ハル・ベリーやビヨンセも。ロサンゼルス史上最悪の火災で広がる、セレブたちの支援活動の輪。
Celebrity 2025.01.15
現地時間1月7日に発生した、ロサンゼルス火災。パシフィック・パリセーズとイートン地区の2カ所で炎上したこの火災は、強風と水源不足も原因となり、日本時間1月13日23時現在、未だ燃え続けている。そんな中、地域住民でもあるハリウッドセレブたちは迅速な支援活動をスタート。特に女性セレブたちのコミュニティとの団結の強さが目立っている。
1月8日にシャロン・ストーンがインスタグラムでビバリーヒルズの家庭用品店「+Coop」に山火事被害者たちのための衣服を寄付しようと呼びかけると、それに応じたハル・ベリーが、クローゼットの中身すべてを持って翌日店頭へ。ハルはインスタグラムにその様子を投稿している。「これは、今日、基本的なものを必要としているすべての避難家族を助けるために、今日私たちができることです!」。ハルはコメントで「@シャロン・ストーンのリーダーシップに感謝します」と付け加えた。
自らも今回の火事でマリブの豪邸を失ったパリス・ヒルトンは、同じ境遇を経験した人々を助けるために、非営利団体11:11メディア・インパクトを通じて10万ドルで緊急基金を立ち上げ、約52万ドルを調達。何千人もの彼女のフォロワーたちによるこの募金は家を失った、子どものいる家族と避難したペットを支援するために使われるという。 自分の家が燃える様子をTVのニュースで観てXで実況中継していたパリス。自分だって被災者なのに、他者のためにすぐさまこんな風に行動できるのはすごいことだ。
---fadeinpager---
25年間もこのパシフィック・パリセーズ地区やその周辺に住んでいたというジェニファー・ガーナーは、今回の火災で友人を失った。彼女は火事の様子を見てすぐに、避難民に食事を提供しようとしていた「ワールドセントラルキッチン」のシェフに連絡。「今日あなたと一緒に働くことはできますか? お手伝いさせてください」と伝えたという。「パリセーズは小さなネイバーフッド。皆がお互いを気にかけていて、ここには互助がある。ここには本物の愛があり、私たちは彼らのケアをしなければなりません」、とジェニファー。彼女は学校や家や教会、そして遊び場を失った子どもたちをサポートすることも重要だと話す。「これは悲劇ではありますが、そこには常に愛と希望があります」。
---fadeinpager---
今回の火災でパリセーズ地区の被害は甚大で、1月12日の時点で11%のみが消火されていた。
ビヨンセが運営するBeyGOOD財団は、現地時間12日にインスタグラムで250万ドルを募金したL.A.火災救援資金の設立を発表。「この基金は、家を失ったアルタデナ/パサデナ地域の家族を支援し、山火事の影響を受けた人々の当面のニーズに対処するために教会やコミュニティセンターに割り当てられています」と述べている。
アリアナ・グランデやビリー・アイリッシュなど、多くのセレブたちがインスタグラムのストーリーで、被災者や避難者たちを支援するいくつかの組織のリストをフォロワーたちに共有。ビリーは「今ロサンゼルスで起きていることは、とても恐ろしく壊滅的です」とコメントしている。
即動いたのは女性セレブが多かったのが印象的だ。そんな中、普段から環境擁護活動を声高に叫んでいたレオナルド・ディカプリオは、恋人のモデル、ヴィットリア・セレッティとプライベートジェットでロサンゼルスからメキシコのリゾート地、カボ・サン・ルーカスに避難。プライベートジェット自体が気候変動に影響を与えると言われている中、この行為に非難の声が集まっている。
ディカプリオはレオナルド・ディカプリオ財団の創設者であり、気候変動とサステナブルにフォーカスした8000万ドル以上の助成金に資金を提供している。
text: Moyuru Sakai