SMAPからオートーレーサーへ。輝き続ける森且行を想う人々が伝えたい、彼の魅力。

Culture 2024.11.29

SMAP森且行からオートレーサー森且行へ。50歳を迎えた森且行さんを捉えたポートレイトとロングインタビューを、雑誌フィガロジャポン1月号では6ページに渡って特集。madameFIGARO.jpではウェブ限定公開のポートレイトとともに、自分自身の強さで輝き、人生を前に進めてきた彼の魅力を映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』の監督・穂坂友紀さん、兄・森久典さん、そして今回のインタビューに立ち会ったフィガロジャポン編集長、森田聖美が語る。

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映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』監督・穂坂友紀さんが語る森且行さんの魅力。

2021年、ともに落車した新井恵匠選手が言っていました。
「僕が今、引退せずに走っていられるのは森さんのおかげなんですよ」

森さんを見守り続けた医師が言っていました。
「彼がここまで回復してくれたことは、同じ境遇の患者さんにとっても、医療従事者にとっても希望の星なんですよ」

先輩レーサーが言っていました。
「カツがオートレースの世界に来てくれなかったら、オートレースの顔として広報活動をしてくれなかったら、1場どころじゃない、もっとレース場がなくなっていたかもしれない。だからカツは僕らのヒーローのなんですよ」

自分のためだけじゃない、みんなのために走る姿こそが森且行の魅力=「ヒーロー」です。

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兄・森久典さんが語る弟・且行さんの魅力。

兄から見た弟・且行の魅力と言えば、諦めない精神力ですね。 日本一になった年齢は46歳。オートレーサーになって24年後での日本一は最年長記録だそうです。24年かけて仲間との約束を果たした弟は、僕の自慢です。 人に対する思いやりが強いところもあります。2021年の飯塚での事故の時、朝一番で福岡の病院へ向かい、対面して「大丈夫か?」と声をかけたら、返ってきた第一声は「恵匠は大丈夫だった?」というものでした。一緒に落車をしてしまった新井恵匠選手のことを心配してたんです。本人に会う前に、先生からは「命があっただけでも。歩くことすら厳しいかもしれない」と言われていたような状況でした。そんな時でも、自分の事より相手の事を心配するような優しい心をもった弟です。 大怪我をしてからの且行は、自分のためだけじゃなく、応援してくれてるファンの皆様や、復帰に向けて一生懸命共に頑張ってくれた先生方のために頑張って走っています。今回のドキュメンタリー映画ではそんな且行が観られると思います。

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フィガロジャポン編集長・森田聖美が感じた森且行さんの魅力。

穂坂監督や、お兄さま(久典さん)のように、ずっと近くで森且行さんを見守ってきたわけではない、インタビュー時に突然お会いした私がコメントを述べるのは、おかしな話かもしれません。ただ、現場の担当編集者とインタビューを終えてごはんを食べていた時に話していたんです。「あんな悲劇に見舞われても、限りなく前向きに明るく生きられるって、どんなパワフルな人間性なんだろう」と。森さんはもともと日本のトップアイドル。個人的には「胸騒ぎを頼むよ」の際の森さんのダンスが好きで、エレガンスを感じていましたし、長い手足を生かしてとても美しい所作で踊られる姿に運動能力の高さを感じていました。エレガントなパフォーマンスと、人々を楽しませるエンターテイナーとして在りようがインタビュー時にも発揮されていて、輝いていました。ただし、それが作り上げられた感じがなく、自身が選び取った人生と、自身に与えられた運命をまんま受け止めて、そのうえで好きなことのために、視線を真っすぐに前向きに生きていると感じたのです。その生き方に真摯なエネルギーを感じました。人が自分自身を「幸せ」と考えるかどうかは状況やデータではなく、「その人自身の心の風景」であるということを、森且行さんを目の前にして感じました。

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「森さんのこれまでの人生をひと言で表すと?」という問いかけに、手書きの文字で"修業"という言葉を書いてくれた。力強さのなかある繊細で細やかな筆跡に森さんの人柄が垣間見える。


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ロングインタビューと森且行の"いま"を捉えたポートレイトが見られるのは、フィガロジャポン1月号だけ! いますぐチェックして。
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movie.jpg映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』
トップアイドルから夢だったオートレーサーへ──。日本中の注目を集めた電撃の転向から28年。ヘルメットの下に隠されていた森且行のオートレーサーとしての生きざまを追ったドキュメンタリー。

●監督・編集/穂坂友紀 ●出演/森且行ほか ●ナレーション/萩原聖人 ●2024年、日本映画 ●94分 ●配給/KADOKAWA ●11月29日より、新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開 ©︎TBS

森且行/Katsuyuki Mori
1974年生まれ、東京都出身。川口オートレース所属。アイドルグループ、SMAPのメンバーとして活動し、96年にオートレーサーへと転身。97年のデビュー戦で勝利し、着実にグレードレースを制覇。2020年11月にはSG日本選手権で優勝し、悲願の日本一を達成する。

森且行着用上:ニット¥37,400/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238) パンツ¥47,300/マディソンブルー 下:ニット¥143,000、シャツ¥55,000、パンツ¥47,300/以上マディソンブルー(03-6434-9133) シューズ/スタイリスト私物

photography: Mai Kise styling: Masaru Kato hair & makeup: Enatsu 

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