「私がトランスジェンダーでなくなることはない」ハンター・シェイファーがアメリカのパスポートで強制的に性別を変更されたことを非難。
Celebrity 2025.02.25
ドラマ「ユーフォリア」のスターでトランスジェンダー女優である彼女は、普段はあまりSNSで発信しないものの、ある動画を投稿した。その中で、トランプ政権が自分のパスポートの性別を変更したと非難している。
ゼンデイヤとドラマ「ユーフォリア」で共演したスター、ハンター・シェイファー。photography: Getty Images via AFP
「衝撃を受けました。こんなことが起こるなんて思ってもいませんでした」。女優でモデルのハンター・シェイファーは、今週金曜日にTikTokに投稿した動画の中で、ドナルド・トランプ新政権を強く批判した。「この動画は恐怖を煽るためでも、ドラマを作るためでも、慰めを求めるためのものでもありません。そんなものは必要ありません。でも、現実に何が起きているのかを伝える価値があると思ったので投稿しました」と彼女は語っている。
選挙キャンペーン中に掲げた公約のひとつとして、共和党の大統領は「トランスジェンダーという妄想を終わらせる」と宣言している。今年1月の就任演説では、米国の公式政策として「今後、男性と女性のふたつの性別のみを認める」と明言した。この方針のもと、トランスジェンダーの人々を標的とした一連の措置が取られている。具体的には、トランスジェンダーのアスリートが女子スポーツに参加することの禁止、軍隊からの排除、トランス女性受刑者の男性刑務所への移送などが含まれる。ドラマ「ユーフォリア」のスターである26歳のハンター・シェイファーによれば、こうした政策はついに身分証明書にまで影響を及ぼしているようだ。
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意図せぬミス?
「最近はあまりネットに投稿していませんが、今日は現実を突きつけられる出来事があり、それを共有すべきだと思いました」。カメラの前でそう語ったのは、女優でありモデルのハンター・シェイファーだ。彼女は10代の頃に自身がトランス女性であることを公表し、それ以来10年以上にわたって、パスポートや運転免許証、身分証明書などの公式書類で「女性」として登録してきた。しかし、2024年夏にバルセロナでの撮影中に盗難被害に遭い、アメリカの新しいパスポートを申請することになった。いつも通り「性別:女性」にチェックを入れて手続きを進めたが、受け取ったパスポートを見て衝撃を受ける。「すべて普段通りに記入しました。"女性"と書きました。でも、受け取った時......性別が"男性"に変えられていたのです」。そう語る彼女は、証拠としてカメラの前でパスポートを見せた。
「本当にショックを受けています。こんなことが起こるなんて思いもしませんでした」と語ったものの、自身がトランスジェンダーの中でも特権的な立場にあることは認め、「私は有名で、白人で、細身だから」とも述べた。また、これは単なる行政上のミスであってほしいと願いつつ、その理由を推測した。「私は出生証明書の性別を変更したことがないので、それが原因で変更された可能性はあります」と説明した。しかし、過去10年間、一度もこのような間違いに遭遇したことはなかったとも付け加えた。「とにかく、長くなってしまったから、これで締めくくります。トランスジェンダーの人たちは美しい。私たちは決して消えることはありません。私は一生トランスジェンダーであり続けます。たった一文字やパスポートがそれを変えることはできません。この政府なんてクソくらえ」と、彼女は締めくくった。
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@cnn Trans 'Euphoria' star Hunter Schafer posted to her TikTok story about a passport she recently received, which was issued with a male gender marker.
original sound - CNN
From madameFIGARO.fr
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi