カニエ・ウェストの妻、ビアンカ・センソリとは?
Celebrity 2025.02.04
2023年にラッパーのカニエ・ウェストと一緒に登場して以来、この若いオーストラリア人女性は一夜にして地球上で最も撮影される女性のひとりとなった。その個性は多くの人々を魅了し、驚かせている。
第67回グラミー賞授賞式でのカニエ・ウェストとビアンカ・センソリ。(ロサンゼルス、2025年2月2日)photography: Getty Images
2023年1月13日、突然のニュースが報じられた。「TMZ」によると、カニエ・ウェストが自身のスタッフであるビアンカ・センソリと結婚したという。ビアンカ・センソリは1月9日に、ビバリー・ヒルズのウォルドーフ・アストリアでカニエと一緒に昼食をとっているところを目撃されていた。カニエはその際、薬指に金の結婚指輪をしている姿が写真に収められていた。実は、1ヶ月前にはビアンカに捧げた曲「Censori Overload」も発表していた。
当初、関係者は沈黙を守っていたが、ビアンカ・センソリの妹がこの嬉しい知らせを仄めかした。「姉にとっても家族にとっても非常に嬉しい出来事ですが、当面は内緒にしておくことにしました」と彼女はオーストラリアの新聞『ヘラルドサン』に語り、これを『デイリー・メール』が報じた。その後、2023年10月に『デイリー・メール』が入手した書類によって、「機密」扱いの結婚証明書の存在が明らかになった。カニエ・ウェストとビアンカ・センソリの結婚は2022年12月に行われ、カリフォルニア州パロアルトでジェームズ・メイフィールドという人物によって執り行われたことが分かった。また、『デイリー・メール』は、カニエ・ウェストのワイオミング州にある牧場がふたりの新居として記載されていたことも伝えた。しかし、ビアンカ・センソリには不思議な点が多い。特に、彼女がカニエ・ウェストの元妻であるキム・カーダシアンに非常に似ていることが注目されている。では、このオーストラリア人女性は、なぜ最も物議を醸すアーティストのひとりと一緒に生活しているのだろうか?
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メルボルンからYeezy(イージー)へ
カニエ・ウェストと出会う前、ビアンカ・センソリは無名だった。ハリウッドやファッション業界でも知名度はなかった。オーストラリア出身で、メルボルンで生まれ育ったが、年齢については正確にはわかっていない(『ザ・サン』によると、30歳くらいだという)。彼女は早い段階でデザインと建築に対する情熱を抱いていた。普段は口を開くことのない彼女だが、2021年にオンラインメディア「ハイプビースト」にこう語った。「オーストラリアのメルボルンで生まれ育ちました。子どもの頃からクリエイティブな活動、特に芸術に強く引かれていました。ずっと彫刻家になりたかったし、私にとって建築は芸術と実用性の融合です。子どものころ、叔母と過ごすことが多く、彼女は私にさまざまな芸術作品、映画、建築を見せてくれました。彼女のおかげでデザインが好きになり、そして美的感覚を大人になっても育んできました」。
2020年、ビアンカ・センソリは建築学の修士号を取得。メルボルンのエージェンシー、DP Toscano Architectsで働き始めた後、カニエ・ウェストのブランド、Yeezyに就職した。彼女は2020年11月に「建築デザイナー」として同社に加わったと、彼女のLinkedInプロフィールには記載されている。この仕事は、単なるスケッチや模型作りを超えて、彼女のキャリアを大きく前進させるきっかけとなった。
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挑発的なカップル
マルニのファッションショーでのカニエ・ウェストとビアンカ・センソリ。(ミラノ、2024年2月23日)photography: Getty Images
プロフェッショナルな協力関係はいつからロマンチックな関係に変わったのか? それは誰にも分からない。ビアンカ・センソリは謎を守り続けている。カニエ・ウェストの元妻であるキム・カーダシアンは「彼女を嫌っている」が、オーストラリア出身のビアンカはインタビューを拒否し、SNSも避けている。彼女が唯一していることと言えば、カニエ・ウェストとともに、非常に挑発的で露出の多い衣装を着て姿を現すことだ。彼女のお気に入りのスタイルは? 時には透けるボディスーツ、時には肌にぴったりとしたレギンス、そしてバレンシアガやアライアのような立体的で独創的なデザインのファッションだ。
ビアンカ・センソリのファッションはすべての人に好まれているわけではない。2023年の夏、彼女の服装は物議を醸した。イタリアでの休暇中、カニエ・ウェストの妻は、フィレンツェの街を透け透けの肌色のボディスーツを着て、クッションひとつを抱えて歩いていたことで、多くのイタリア人の反感を買った。
その同じイタリア滞在中、カップルはヴェネツィアのボート会社から「永久追放」された。理由は、ボートに乗っている際に撮影された写真が原因で、カニエ・ウェストが妻の前に座り、膝まで下ろしたズボンの姿が写っており、屋外での不適切な行為が疑われたためだ。
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カニエ・ウェストの影響?
最も特徴的なのは、ビアンカ・センソリの圧倒的な沈黙だ。この沈黙が、最も奇妙な噂を生み出している。これを巧妙なコミュニケーション戦略として捉えるべきなのか? それともカニエ・ウェストの影響(あるいは支配)を感じ取るべきなのか? 彼女の友人たちは少なくともそのように思っているようだ。2023年9月、「US ウィークリー」に対してある関係者がこう語っている。「ビアンカの友人は心配している。というのも、友人関係は以前とは変わってしまったから。ビアンカはいつも強く独立した女性で、自分の意見を持っていたのに、最近はそうした姿を見せていない。彼女はカニエと付き合い始めてから、友人と連絡を取ることも減り、以前のように頻繁に会うこともなくなった」。
その懸念は今も続いているようだ。2024年11月、カニエ・ウェストとビアンカ・センソリが別れそうだと噂される中、ある情報筋が『ザ・サン』紙にこう語った。「ビアンカの家族はカニエのことを気に入っておらず、彼女の親しい人たちは、彼と結婚したことが正しい選択だったのか疑問に思っています。カニエは、10月中旬からふたりは休養中で、今は音楽だけに集中していると述べています。(中略)彼は一緒にいるのも、仕事をするのも大変な人だと言われていますが、ビアンカは彼の側近の中でも最も忍耐強い人物です」。
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グラミー賞での衝撃的な姿
カニエ・ウェストとビアンカ・センソリは、特に東京で何度も一緒に姿を現してきたが、今週日曜日のグラミー賞では、これまで以上に一体感を見せ、ますます挑発的な姿を見せた。まず、ビアンカは黒い毛皮のロングコートに身を包んでいたが、レッドカーペットに登場した際、彼女はそのコートを脱ぎ、体全体が丸見えのシースルードレスを披露した。
2024年にリリースされたカニエ・ウェストのアルバム「Vultures 1」のジャケットを再現する試みだ。そのアルバムのジャケットには、ビアンカ・センソリが太ももまでのブーツと小さな布切れだけを身に着けて後ろを向いた姿が描かれていた。
ビアンカ・センソリは現在カニエ・ウエストと切り離せない存在のように見えるが、その未来は予測できない。自身のブランドを立ち上げるのだろうか? 著名なデザイナーとのコラボレーションを行うのだろうか? 現時点では、ビアンカ・センソリは依然として謎に包まれた女性であり、明らかに既成概念に縛られない存在だ。
From madameFIGARO.fr
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi