病欠したカミラ王妃に代わってチャールズ国王と公務に参加したビルギッテ・ファン・ドゥールスとは?
Celebrity 2024.11.13
肺感染症にかかったカミラ王妃は今週、いくつかの王室行事をキャンセルせざるを得なかった。その代役として、イギリス王室はあるひとりの人物を立てた。
バッキンガム宮殿は今週初め、カミラ王妃が肺感染症にかかり、しばらく公式行事を休むことを発表した。しかしながら11月11日、すなわち1918年の第一次世界大戦終戦を祝う休戦記念日の前後には、イギリス人にとっては大事な記念行事がある。戦没兵士を追悼する行事だ。英国王室はこれらの行事で重要な役割を担っており、欠席することはない。
国王チャールズ3世はエジンバラ公やアン王女のきょうだい、息子のウィリアム皇太子らと共に、ロンドンの戦死者慰霊碑に赴き、ポピーの花輪を捧げることになっている。通常、カミラ王妃も参列するが、代理で今回出席するのがビルギッテ・ファン・ドゥールス。夫のリチャード・グロスター公爵はエリザベス女王のいとこにあたる人物だ。
デンマークで過ごした子供時代
チョコレート色のコートに羽のついた帽子姿のグロスター公爵夫人は、リメンバランス・サンデー当日、注目の的となった。3日前には、同じくカミラ王妃の代役としてウェストミンスター寺院に赴いている。カミラ王妃は毎年、行事に先立ってロンドンのウェストミンスター寺院の「フィールド・オブ・リメンブランス」を訪れる。寺院の庭を木製の十字架とポピーで飾る毎年恒例の行事だ。
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1946年にデンマークのオーデンセで生まれたビルギッテ・ファン・ドゥールスは現在78歳。有名な弁護士の娘として生まれ、地元の学校を経てスイスのローザンヌで学び、ケンブリッジの語学学校に在籍中、後に夫となるグロスター公リチャードと出会う。コペンハーゲンでビジネスと経済学の学位を取得後、1971年に在ロンドン・デンマーク大使館の書記官となる。翌年、リチャードと婚約し、ノーサンプトンシャーのバーンウェルで結婚した。夫妻は3人の子どもに恵まれた。現在50歳のアレキサンダー・ウィンザー、46歳のレディ・ダヴィナ・ウィンザー、44歳のレディ・ローズ・ウィンザーである。
イギリス王家と親しくなったビルギッテ・ファン・ドゥールスは、2013年にバチカンで行われたフランシスコ法王の就任ミサをはじめとして、海外の行事でエリザベス女王の代理を務めたことが何度かある。与えられた任務はいつも見事にこなす彼女はセント・ポール大聖堂友の会やスコティッシュ・オペラなど数多くの団体の後援者でもある。また、ダイアナ妃の死後、1998年には王立音楽アカデミーの会長に就任した。夫と結婚して52年になるビルギッテ・ヴァン・ドゥールスは、英国王制に欠かせない人物のひとりとしての地位を確立してきた。こうして彼女は自然と信頼できる存在として、王族の代理も務めるようになった。
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text : Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)