人は思いがけずチームを組む羽目に...。今年の旧正月に公開されたこの軽妙な犯罪アクションは、日本初上映。11月4日の上映にはラム・カートンが来場。●監督/アルバート・マック ●出演/アーロン・クォック、ラム・カートン、リッチー・レン、マギー・チョンほか ●2024年 ●98分 ©️ Entertaining Power Co. Limited. All Rights Reserved.

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『ラブ・ライズ』(原題:我談的那場戀愛/LOVE LIES)
夫と死別した婦人科医ベロニカ(サンドラ・ン)は、25歳と偽ってマッチングアプリに登録し、55歳のフランス人、アランと出会いSNSで愛を育むが、彼の正体はロマンス詐欺集団の一員だった! サンドラ・ンが恋の高揚感、愛の喪失と孤独を熟練の演技で魅せる、コミカルで後味爽やかな再生の物語。チャウ・シンチーの『人魚姫』(2016年)の脚本を務めた、ホー・ミウケイの初監督作。日本初上映。●監督/ホー・ミウケイ ●出演/サンドラ・ン、マイケル・チャン、チャン・ファイフォン、ステフィー・タンほか ●2024年 ●116分 ©️ 2024 Head Office Film Limited. All Rights Reserved.

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『贖罪の悪夢』(原題:贖夢/PEG O'MY HEART)
精神科医のマン(テレンス・ラウ)のもとにやってくる患者は、自身の不安やトラウマからくる悪夢に苛まれていた。患者のひとり、不眠症で事故を起こしたタクシー運転手のチョイ(ニック・チョン)をカウンセリングしたマンは、チョイの悪夢は金融危機時代、友を裏切った罪悪感によるものだと分析。"怖い夢"を視覚化したショッキングな映像の数々が強烈な印象を残すスリラー。日本初上映。●監督・出演/ニック・チョン ●出演/テレンス・ラウ、ファラ・チャン、ベン・ユエンほか ●2024年 ●97分 ©️ United Filmmakers Organization Limited / The Government of the Hong Kong Special Administrative Region 2024. All Rights Reserved.

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『スタントマン』(原題:武替道/STUNTMAN)
香港アクション映画に不可欠なスタントマンたちの物語を、ともにアクション俳優であるアルバート・レオン&ハーバート・レオンのふたりが初監督。『トワイライト・ウォリアーズ』で人気が爆発したテレンス・ラウ、フィリップ・ンが共演するほか、アクション映画界のレジェンド、トン・ワイの久々の映画出演も大きな話題に。日本初上映。●監督/アルバート・レオン、ハーバート・レオン ●出演/テレンス・ラウ、トン・ワイ、フィリップ・ン、セシリア・チョイほか ●2024年 ●113分 ©️ 2024 Entertaining Power Co. Limited. All Rights Reserved.

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『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(原題:九龍城寨圍城/TWILIGHT OF THE WARRIORS: WALLED IN)
80年代の香港。"悪の巣窟"と呼ばれる無法地帯、九龍城砦を取り仕切るロンギュンフォン(ルイス・クー)は、黒社会とトラブルを起こした不法移民のチャン(レイモンド・ラム)を匿い、その結果、九龍城砦は激戦の場となる。ベテランから若手まで多彩なキャストと彼らが織りなす情と義理のドラマ。アクション監督を務めた谷垣健治によるダイナミックで流麗なアクションや、壮大なセット美術など見どころ満載。香港映画歴代動員数第1位(2024年9月現在)に輝いた大ヒット作。●監督/ソイ・チェン ●出演/ルイス・クー、サモ・ハン、リッチー・レン、レイモンド・ラムほか ●2024年 ●125分 ©️ 2024 Madia Asia Film Production Limited Entertaining Power Co. Limited One Cool FIlm Production Limited Lian Ray Pictures Co., Ltd All Rights Reserved.

