今年も爆買い!TOKYO ART BOOK FAIR 2024で見つけたとっておきの本は?

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丸一日滞在してしまうほど、私にとっては決戦の祭典「TOKYO ART BOOK FAIR」。東京都現代美術館で開催され、国内外から約300組のアーティスト、出版社などが集まり、本やZINEが購入出来たり、その他ライブショーなどを楽しむことのできるイベント。10年ほど前に初めて訪れてからこの祭典がないと年を越せない!と思うほど、なくてはならない存在だ。
時間があれば本屋に行ってしまうので、部屋に本があふれ続け、今年のブックフェアで購入するのは3冊!と決めて厳選したとっておきの本と本屋の出合いをご紹介。

毎年、土日に行っているので、混み合うことが前提で会場に向かったが、今回行ったのは初日の平日。オープンしてすぐ会場に到着し、余裕な気持ちだったが......そこには長蛇の列が.....!やっとの思いで入り口に辿り着き、ワクワクした気持ちで物色スタート。

オランダ発! ZINE loverにオススメしたい「Print room」。

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会場を練り歩いていると、一つひとつ丁寧に印刷されたZINEが並んだブースに辿り着いた。さまざまサイズや印刷方法で作成した本を眺めていると「これがおすすめよ」と店番をしていた彼女が教えてくれたのは、葉っぱの模様がついた1冊。

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「この本の作者は映像のアーティストとしても活躍してるのだけど、この本は私たちの事務所もあるロッテルダムの14本の樹木について綴ったもの。その地域について紹介しながら、木の下で彼女自身が書いたメッセージがあったり、その場で拾った葉っぱや、3D撮影をした木の写真を載せてみたり」この本が作られたのはパンデミックの時。人との交流はなかったけど、自然との交流が作者にとって特別な時間だったと言う。手書き、地図、3D撮影した写真まで......さまざまな手法で作られた1冊から愛情を感じる。「樹木は私たちよりも長く生きるのだから、その地の歴史について知りたければ木を観察するのが一番よ!」と店番していた彼女がそう話す。自然から歴史を学ぶ。私もそんな時間を過ごしてみたい。

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韓国で入店困難!? Propagandaとついにご対面!

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韓国映画のポスターを制作するデザインスタジオPropaganda。インスタグラムでチェックし続けて早5年......。韓国旅行は、人よりも行くほうだと思うが、予定が読めないのが旅行! 要予約のこのお店にはなかなか行くことができず、今回の出展を楽しみしていた店舗だ。インスタでチェックしていた1970年代から90年代の韓国のお菓子のパッケージをまとめた本と60年代から90年代後半までに創刊された雑誌の表紙を紹介する1冊。

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どちらにしようか悩みに悩んだ末......少し仕掛けがある雑誌の表紙の1冊に心奪われこちらに決定!いつも行こうとするけど予約しないと行けないからなかなか旅行では行けないと伝えると、「DMしてくれたらいつでも入れてあげるよ!」とのことなので、次の韓国旅行では行けるかもしれない!ワクワク。

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近い将来、全冊ゲット? Valizの本に夢中な理由。

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私が持っている本がたくさんあるブースだ!と足を止めた、オランダの出版社Valiz。「私これもあれもそれも持ってるよ」と言うと「今日、買うものはないね」と笑われた。そんな私にもおすすめの本はある?テーマはどれも魅力的だけど、論文の英語は読みきる自信がない!と伝えると、とある本をおすすめしてくれた。

「これは、アートエクササイズとして、質問形式になっているの。アートに興味があるならおすすめの1冊」確かにこれなら読み切ることができそう!と思い、購入を決める。今日、購入できる本数リミットは3冊でもう3冊はゲットしたが......

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これもまたインスタグラムで気になっていた1冊を見つけてしまう「これは、英語で読むのはちょっと大変だと思うけどね。オマージュや盗用に関する本よ」取り寄せると送料も高いし、海外に行って買うことも当分なさそうだし......もういいや!と思い、本日4冊目の本をゲット!意思の弱さがここでも......。

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いつかは図書館を作りたい!

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今年のTOKYO ART BOOK FAIRの個人的な目玉は「坂本図書分室」が臨時設営されていたこと。いつかは行きたいと思っていた坂本図書の分室に足を踏み入れることができるとは!会場には、坂本龍一さんが実際に使用していた椅子が配置され、サイドテーブルに置かれた本にはたくさんの付箋が貼られていた。坂本さんが読んでいたタイトルの古本が購入可能で、そのタイトルを眺めながら、この本を読んで坂本さんはどんなことを学んだのだろうと妄想が止まらない。

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展示内の「そもそもうちは本当に本が多い、多すぎる」で始まるインタビューには、「本を読むことはただページをめくることだけではない...」と坂本さんと本の関係が綴られていた。

ある意味、私の財産のような大量の本たちを大勢の人が読む図書館のようなスペースを作ってみたい!といつからか思っていた。世界の巨匠がそのお手本を見せてくれているので、私はそれに倣っていつか森の中(!?)で図書館を開いてみたいと心から思っている。となると、本を買うことは将来の投資になっているのか?そんなことを思いながら、今日の散財に言い訳をつけた。

TOKYO ART BOOK FAIR
https://tokyoartbookfair.com/

 

フィガロジャポンのエディター。ニューヨークと韓国を母国と思っているほど大好き!積読が増え続けるので、読んでから買うというルーティーンを身に付けたい。

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