妹島和世とのタッグが再び!「PRADA MODE 大阪」が開催中。
Culture 2025.06.10
大阪・うめきた公園にて「PRADA MODE 大阪」が開催中。「PRADA MODE」とは、アート、音楽、食、エンターテインメントなどあらゆる現代文化をテーマにした体験型のイベントで、マイアミ、香港、ドバイ、アブダビなど世界を循環している。
今回の「PRADA MODE」の第12弾は、建築家、妹島和世とのコラボレーション。2023年に東京都庭園美術館で開催された「PRADA MODE 東京」に続き2回目のタッグとなる。
大阪駅に直結した、緑と水があふれるうめきた公園。
イベントでは、大阪・梅田に昨年秋にオープンしたうめきた公園と公園内に設計されたSANAAによるお大屋根施設にて、妹島による「犬島プロジェクト」の建築模型やアート作品が楽しめる。
2019年春夏コレクションの「Prada Invites」プロジェクトでバッグデザイナーも務めた建築家、妹島和世。
「犬島プロジェクト」とは、2008年にベネッセアートサイト直島を運営する福武財団の福武氏から「犬島を元気にしたい」と妹島に声がかけられたことから始まった企画。産業衰退により人口が減少し、20世紀初頭には5000人いた人口も2008年には約40人程度、平均年齢70歳という状態になった犬島。妹島はその犬島をアーティスティックディレクターの長谷川祐子らとともに「桃源郷」をテーマにした犬島「家プロジェクト」を2010年からスタート。建築環境を整え、古民家の改修、ギャラリースペースの建設をし、名和晃平、ベアトリス・ミリャーゼスらによる作品が採石業が盛んだった犬島の花崗岩や木々や花々があふれる自然と共存する、まさにアート・アイランドへと生まれ変わらせた。
この度、プラダが妹島設計によるコミュニティガーデン「犬島くらしの植物園」の常設パビリオンも寄贈。(犬島でのプレビューの様子は近日公開予定)
会場内には犬島の地形がわかるように模型が展示されている。
「PRADA MODE 大阪」の一般公開では、この犬島の長期的なプロジェクトが展示。大屋根施設内には、名和晃平の作品を展示している「F邸」や島全体の模型、ベアトリス・ミリャーゼスの写真、ホンマタカシによる犬島の風景写真が飾られ、犬島の魅力を体感できるようになっている。
また、6月7日にはオープニングイベントが開催。大阪駅前の広々とした公園には、若手作家の佐々木玲奈によるうさぎの作品やSANAAによるラビットチェアやテーブルがプラダの端切れを使ったレジャーシートとともにディスプレイされ、大阪出身の建築家、安藤忠雄が「まちは人がつくる」をテーマに、ユーモアを交えながら建築やまちづくりのあり方について語った。
ピアニスト、ニック・ベルチュによる演奏。
その他、レム・コールハースが設計した家の日常を描いたドキュメンタリー映画「KOOLHASS HOUSELIFE」の屋外上映やスイスのピアニスト、ニック・ベルチュによるパフォーマンス、プラダの残反を利用した「つまみ細工」のワークショップ、渋谷慶一郎作の最新アンドロイド「ANDROID MARIA」の初公開など、アートやカルチャーを楽しめる仕掛けがあちこちに展開された。
伝統工芸作家、木俣朋子がキュレーションを手がけたつまみ細工のワークショップ。
渋谷慶一郎と先端技術チームが開発した新型アンドロイド「ANDROID MARIA」(制作:ATAK)
オープニングには、SUPER EIGHTの村上信五と大倉忠義、森山未來、仲里依紗、のん、プラダ アンバサダーのチョン・ソミなどさまざまなセレブリティも駆けつけ思い思いに楽しんだ。


















PRADA MODE 大阪
日時:2025年6月8日(日)〜15日(日)
会場:グラングリーン大阪 うめきた公園 大屋根施設
*事前登録制
https://www.prada.com/jp/ja/pradasphere/events/2025/prada-mode-osaka.html