キム・カーダシアン、両親殺害で終身刑のメネンデス兄弟の釈放を要請。

リアリティ番組のスター、キム・カーダシアンは、NBCニュースで、1996年に両親を殺害した罪で有罪判決を受けたエリックとライル・メネンデス兄弟の解放を求めるエッセイを綴った。

キム・カーダシアン。（ニューヨーク、2024年9月9日）photography: Getty Images

米国のテレビプロデューサーのライアン・マーフィーはメネンデス兄弟に関するドラマシリーズ「モンスターズ メネンデス兄弟の物語」のシーズン2を発表したばかりだ。Netflixが彼らの両親殺害に関するドキュメンタリーを制作する準備を進めている一方、キム・カーダシアンは兄弟を支持している。キムは9月21日に兄弟を訪れた後、10月3日に彼らの解放を求めるエッセイを書いた。エリックとライル・メネンデス兄弟は、1996年に両親を殺害した罪で有罪判決を受けている。

「私たちは皆、経験の産物なのです」とキム・カーダシアンはNBCニュースのコラムで書いている。「それらは私たちが何者であったか、何者であるか、そして何者になるかを形作ります。生理的にも心理的にも、時間は私たちを変えます。18歳の頃と同じ人物であると言える人は誰もいないと思います。私自身、そうではないことは確かです」と、弁護士になるために法律の勉強を始めたアメリカ人の彼女は擁護した。

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「見かけよりずっと複雑な物語」

さらにキム・カーダシアンは、ふたりの兄弟の「複雑な」運命を回想する。「ライルとエリック・メネンデスの話ならよく知っていると思うかも知れません。私もそう思っていました。1989年、兄弟はそれぞれ21歳と18歳のとき、ビバリーヒルズの自宅で両親を残虐に射殺しました。1996年、2回の裁判の後、彼らは仮釈放なしの終身刑の判決を受けました。よくあることですが、この話は見かけよりもずっと複雑です。」そして、Instagramで36万人のフォロワーを持つインフルエンサーはこう続けた。「兄弟はふたりとも、両親から性的、身体的、精神的虐待を長年受けてきたそうです。ライルによれば、虐待は彼がわずか6歳のときに始まり、エリックは10年以上父親にレイプされていたと言います。長年の虐待と命の危険を感じたエリックとライルは、悪夢から逃れるために想像を絶する方法を選びました。」

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子ども時代を失った少年たち

ホセ・メネンデスがふたりの息子に性的暴行を加えたという新たな証拠をロサンゼルス地方検事が入手し、メネンデス兄弟が11月26日に審問を受けるなか、キム・カーダシアンのエッセイが発表された。裁判所の決定に応じて、彼らは新たな判決を受ける権利を得る可能性があり、場合によっては「釈放される」かもしれないとロサンゼルスの検察官ジョージ・ガスコンは述べている。しかし、NBCニュースに対して彼は、「公聴会に至るまで、私たちはこの事件がどの方向に進むかまだ確信が持てない」とも述べている。

「ライルとエリックと一緒に過ごしたことがありますが、彼らはモンスターではありません」とキム・カーダシアンは言う。「彼らは優しく、賢く、正直な男性です。刑務所での彼らは、いずれも模範的な懲戒記録を持っています。複数の大学の学位を取得し、ホスピスで高齢の受刑者のケアを行い、大学プログラムのメンターとして他者への貢献に取り組んできました。3週間前に刑務所を訪れた際、ある矯正施設の所長が彼らを隣人にしても問題ないと感じると言っていました。両親の兄弟姉妹を含む24人の家族のメンバーが、ライルとエリックを全面的に支持する声明を発表し、司法制度に対して彼らの釈放を尊重して求めています。」そして次のように結んだ。「彼らの事件が再び脚光を浴び、1988年にエリックが従兄弟に宛てた虐待についての手紙の存在が明らかになりました。エリックとライル・メネンデスの終身刑が再考されることを望みます。子ども時代を失い、話を聞いてもらう機会も、助けてもらう機会も、救ってもらう機会もなかった少年たちに対し、私たちはその義務があるのです。」

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