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『離れていても』(原題:但願人長久/FLY ME TO THE MOON)
湖南省から香港に渡ってきたユェンとチュエの姉妹とその家族の物語を、香港が中国に返還された1997年、2007年、2017年の3部に分けて描く。移民家族の20年に香港社会の変遷を映した感動作。監督・脚本のサーシャ・チョクは、2017年のユェン役としても出演。2007年のユェンを演じたヨーヨー・ツェーは、本作の演技で第42回香港電影金像奨など数々の映画祭で最優秀新人賞に輝いた。●監督/サーシャ・チョク ●出演/ウー・カンレン、サーシャ・チョク、アンジェラ・ユン、ヨーヨー・ツェーほか ●2023年 ●113分 ©️ The Flow Of Words Limited.

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『バイタル・サイン』(原題:送院途中/VITAL SIGN)
出世を望まない現場主義の救命士マー(ルイス・クー)は、幼い娘を持つシングルファザー。義父母の勧めもありカナダへの移住を考えているが、持病がある彼には許可がおりない。それでも粛々と仕事に向き合い、マニュアルを無視してでも人命を救おうとするマーの姿に出世至上主義の後輩(ネオ・ヤウ)の心を動かしていくーー。香港の救命士たちへのリスペクトを込めつつ、主人公マーと彼を取り巻く人々の人間模様を綴ったドラマ。●監督/ヴィンシー・チェク ●出演/ルイス・クー、ネオ・ヤウ、アンジェラ・ユンほか ●2023年 ●98分 ©️ Leading PR and Promotion Limited.

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『流水落花』(原題:流水落花/LOST LOVE)
ティンメイ(サミー・チェン)とバン(アラン・ロク)夫妻は、里親としてさまざまな子どもを受け入れ養育している。実の我が子を幼くして失い、夫婦の関係性は壊れかけているが、里子たちとの触れ合いのなかでふたりが再生していく姿を描く。新人発掘プロジェクト「オリジナル処女作支援プログラム」入選の脚本に惚れ込んだサミー・チェンは本作にノーギャラで出演、香港電影金像奨最優秀主演女優賞を受賞した。●監督/カー・シンフォン ●出演/サミー・チェン、アラン・ロク、ヘドウィグ・タムほか ●2022年 ●92分 ©️ 2022 Flowing Water Production Limited. All Rights Reserved.

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『ブルー・ムーン』(原題:望月/ONCE IN A BLUE MOON)
コンビニで働く娘、妻との別居を隠している息子と彼らの母。それぞれに秘密を抱える家族の再生を描く。アーティストとしても活躍するグラディス・リーと、記録的大ヒットとなった『6人の食卓』(2022年)で一躍人気俳優となったピーター・チャン演じる兄妹を女手一つで育ててきた母親役に、『最後勝利』(1987年)など80〜90年代の香港映画で活躍したアイドル出身の俳優ロレッタ・リーが扮し、中年の諦念をにじませて好演している。●監督/アンディ・ロー ●出演/グラディス・リー、ピーター・チャン、ロレッタ・リーほか ●2023年 ●103分 ©️ Emperor Film Production Company Limited. All Rights Reserved.

「香港映画祭 Making Waves ー Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」
●東京
会期:2024年11月1日(金)〜4日(月)
会場:YEBISU GARDEN CINEMA

●大阪
会期:2024年11月9日(土)〜11日(月)
会場:テアトル梅田

●福岡
会期:2024年11月15日(金)〜17日(日)
会場:ユナイテッド・シネマ キャナルシティ 13

料金:¥1,300均一
オンラインチケット発売日時:2024年10月18日(金)19:00
◾️東京会場 ◾️福岡会場
香港映画祭 Making Waves オンラインチケット:https://oaff.sboticket.net/
*東京・福岡会場の窓口でのチケット発売は、各作品上映当日の映画祭上映作品の初回上映時刻の1時間前より映画祭受付にて販売。
◾️大阪会場
テアトルシネマオンライン予約:https://ttcg.jp/ttcg_umeda/event/
*大阪会場の窓口でのチケット販売は、劇場初回上映時刻の20分前より3F劇場チケット窓口にて販売。
*オンライン販売で完売になった上映回については、窓口での販売はなし。
*窓口では上映当日分のみ購入可能。

公式サイト:https://makingwaves.oaff.jp/
公式X:@MakingWaves_HKC
公式Instagram:@makingwaveshkc

 

text: Natsuko Kadokura

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