トランプ陣営の主要メンバー、美容整形で同じ顔に?
Celebrity 2025.01.20
人工的な日焼け、膨らんだ唇、リフトアップした輪郭...... トランプ陣営のメンバーたちは、ここ数年で整形手術を繰り返し、互いに似た顔立ちになっている。そして、ドナルド・トランプが2025年1月20日にアメリカで就任する中、彼らの顔の変化が注目を集めている。
2024年7月17日、アメリカ、ミルウォーキーで開催された共和党全国大会におけるトランプ陣営。photography: Getty Images
インフルエンサーの間で、「ノトックス(ボトックスなし)」というトレンドが人気を集めている。彼らは、整形手術をボイコットし、すべての注射をやめることを推奨している。その一方、トランプ陣営の顔立ちは対照的だ。ドナルド・トランプのスローガン「メイク アメリカ グレート アゲイン(MAGA:アメリカ合衆国を再び偉大な国にする)」の時代、政治の世界に異なる美学が広がっている。表面的な日焼け、角ばった頬骨、シワは消え、女性たちはボリュームのある胸、男性たちは膨らんだ胸板を持つ。トランプ支持者の中心的な人物たちは、皆同じ特徴を持ち、同じスタイルをしているようだ。皆が似たような顔立ちになっていく現象が生まれ、それはドナルド・トランプのフロリダの邸宅にちなんで「マー・ア・ラゴ顔」と呼ばれている。
こうして、1月20日(月)に新しいアメリカ合衆国大統領の就任を迎えるにあたり、いくつかのメディアがこのトレンドを取り上げ、その解説を試みた。ソーシャルメディアでは、多くのミームが登場し、大統領の側近の「ビフォー・アフター」の写真をシェアし、彼らの驚くべき身体的変化を紹介している。
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バイラル・ミーム
ドナルド・トランプの息子エリックと結婚したララ・トランプ。photography: Getty Images
その中には、ドナルド・トランプの息子エリックの妻であるララ・トランプや、ドナルド・トランプ・ジュニアの元恋人で現在はアメリカ合衆国のギリシャ大使であるキンバリー・ギルフォイルなど、多くの女性が含まれている。彼女たちはここ数年で、特にメスを使った美容整形で変化を遂げており、ボトックスの使用や唇のボリュームアップが目立つ。サウスダコタ州知事のクリスティ・ノームや、極右インフルエンサーで「調査報道ジャーナリスト」と自称するローラ・ルーマーもその一例だ。特にローラ・ルーマーは、リフティング、唇のふっくら感、そして濃いメイクが目立ち、その変化が非常に見て取れる人物のひとりである。「ローラ・ルーマーが、普通の人間の見た目から映画『ソウ』のジグソウのように変わったことは、私が今まで見た中で最もクレイジーな変化のひとつ」と、あるユーザーがXで書き込んだ。
男性も例外ではなく、政治家のマット・ゲーツのような人物がその代表格だ。共和党の新しい政府の指導者と親しい彼も、ここ数年で典型的な美的基準を取り入れ、顔立ちが大きく変わった。彼の眉毛はもともと整っていなかったが、今では完全に対称的な形に整えられている。また、頬骨を引き上げたようにも見え、真っ白な歯が際立つ笑顔を見せており、仲間たちとともにトランプ時代の新たな美的基準を体現している。「ハリウッド・リポーター」は、これらの基準が「ワシントンで長年確立されてきた伝統的な規範からの劇的な断絶を象徴している」と指摘している。
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名刺代わりの手術
ミシガン州の美容整形外科医、アンソニー・ユン博士によれば、メスを使うことはMAGA運動における新たな富の象徴として捉えられているという。『デイリー・メール』では彼が次のように述べている。「かつて、裕福な人々の名刺は高級なバッグを見せることでした。今ではそれが、高額で整形した顔を見せることに変わりました。そして、若い世代にもこの傾向が見られます。」
とはいえ、皮膚科医のティナ・アルスターは同紙のインタビューで、「政府内のほとんどの人が手を加えている」と語っている。トランプ支持者がこれを過剰に行っているように見える一方、彼女は民主党のナンシー・ペロシなど、あらゆる政治家が患者であると述べている。「カマラは長年ケアを続けているし、バイデンのボトックスは時々やり過ぎになっているし、トランプは赤みがかった肌の手入れが必要だと思います」と彼女は考えている。そして、次のようにも付け加えた。「私はその時間、他の人たちよりも早く、または遅く予約するようにしています。民主党員と共和党員の予約は少なくとも1時間空けるようにしています。」また、多くの人々が偽名で美容整形を受けているとも述べた。
最後に、何百万ものアメリカ人がドナルド・トランプを支持している中で、このトレンドがアメリカで広がることが予想される。実際、ニュースサイト「デイリー・ビースト」は、大統領の側近の多くがテレビ業界、特にFOXニュース(共和党の保守的な報道姿勢で知られるニュースチャンネル)出身であることを指摘している。カメラ慣れしている彼らは、この新たな美容整形の美学をさらに推進し、アメリカの政治における美の基準を再定義することになりそうだ。
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極右インフルエンサーで「調査報道ジャーナリスト」と自称するローラ・ルーマー
From madameFIGARO.fr
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi