ジュード・ロウの7人の子どもとは?
Celebrity 2025.01.03
2023年2月、イギリスの俳優は妻フィリッパ・コーンとともに、2人目の子どもの誕生を祝った。この子は7人兄妹の末っ子で、その一部は現在、名高い父親の足跡を追い始めている。
『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』のプレミアで撮影されたラファティ・ロウ、アイリス・ロウ、ルディ・ロウ。(ロンドン、2021年10月20日)photography: Dave Benett/Getty Images
注目を浴びることに喜びを感じる人もいれば、光よりも影を好む人もいる。しかし、すべての子どもたちは、父親から深い愛情を受けているようだ。51歳のジュード・ロウは現在、7人の子どもを持ち、最年少は2023年2月に誕生した。俳優にとって父親としての役割は、「最も重要なもの」だという。「父親であることが、私にとっては一番大切なこと」と、彼は2009年に雑誌「パレード」に語っている。「以前は正午まで寝ていたけれど、朝7時に起きて子どもたちに朝食を作るのも悪くないと思うようになった」と話していた。
俳優はこう続けた。「娘のおかげで、もし自分が本当に男になったと感じる瞬間があるとしたら、それは娘が私の権威をくつがえすような存在だからだと気づかされたこと。」それ以来、彼の父親としての視点は変わったと言う。「ある友人が言ったように、子どもが転んだときに、助けずに見守るのは本当に難しい。でも、もし私たちがその過程を経なければ、彼らはひとりで立ち上がる方法を学ばない。今、親である私たちの役目は子どもたちを本当の大人の世界へ導くことだと思う」と、2016年に『オブザーバー』誌で分析していた。ジュード・ロウは、父親としての役割が非常に重要で、演技以上に努力が必要だと感じている。
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父親そっくりの息子、ラファティ・ロウ
ファッション・アワードに出席したラファティ・ロウ。(2019年12月2日、ロンドン)photography: Abaca
1992年、ジュード・ロウは映画『ショッピング』の撮影現場で女優サディ・フロストと出会った。ふたりは5年後に結婚し、最初の息子ラファティが1996年10月6日にロンドンで生まれた。28年後、ラファティは映画『リプリー』(1999年)の主人公を演じた父にそっくりだ。さらに、彼は両親と同じく俳優の道を選んだ。この決断は両親によって強く反対されることも、逆に促されたこともなかったと言う。ラファティは2021年に「GQ Hype」に対し、「彼らは特に僕が俳優になることにこだわっていたわけではないと思う」と語っている。
ラファティ・ロウは、幼少期からすでにアーティストの魂を持っていたようだ。「両親は、僕が5歳の頃から学校の演劇で演じる姿を観てきてくれて、今でも演劇が好きだし、音楽を作ったり、書いたりすることも好きです。それに対して、両親は僕と兄弟姉妹が自分の情熱や夢を追いかけることにとても賛成してくれました。努力すれば必ず報われると彼らは思っています」とラファティは語っている。
ハンプシャー州のベデール寄宿学校で学んだ後、ラファティ・ロウは、その赤毛と鋭い眼差しを武器に、ファッションの世界に足を踏み入れた。2014年には初めてDKNYのランウェイを歩き、次いでドルチェ&ガッバーナやヴァレンティノのショーにも登場した。また、彼はイッセイ・ミヤケの広告やブリオーニのキャンペーンの顔としても活躍し、父親と一緒に撮影した写真が公開された。
父親との類似点についてしょっちゅう比較される中、ラファティ・ロウはそれに全く気にしていないようだ。「僕たちはいつも比較されるけれど、それが面白い。だって当然、僕たちは似ているし、それは父親ですから」と2021年に「GQ Hype」に語っている。そして続けて、「良いことだと思います。だって、僕たちは似ていて、すごく仲がいいから、今や僕が年を取ってきて、父は脚本を手伝ってくれたり、僕が作った音楽を送ったりした時には、『素晴らしいね』と言ってくれます」と語った。
モデルとしてのキャリアに加え、ラファティ・ロウは実際に自宅で密かに曲を書いている。2018年には「Outer Stella Overdrive」というバンドに正式に参加した。そして、彼は自分が「ネポ・ベイビー(親の影響で成功した子ども)」でないことを証明しようとしている。「僕はいつも自分が好きなことをすることを優先してきたし、人々に僕が努力家だということを証明したい」と彼は語っている。
ジムで筋トレしたり、パートナーの女優ローザ・ラミレスとレンズ豆豆腐を作ったりするのが好きな彼は、Instagramでその変幻自在な日常を記録している。特筆すべきは、「マスターズ・オブ・エア」シリーズで飛行機を修理する整備士レモンズ軍曹を演じたことだ。その数年前には映画『スティーラーズ』(2021年)にも出演している。
8万人のフォロワーを持つInstagramアカウントでは、彼は「ロフィシェル」や「イブニング・スタンダード」などの雑誌の表紙も公開しており、これが彼の上昇志向のキャリアを物語っている。「今、私は自分のキャリアが非常にポジティブにスタートしていると感じている。10代後半から20代初めにかけて自分自身を理解し、最高の自分を引き出すために何をすべきかを考える時間を取れたことが本当に嬉しい」と彼は興奮気味に語っている。
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モードに情熱を持つアイリス・ロウ
サンローランのファッションショーに登場したアイリス・ロウ。(2024年9月24日、パリ)photography: Stephane Cardinale - Corbis / Corbis via Getty Images
サディ・フロストとジュード・ロウの末娘、アイリス・ロウは2000年10月25日にロンドンで生まれた。彼女は少しロックな子ども時代を送った。彼女の名付け親であるケイト・モスは、両親が主催する派手なパーティにしばしば参加していた。これらのパーティには、ギャラガー兄弟も顔を出していたそうだ。成人後、アイリスは哲学、イギリス文学、そして美術を学び、その後、セントラル・セント・マーチンズでテキスタイルデザインのコースを受講した。彼女は鋭いセンスを持ったスタイルの持ち主だ。
「ファッションには小さい頃から興味があり、それは私の家族のアイデンティティの重要な部分」と、アイリス・ロウは2020年にイギリス版「ヴォーグ」で語っている。「父は、私や兄妹に、服を通じて自分を表現することを常に勧め、好きなものを選ぶようにと言っていました。」この情熱は、彼女をランウェイへと導いた。15歳でモデルキャリアをスタートさせ、最初にIllustrated Peopleというブランドでモデルとしてのキャリアをスタートし、その後、バーバリーからモデルとしてオファーを受けた。
2017年には、バーバリーのビューティーアンバサダーに就任。その後2年、IMG Modelsと契約を結んだ。2020年には、ミュウ ミュウのショーでデビューを果たした。それ以来、アイリスはヴェルサーチェ、ロベルト・カヴァリ、ミッソーニなどで活躍している。また、2021年にはイギリスでディオールのビューティーアンバサダーに就任し、その年のショーでは、プラチナブロンドのベリーショートヘアで登場し、注目を集めた。「自分を解放する何かをしたかった。頭を剃った日、自分の人生が変わった」と語っている。
2022年、24歳のアイリス・ロウはテレビ界に進出し、セックス・ピストルズの成功を描いたドラマ「Pistol(原題)」でスー・キャットウーマン役を演じた。また、映画『I've Been Trying To Tell You (原題)』(2021年)にも出演している。これまで演技のレッスンを受けたことがある彼女だが、最も役立つアドバイスは父親から受けていると明かしている。「オーディションの録音を父と一緒にしています。彼は素晴らしいアドバイスをくれます」と『イブニング・スタンダード』に語った。兄のラファティと同様に、アイリスも両親に「女優になるように勧められたわけではない」と述べている。
「私は道徳的な価値観のもとに育てられました。それは必ずしも演技のためではなく、人生で成長するために必要なことでした。常に礼儀正しく、時間を守り、注意深く、そして一生懸命働くように言われてきました」とアイリス・ロウは語っている。現在は自分の力で歩みを進め、METガラやオスカーのアフターパーティなど、レッドカーペットに登場している。プライベートでは、5月から11月にかけて、サッカー選手トレント・アレクサンダー=アーノルドと交際していた。ふたりはGuess ジーンズの撮影現場で出会い、共にそのブランドのアンバサダーを務めている。最近では、Instagramの78万人のフォロワーに対して、自身の忙しい日常や陶芸への情熱、また日本への旅行の様子をシェアしている。
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ギャラガーの友人、ルディ・ロウ
『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』のプレミアに出席したルディ・ロウ。(2021年10月20日、ロンドン) photography: Dave J Hogan/Getty Images
2002年9月10日、ロンドンで生まれたルディは、サディ・フロストとジュード・ロウの末っ子だ。両親が離婚したのは、彼が3歳の時だった。しかし、彼らは「世界で一番の親友」としての関係を保ち続けており、2008年にはその様子をサディ・フロストが「This is London」のインタビューで明かしている。「私たちはできる限り一緒に子どもたちを育てている。家には私たちの小さなコミュニティがあるし、彼らの父親はよくそこにいるのよ」と当時彼女は語った。ルディは一時、両親の後を追うかのように見えた。2013年には、母親サディ・フロストと共に短編映画『Dotty(原題)』の撮影に参加した。
22歳のルディは、テス・マネジメントというモデルエージェンシーにスカウトされた。しかし、現在のところ、ルディ・ロウは長編映画に出演したことも、ファッションショーに出たことも、広告キャンペーンに参加したこともない。彼はプライベートな生活を重視しており、Instagramのアカウント(11,800人のフォロワー)も非公開にしている。リアム・ギャラガーの息子、ジーンとレノンと親しい友人であるルディは、時折レッドカーペットに姿を現している。特に2021年のドキュメンタリー映画『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』のプレミアや、「GQ Style」のローンチパーティに登場している。また、家族とは非常に仲が良く、ロンドンの街中で妹のアイリスと一緒にいる姿や、ブリスベンで行われたテニスの試合の観客席で父親と一緒に過ごしている姿も目撃されている。
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控えめな存在のソフィア
2003年10月、サディ・フロストとジュード・ロウは別れた。5年後、ジュード・ロウはマンハッタンで『シャーロック・ホームズ』(2009年)の撮影中に出会ったモデルのサマンサ・バークと短期間の恋愛関係を持った。妊娠の噂がすぐにタブロイド紙に流れ、その後、ジュード・ロウの広報担当者によってその噂は確認された。「ジュード・ロウは、昨年の関係から、今年の秋に生まれる子どもの父親になることを知らされている」と広報担当者が述べた。このロマンチックな関係から、2009年9月22日にフロリダでソフィアが誕生した。一方、サマンサ・バークとジュード・ロウの恋愛関係はすでに終わりを迎えていた。
「ジュード・ロウは現在、サマンサとは関係を持っていないが、子どもの人生には全面的に協力する意向を示している」と俳優の広報担当者は続けた。ソフィアの誕生前、サマンサ・バークの弁護士は「ピープル」誌に対し、ジュード・ロウは「交際期間と妊娠期間中、サポートを惜しまなかった」と認めた。「この特別な時期に、子どもの健康と幸福に対して献身的に、そして彼女のプライバシーを尊重してくれたことに感謝している」と付け加えた。その後、ソフィアがどうなったのかはほとんど知られていない。彼女はメディアの注目を避ける道を選び、父親とはあまり会わない生活をしていると言われている。
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芽生えたばかりのアーティスト、エイダ
2014年、ジュード・ロウはロンドンのソーホー地区のバーで出会ったアイルランド人歌手キャサリン・ハーディングに魅了された。彼女は後にイギリス版「ザ・ヴォイス」の候補者となった。この7ヶ月間の恋愛関係の中で、キャサリンは妊娠した。恋愛は非常に短期間で、その結果、彼らの娘エイダが2015年3月15日に生まれたが、その時にはすでに別れていた。「ジュード・ロウとキャサリン・ハーディングの娘が誕生した。ふたりは大変喜んでおり、これからもプライベートと子どものプライバシーが尊重されるようお願いした」と俳優の広報担当者は認めている。
キャサリン・ハーディングに恨みはなく、元パートナーを賞賛している。「彼女はジュードによく似ていて、私には似ていないわ。彼はいい父親で、彼女はよく兄弟や姉妹と会っています。いつも一緒に出かけています」と当時、娘について冗談混じりに語った。それ以来、歌手はサッカー選手のジョルジーニョ・フレッロと生活を立て直し、自身のInstagramにエイダのスナップショットを定期的に投稿している。
そして少なくとも言えることは、9歳の娘が父親の芸術的才能を受け継いでいるということだ。2021年5月、キャサリン・ハーディングは娘がピアノを弾く動画を公開した。彼女はまた、少女が歌ういくつかのシークエンスも公開した。キャサリン・ハーディングは2019年付けのInstagramの投稿で、「この子は何でもソロで歌いたがるの......スポットライトを浴びるのが好きなのだと思う」と笑った。
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フィリッパ・コーンの子どもたち
2015年、ジュード・ロウは共通の友人を通じて心理学者フィリッパ・コーンと出会い、2019年に結婚した。翌年、映画『ホリデイ』(2006年)の主演俳優は、2020年9月の「トゥナイト・ショー」出演時に自らの6人目の子ども......そして妻との初めての子どもが誕生したことを認めた。「本当に素晴らしいことです」と俳優は語り、「家族として、私たちだけで過ごし、毎日を楽しむことができる時代にいることを幸せに思います」と述べた。
3年後、夫妻は第2子を迎えたと報じられているが、その情報は正式に確認されていない。いずれにせよ、ジュード・ロウは2023年11月12日、イギリス版「GQ 」のインタビューで結婚生活の幸せを公に語った。「フィルに出会い、彼女と私たちの関係に恋をしたことは、私の人生に大きな影響を与えました。私はこれまで感じたことがないほど幸せで支えられていると感じています」と彼は興奮気味に語っていた。
さらに彼は続けて語った。「そして、私の家は非常に守られた空間です。これまでそんなことを経験したことがないとは言いたくはないのですが、運命の人に出会い、彼女と強く引かれ合い、彼女が私の仕事や必要を理解してくれると、すべてがうまくいきます。それが私を大いに支えてくれています。」幾十年にもわたる波乱に満ちた恋愛生活を経て彼は、幸せを見つけたようだ。
From madameFIGARO.fr
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi