「横浜フランス映画祭 2025」が開催、二階堂ふみがアンバサダーに就任。

Culture 2025.02.21

2025年3月、創刊35周年を迎えるフィガロジャポンでは、「アールドゥヴィーヴルへの招待」をテーマに読者の皆様にさまざまな体験の場を提供していきます。


国内最大級のフランス映画の祭典「横浜フランス映画祭 2025」が3月20日~3月23日の4日間、横浜にて開催。フランスを代表する監督や俳優と間近に接するイベントが、横浜ブルク13での上映をはじめ、みなとみらい21各地で開催される。

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イベントアンバサダーに就任した二階堂ふみ。

1993年に始まった、横浜とフランスを繋ぐ『横浜フランス映画祭』。コロナ禍を挟んで、今年で32回目の開催を迎える。今回は80本の候補の中から、フランス在住の映画ジャーナリストである佐藤久里子の協力のもと、珠玉の10作品がセレクトされ、横浜ブルク13にて上映される。

「フランス映画の多様性、豊かさを伝えてくれる映画を選びました。昨今、フランスでは女性が映画に携わるのを奨励しており、監督、俳優、スタッフともにその活躍が目覚ましく、今回多くの女性監督が上映作とともに来日できることをうれしく思っています」と映画祭を主催するユニフランスのダニエラ・エルストナーは語る。上映のほか、来日した監督・俳優たちによるトークショーや、より映画について理解を深められるマスタークラスも開催予定だ。

「現在、多様性に眼差しを向けることがとても重要です。アーティストの視点で描かれるさまざまな世界を見る機会を提供できる、それも横浜フランス映画祭の意義だと思っています」

また、今回のイベントアンバサダーには二階堂ふみが就任した。直前にパリでの仕事でフランスに滞在していたという二階堂。好きなフランス映画は? という質問には「たくさんありますが、『女と男のいる舗道』(1962年、ジャン=リュック・ゴダール監督)、『海辺のポーリーヌ』(83年、エリック・ロメール監督)の2作からはとても影響を受けています」とコメント。今回の上映作では、特にレオス・カラックスの作品に注目しているという。

また、創刊35周年を迎えるフィガロジャポンも本イベントとコラボレーション。3月22日(土)15時からはフランソワ・オゾン監督が登壇し、最新作『WHEN FALL IS COMING』(原題)についての公開Q&Aを実施。また、『The Count of Monte-Cristo』(原題)に関するマスタークラスも共催予定だ。続報をお見逃しなく。

>>関連記事:フランソワ・オゾンの最新作上映+トークショー、35名の読者をご招待!

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まだまだ気になる! 上映作品を紹介。

『The Count of Monte-Cristo』(原題)|3月20日(木・祝)18:10〜21:40

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© 2024 CHAPTER 2 - PATHE FILMS - M6 - Photographe _ Jérôme Prébois

オープニングを飾るのは、アレクサンドル・デュマ・ペールによるベストセラー『モンテ・クリスト伯』の実写化作品。フランスで1000万人超、世界で3000万人超の劇場動員数を記録している話題作だ。若き航海士のエドモン・ダンテスは結婚式当日、無実の罪で逮捕されてしまう。脱獄不可能と言われた監獄で生きる気力をなくしていくダンテスだが、隣室の独房の老人から知恵と巨万の富の存在を教えられ、脱獄と復讐を誓う。14年後、脱獄に成功した彼は巨万の富を手に入れ、「モンテ・クリスト伯」を名乗り、自身を陥れた者たちに近づいていき......。

こちらは上映後のトークショーのほか、3月22日(土)に監督アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール、マチュー・デラポルトと、文筆家・村上香住子によるマスタークラスを開催予定。

>>関連記事:映画『モンテ・クリスト伯』(原題)の監督・俳優×村上香住子のマスタークラスにご招待!

『The Count of Monte-Cristo』(原題)
⚫︎監督/アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール、マチュー・デラポルト
⚫︎出演/ピエール・ニネ、バスティアン・ブイヨン、アナイス・ドゥムースティエ、アナマリア・バルトロメイほか
⚫︎2024年、フランス・ベルギー映画 ⚫︎178分

『犬の裁判』|3月21日(金)17:00〜19:00

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© BANDE À PART - ATELIER DE PRODUCTION - FRANCE 2 CINÉMA - RTS RADIO TÉLÉVISION SUISSE - SRG SSR - 2024

負け裁判ばかりで事務所から解雇寸前の弁護士アヴリルは、次の事件では必ず勝利を勝ち取ろうと決意する。そんな時、ある男からかけがえのない伴侶で絶望的な状況にある犬コスモスの弁護を依頼される。アヴリルはどうしても見過ごせず、またも勝ち目のない犬を弁護するという不条理に飛び込んでしまう。犬の命がかかった裁判が賑やかに、時にコミカルに展開する......。人間と動物との関係に疑問を投げかける、実話に基づいた傑作法廷コメディ。

『犬の裁判』
⚫︎監督/レティシア・ドッシュ
⚫︎出演/レティシア・ドッシュ、フランソワ・ダミアン、アンヌ・ドルヴィル、ジャン・パスカル・ザディほか
⚫︎2024年、フランス映画 ⚫︎83分

『エミリア・ペレス』|3月21日(金)19:30〜22:00

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© 2024 PAGE 114 - WHY NOT PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMA

アカデミー賞大本命!弁護士リタは、メキシコの麻薬王マニタスから「女性としての新たな人生を用意してほしい」という極秘の依頼を受ける。リタの完璧な計画により、マニタスは姿を消すことに成功。数年後、イギリスに移住し新生活を送るリタの前に現れたのは、新しい存在として生きるエミリア・ペレスだった。過去と現在、罪と救済、愛と憎しみが交錯する中、女たちの運命は思わぬ方向へ大きく動き出す。

カンヌ国際映画祭女優賞をアンサンブル受賞した女優たちがぶつかり合い響きあう、魂を撃ち抜く全く新しいミュージカル・エンターテインメント!

『エミリア・ペレス』
⚫︎監督・脚本/ジャック・オディアール
⚫︎出演/ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス、アドリアーナ・パスほか
⚫︎2024年、フランス映画 ⚫︎133分
※本作のみ、2/13(木)11時より抽選予約開始予定

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「キャッツ・アイ」|3月22日(土)9:30〜11:45

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2023年、アレクシア、タム、シリアの三姉妹は数年ぶりに再会する。10年以上前に父親のギャラリーが全焼した時に消失したはずの美術品が、エッフェル塔での展覧会に展示してあるという情報を掴むタム。真相を突き止めようと決意した三姉妹は、絵画を取り戻すためにあらゆる危険を冒す......。

北条司の大人気漫画が、パリを舞台にドラマシリーズとしてリブート! プライムビデオ独占配信前に、1話と2話を特別公開。

『キャッツ・アイ』
⚫︎監督/アレクサンドル・ローラン
⚫︎出演/カミーユ・ルー、コンスタンス・ラベ、クレール・ロメン、MB14ほか
⚫︎2024年、フランス ⚫︎52分×2本 

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『My Everything』(原題)|3月22日(土)12:20〜14:30

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© Les Films du Losange

学習障害のある息子を持つ母モナが、自立を求める息子ジョエルとの関係崩壊に直面する物語。障がい者の息子ジョエルの恋愛やその恋人オセアンの妊娠により、 モナとジョエルの母子関係は変わっていき......。

アン・ソフィー・バイリー監督は、キャストの自然な演技と繊細な感情表現を通じて、支援が必要な人々の人権と自立をテーマにした感動的な作品を描き上げる。

『My Everything』(原題)
⚫︎監督/アン・ソフィー・バイリー
⚫︎出演/ロール・カラミー、シャルル・ペッチャ、ゲルト・ヴァン・ランペルベルグほか
⚫︎2024年、フランス映画 ⚫︎94分

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『WHEN FALL IS COMING』(原題)|3月22日(土)15:00〜17:25

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©2024 - FOZ- FRANCE 2 CINEMA - PLAYTIME

自然豊かなブルゴーニュで穏やかな老後を過ごすミシェル。休暇で孫と帰省した娘ヴァレリーがキノコ中毒で病院に運ばれたことをきっかけに、登場人物たちの過去が紐解かれていく......。

フランソワ・オゾン監督の最新作! 22日の上映後、約30分のトークショーを予定。

>>関連記事:フランソワ・オゾンの最新作上映+トークショー、35名の読者をご招待!

『WHEN FALL IS COMING』(原題)
⚫︎監督・脚本/フランソワ・オゾン
⚫︎出演/エレーヌ・ヴァンサン、ジョジアーヌ・バラスコ、リュディヴィーヌ・サニエ、ピエール・ロタンほか
⚫︎2024年、フランス映画 ⚫︎103分

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イッツ・ノット・ミー|3月22日(土)18:00〜19:30

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©️Jean-Baptiste Lhomeau

ついぞ実現しなかった展覧会で、ポンピドゥーセンターはこの質問に映像で答えるよう映画監督に依頼した。 「レオス・カラックス。君はいまどこにいる?」 彼は答えようとしたが、疑問ばかりが浮かぶ。 彼について、そして"彼"の世界について。 「分からない。でも分かっていたら、こう答えるだろう......」

ジャン=リュック・ゴダールへオマージュを捧げ、自身の半生そして映画そのものを追求したレオス・カラックスの最新作。

『イッツ・ノット・ミー』
⚫︎監督/レオス・カラックス
⚫︎出演/ドニ・ラヴァン、カテリーナ・ウスピナ、ナースチャ・ゴルベワ・カラックス、ロレタ・ユオカイテほか
⚫︎2024年、フランス映画 ⚫︎45分

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『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』|3月23日(日)13:00〜15:10

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© Geko Films - Tempesta - 2023

20世紀初頭のローマで、マリア・モンテッソーリは、フランスの有名な高級娼婦であるリリ・ダレンジと出会う。リリは娘の学習障がいが明るみに出そうになった時、自分の名声を守るためにパリから逃亡してきたのだ。マリアはこの時期すでに画期的な新しい教育法の基礎を築いていた。リリはマリアを通して、娘はただの障がいのある女の子ではなく、強い意志と才能を持った人として、ありのままの娘を知るようになる。マリアに共鳴したリリは、男性中心社会の中でもがくマリアの野望の実現に手を貸す......。

Amazon創業者ジェフ・ベゾス、Google創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、シンガー・ソングライターのテイラー・スウィフト、将棋の藤井聡太などが受けたことでも注目されるモンテッソーリ教育。その生みの親であり、イタリア初の女性医師、そして未婚の母でもあったマリア・モンテッソーリが、自らの教育実践の場として1907年「子どもの家」を開設するまでの試練と歩みの7年間を描く。

『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』
⚫︎監督/レア・トドロフ
⚫︎出演/ジャスミン・トリンカ、レイラ・ベクティ、ラファエル・ソンヌヴィル=キャビー、ラファエレ・エスポジトほか
⚫︎2023年、フランス・イタリア映画 ⚫︎99分

『ロザリー』|3月23日(日)16:00〜18:30

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© 2024 - TRÉSOR FILMS - GAUMONT - LAURENT DASSAULT ROND-POINT - ARTÉMIS PRODUCTIONS

生まれた時から多毛症に悩まされるロザリーは、その特別な秘密を隠して生きてきた。愛されることを願いながら、田舎町のカフェのオーナー・アベルと結婚し、借金があることを知った彼女は、あることを思いつく。「ヒゲを伸ばした姿を晒すことで、客が集まるかもしれない」。はじめは彼女の行動に反対し嫌悪感を示したアベルだったが、その純粋で真摯な愛に次第に惹かれていく。果たして、ロザリーは本当の自分を愛される幸せと真の自由を見つけることができるのだろうか?

第76回カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門に出品、クィア・パルム賞にノミネートされ、「魅力的なエンパワーメント物語」(「The Guardian」)として話題を呼んだ本作。監督・脚本は、前作『ザ・ダンサー』(16年)が第69回カンヌ国際映画祭同部門への出品・ノミネートを果たし、鮮烈なデビューを飾ったステファニー・ディ・ジューストが勤め、コンプレックスを抱えながらも愛を信じる女性を描く。

『ロザリー』
⚫︎監督/ステファニー・ディ・ジュースト
⚫︎出演/ナディア・テレスキウィッツ、ブノワ・マジメル、バンジャマン・ビオレ、ギヨーム・グイほか
⚫︎2023年、フランス・ベルギー映画 ⚫︎115分

『神さまの貨物』|3月23日(日)19:00〜21:10

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© 2020 EX NIHILO - LES COMPAGNONS DU CINEMA - STUDIOCANAL - FRANCE 3 CINEMA - LES FILMS DU FLEUVE

昔々、とある森に貧しい木こりの夫婦がいた。寒さ、空腹、貧困に加え、あちこちで戦争が繰り返されている。ある日、木こりのおかみさんは、絶え間なく森を通過する列車から放り投げられた赤ん坊を連れて帰る。この"神さまの貨物"は、木こりの夫婦、彼らに関わる人々、さらには彼女を列車から放り投げた男の人生をも狂わせていく......。

アカデミー監督賞も獲得した名匠ミシェル・アザナヴィシウスが、アニメーションによって人間の心の最悪な部分と最高の部分を浮き彫りにしていく話題作。

『神さまの貨物』
⚫︎監督/ミシェル・アザナヴィシウス
⚫︎出演/ドミニク・ブラン、グレゴリー・ガドゥボワ、ドゥニ・ポダリデス、ジャン=ルイ・トランティニヤンほか
⚫︎2024年、フランス映画 ⚫︎81分
横浜フランス映画祭 2025
会期:3月20日(木・祝)〜3月23日(日)
会場:横浜ブルク13 神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7 コレットマーレ 6F
チケット購入は以下、公式サイトから
https://unifrance.jp/festival/2025/
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