イヴァンカ・トランプ、新政権のホワイトハウス入りをしない理由とは?
Celebrity 2024.11.08
ほとんど表舞台に姿を見せていなかったイヴァンカ・トランプだが、水曜日、父親が歴史的な大統領選勝利を収めたパームビーチでその傍らに立っていた。しかし、彼女は新政権で役職に就く意向はないようだ。
2016年と2020年のドナルド・トランプの選挙運動で重要な役割を果たしたイヴァンカ・トランプだが、今年はその不在と沈黙が目立った。しかし、11月6日、彼女は父親の歴史的な勝利を祝うためにパームビーチに姿を現し、アメリカの第47代大統領となった父のそばに立っていた。青いベルベットのスーツに身を包んだトランプ家の長女は、注目を一身に集めた。そしていま、人々の関心は、イヴァンカが次期トランプ政権に参加するかどうかだ。
43歳のアメリカ人女性は、長年にわたりドナルド・トランプの最も熱心な支持者のひとりだった。2016年の大統領選挙に積極的に関与し、2017年にホワイトハウスに重要な役職で迎えられた。彼女が敬愛する父親は彼女を「上級顧問」に任命し、彼女の夫で裕福な実業家ジャレッド・クシュナーも同じ役職を与えられた。「イヴァンカ夫妻」は2021年までその地位に留まった。彼らがドナルド・トランプに与えた影響力は明らかだ。
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背を向けた友人たち
長い間、ファーストレディはメラニア夫人ではなく、イヴァンカ・トランプだと言われてきた。しかし、実際の状況はこうだ。2021年以降、イヴァンカ・トランプと彼女の夫は政治の世界から姿を消した。アメリカのメディアによれば、トランプの再選にもかかわらず、ふたりとも政治の舞台に戻るつもりはないようだ。ワシントンでの数年間の波乱の後、夫妻は現在、インディアン・クリーク島に住んでおり、そこは「億万長者の隠れ家」とも呼ばれる場所だ。彼らの隣人には、フットボール選手のトム・ブレイディや、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスとその婚約者ローラ・サンチェスも含まれている。
「ページ・シックス」の情報によると、「イヴァンカは父親を誇りに思っており、愛しているが、彼の最後の大統領職は大きな混乱を引き起こした」という。「ドナルドのせいでイヴァンカとジャレッドに背を向けた友人たちがいて、彼女たちは傷ついている。いま、彼女は良い暮らしをしており、ホワイトハウスで働く必要はないと思っている。」別の親しい友人はアメリカのタブロイド紙に、「イヴァンカはテック界のリーダーたちと協力し、インターネット上の子どもの安全や、子どもの人身売買に関する懸念について話す姿を目にすることになるだろう」と語った。イヴァンカはホワイトハウスにいた当時、教育と女性と家族の経済的自立に関する問題に特に力を入れていた。
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家族に集中
クシュナー家に近い別の関係者は、「イヴァンカはこの2年間非常に一貫しており、今は家族と子どものニーズに集中している。彼女は政治に関わるつもりはない。もし何か言いたいことがあれば、それを父親に直接、プライベートで伝えるだろう...状況が変わり、彼女がさまざまな政策について意見する場合、公の場で発言するだろう」と述べた。
実際、イヴァンカ・トランプはすでにそのことを警告していた。2022年11月、父親が2024年の大統領選挙に立候補することを発表した際、イヴァンカはすぐに「今回は自分の3人の子どもたちと、家族として築くプライバシーを優先する」と述べた。「私は政治には関わるつもりはありません... たとえ父を愛し、支持し続けるとしても、今後は政治の世界の外で支援するつもりです」と、彼女は声明の中で続けた。
一方で、ジャレッド・クシュナーは、特に地政学的な問題について、必要に応じて移行チームに助言する可能性がある。その理由は、彼が義理の父親の最初の任期中に中東和平の取り組みを担当し、物議を醸すサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と特別な関係を築いたからだ。しかし、ホワイトハウスを去って以来、理想的な義理の息子である彼は、自分のビジネスに全集中している。現在、彼は30億ドル規模の投資ファンド「アフィニティ・カンパニーズ」の代表を務めており、このファンドは特にサウジアラビアからの支援を受けている。さらに、彼は家族の不動産開発会社「クシュナー・カンパニーズ」にも関与している。並行して、彼は妻と共にアルバニアでふたつの高級不動産プロジェクトを手掛けており、そのうちのひとつはイヴァンカ・トランプ自身が設計したものだ。
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次のステップに備える?
フランス国際戦略関係研究所(IRIS)のアメリカ政治・地政学観測所所長であるロミュアル・シオラは、仏日刊紙『フィガロ』に掲載されたインタビューで、イヴァンカ・トランプとジャレッド・クシュナーがドナルド・トランプと距離を置いている理由は、主に職業的な事情にあると述べた。「夫妻は自分たちのビジネスを持っており、ドナルド・トランプと関わりたくないと考えている」と彼は述べた。また、「距離を置いているのは、政治的な理由によるものであり、共和党内での将来の政治的野望を示唆している可能性もある」とロミュアル・シオラは指摘した。
From madameFIGARO.fr
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi