「稽古でも笑いが止まらなかった!」稲垣吾郎、主演舞台『プレゼント・ラフター』が開幕!
Culture 2026.02.07
昨年は『ハリー・ポッターと呪いの子』でハリー・ポッター役を演じ、演劇人としてますます注目を集める稲垣吾郎。コンスタントに舞台に立ち続ける彼が、パルコ劇場に帰ってきた。
「リニューアルしてから初めてここに立つんです。パルコ劇場は20代で初めて舞台に立ち、演劇の魅力に取り憑かれた場所。観客の皆さんに会えるのがいまから楽しみです」と語る稲垣。今回主演するのは、イギリス演劇界に名を馳せる喜劇作家にして俳優ノエル・カワードが80年ほど前に書き上げた『プレゼント・ラフター』。初演ではカワード本人が主人公ギャリーを演じ、その後もピーター・オトゥール、アルバート・フィニー、イアン・マッケラン、アンドリュー・スコットら名だたる俳優が演じてきた傑作コメディだ。
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ロンドンにある高級なアパートメントには、実力とカリスマ性を兼ね備え、多忙な日々を送るスター俳優のギャリーが有能な秘書や付き人、家政婦とともに優雅に暮らしている。だが中年にさしかかったギャリーは老いへの恐怖と人気俳優であるがゆえに理解されない孤独感から、いつしか私生活でも演技をするようになってしまっていた。
そんな彼の部屋には常に喧騒が絶えない。一夜をともにしてしまった年若きファン。別居中の妻で仕事上のパートナー。演劇論で舌戦を繰り広げたはずが、なぜかギャリーに心酔してしまう劇作家志望の青年。ともにアフリカ遠征公演を画策するプロデューサーやエージェント......。そんなある夜、自身のエージェントの妻であるジョアンナに長年の想いを告げられたギャリーは、不倫を諌める予定がつい誘いに乗ってしまい......?!
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「僕にぴったりの役ですね」と笑う稲垣。厳密に言えば全然違うけれど、稲垣吾郎というパブリックイメージに合わせて見てもらうのも楽しいのでは、とスーパースターであるギャリーという役を俯瞰する。「キャストの出自もさまざまで、みなさんパワフル。一人ひとりのキャラクターも魅力的」と演出の小山ゆうなが語ると、稲垣も大きく頷く。
「80年以上前の戯曲なのに、稽古場でも笑いが絶えないんです。稽古の前にみなさんそれぞれが芸風を考えてきて、披露する。真剣にやらなきゃいけないのに、本当に笑っちゃう。笑いが止まらない! 本番大丈夫かな、といまから心配です(笑)」
ノエル・カワードといえば、「007」シリーズの主演が決まったショーン・コネリーがいちばん初めにスタイリングの相談に行ったという逸話や、デヴィッド・ボウイやブライアン・フェリーらロックスターが信奉していた、メンズファッションにスカーフやタートルネックを流行らせた、などその「ファッション神話」には事欠かない。
今回の稲垣演じるギャリーの衣装も、序盤のパジャマ、ベルベットカラーのジャケットにアスコットタイ、シマウマ柄(!)のロングガウン、スモーキングジャケット、タキシード......とその着こなしの美しさも眼福間違いなし。
「健康面には本当に気をつけています。舞台って欠席ができないので」と稲垣。老いや孤独感に抗う俳優という役どころに「歳を重ねて、その年齢なりの魅力を感じさせていければいいな」と語る。
「『スターっぽい』ってなんだろうって。その中に孤独が見える瞬間があって。この年齢になったからこそできる役だと思います」
⚫︎原作/ノエル・カワード
⚫︎翻訳/徐賀世子
⚫︎演出/小山ゆうな
⚫︎出演/稲垣吾郎、倉科カナ、黒谷友香、桑原裕子、望月歩、金子岳憲、中谷優心、白河れい、浜田信也、広岡由里子
⚫︎東京公演:2月7日(土)〜2月28日(土)
入場料¥12,500
https://stage.parco.jp/program/presentlaughter/
ほか京都、広島、福岡、仙台へ巡回公演予定

フィガロJPカルチャー/グルメ担当、フィガロワインクラブ担当編集者。大学時代、元週刊プレイボーイ編集長で現在はエッセイスト&バーマンの島地勝彦氏の「書生」としてカバン持ちを経験、文化とグルメの洗礼を浴びる。ホテルの配膳のバイト→和牛を扱う飲食店に就職した後、いろいろあって編集部バイトから編集者に。2023年、J.S.A.認定ワインエキスパートを取得。
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