東京ミッドタウンでの授賞式のために、篠原ともえがデザインしたアートなトロフィーとは?

Culture 2024.10.29

"「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街"を目指す活動の一環として、今年で17回目を迎えた「TOKYO MIDTOWN AWARD」。去る10月10日に授賞式が開催され、デザインコンペの審査員としても参加した篠原ともえのデザインによるトロフィーが授与された。

241028-tokyo-midtown-shinoharatomoe-01.jpg
10月10日に授賞式が行われた「TOKYO MIDTOWN AWARD 2024」にて、自身がデザインしたトロフィーを手にする篠原ともえ。

「アイデアは一枚の紙から生まれる」がトロフィーのコンセプト。「アイデアが思い浮かんだ時、初めに紙に描かれるシンプルな輪郭。それらは試行錯誤を経て具体的な形へと進化していきます。多くの時間と労力を費やし、思考を磨き続けることで最終的に洗練された完成品に至ります」と篠原ともえは語る。このトロフィーは、北陸復興支援へ想いを込め、富山県の工芸品、すずがみを活用。約400年にわたり鍛金技術が受け継がれてきた錫100%のすずがみを作りだす職人とともに制作したトロフィーは、幾重ものプロセスを経てアイデアが洗練された形となっていく様子を象徴的に表現したもの。

このアーティスティックなトロフィーは、東京ミッドタウン プラザB1にて11月10日まで展示中。日本の伝統工芸の美と篠原のすぐれたデザイン能力の結晶を、ぜひ見てほしい。

241028-tokyo-midtown-shinoharatomoe-02.jpg
描き連ねたアイデアが実際の形となっていく姿をすずがみで表現したトロフィー。

---fadeinpager---

241028-tokyo-midtown-shinoharatomoe-03.jpg
このトロフィー制作にあたり、富山県高岡市にあるシマタニ昇龍工房の4代目島谷好徳氏のもとを訪れた篠原。昇龍は江戸時代から続く鍛金技法によるおりん(仏具)の制作を本家より受け継ぎ、1909年に創業。現在は、島谷氏が先代や職人らと工房を守り、古きものを手当てしながら、新たな創造を手がけている。
TOKYO MIDTOWN AWARD 2024 EXHIBITION
会期:開催中〜2024年11月10日(日)
会場:東京ミッドタウン プラザB1 メトロアベニュー
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/
問い合わせ先:
東京ミッドタウン・コールセンター
03-3475-3100
www.tokyo-midtown.com

text: Natsuko Kadokura

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
Figaromarche
あの人のウォッチ&ジュエリーの物語
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories