ケリングの「ウーマン・イン・モーション」10周年、セレブが集ったカンヌのディナー。
Culture 2025.05.26
5月18日にカンヌ国際映画祭にて開催されたケリングの「ウーマン・イン・モーション」のディナー。10周年を迎える今年は、アワードを受賞したニコール・キッドマンのほか、錚々たるセレブリティが集結! エレガントな佇まいで会場に華を添えたTWICEのMINAの姿も。エクスクルーシブな写真とともにお届け。

カンヌ国際映画祭の期間中、5月18日に、ケリングが主催する「ウーマン・イン・モーション」のオフィシャルディナーが開催された。今年は「ウーマン・イン・モーション」が創設されて10周年の節目の年。カンヌ市内のあちこちに大きな屋外広告が出現し、街を賑わせている。
オフィシャルディナーが開催されるのは、カンヌの街が見渡せる高台。©︎Yusuke Kinaka
カンヌのクロワゼット通りに掲げられた、「ウーマン・イン・モーション」の屋外広告。©︎Yusuke Kinaka
「ウーマン・イン・モーション」は、映画界においてさまざまなポジションで活躍する女性たちに光を当てて支援すべく、2015年にカンヌ国際映画祭でケリングが始めた取り組み。ジェンダーギャップの是正や女性の社会的地位向上について議論し、映画界の未来に向けてより良い環境を作ろうという意識は年々広がっており、カンヌ映画祭においてもその存在感を増している。
ニコール・キッドマンが節目のアワードを受賞。
今回は、ニコール・キッドマンが、長年にわたって映画界に大きな貢献をしてきた女性映画人をたたえる「ウーマン・イン・モーション」アワードを受賞。オフィシャルディナーで、ケリングの会長兼CEOであるフランソワ=アンリ・ピノー、カンヌ映画祭会長のイリス・ノブロック、同映画祭総代表のティエリー・フレモーから賞を授与された。
ニコールは、「どうか、私たちに目を向けて、私たちを信じてください。私たちの声には大きな力があります。私たちは世界をより良くするために貢献できます。同時に、私たちの心や魂、そして"女性であること"の本当の意味を伝えることができます。機会さえあれば、私たちはその期待に応える準備ができています」と述べた。

新世代の女性監督を支援する新人賞である「ウーマン・イン・モーション」エマージング・タレント・アワードが贈られたのは、ブラジル出身のマリアンナ・ブレナンド。
監督、プロデューサー、脚本家としてマルチに活動し、長編映画『MANAS(原題)』でデビュー。ブラジルのアマゾン熱帯雨林で生きる女性に対する性的虐待や搾取という繊細なテーマをドキュメンタリープロジェクトとして10年間研究して制作。2024年のヴェネツィア映画祭でGDA監督賞を受賞するなど、注目を集めている。
マリアンナ・ブレナンド(左)とニコール・キッドマン©︎Vittorio Zunino Celotto_Getty Images
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ディナーには、TWICEのMINAも出席。
この記念すペき10周年オフィシャルディナーには、世界中から錚々たるセレブリティが集結。今年のカンヌ映画祭審査員長を務めるジュリエット・ビノシュ、イザベル・ユペール、シャルロット・ゲンズブール、ダコタ・ジョンソン、サルマ・ハエック・ピノー、カーラ・ブルーニ、ハル・ベリー、ジュリアン・ムーア、ジェレミー・ストロング、パトリック・シュワルツェネッガー、リン・チーリン、ハン・ソヒらが来場した。
煌びやかに彩られた「ウーマン・イン・モーション」ディナーの会場にはハル・ベリーの姿も。©Anthony Ghnassia-Getty Images
その中には、ブシュロンのジャパンアンバサダーであるTWICEのMINAの姿も。カンヌを初めて訪れたというMINAは、ウーマン・イン・モーションについて、「すごく力強い取り組みですし、私もエンパワーできる女性になれたらと思います」と、語った。
ブシュロンのセルパンボエムをエレガントに纏ったTWICEのMINA。©︎Yusuke Kinaka

日本からは、コンペに出品している早川千絵監督、「ある視点」部門に出品している石川慶監督、映画プロデューサーの福間美由紀が駆けつけた。ディナーの終盤には、フランスのシンガーソングライターであるクララ・ルチアーニが代表曲を披露し、華やかな夜を締めくくった。


























text: Momoko Suzuki