軍務中のスペインのレオノール王女、「休暇中の写真を盗撮された」と王室が抗議。

スペイン王室は、チリに寄港中のレオノール王女の無断公開された写真について抗議した。

フアン・セバスティアン・エルカーノ号に乗船中のスペインのレオノール王女。（モンテビデオ、2025年3月7日）photography: Andrews Archie/ABACA

レオノール王女は、チリでの寄港中、無邪気に休息を楽しんでいた。昨年の夏から海軍で軍事訓練を受けているレオノール王女は、約80人の仲間とともにショッピングモールで数時間の休息を取り、買い物をしたり、軽食を取ったり、手にビールを持ちながらリラックスしていた。しかし、ショッピングモールの管理者が監視カメラの映像を地元メディアに送信したことで、事態は一変した。王位継承者である王女のプライベートな時間が違法に公開されたことはスペインとチリの両国の法律に違反しており、ピレネー山脈を越えて大きな騒動を引き起こした。

即座に抗議

チリのスペイン大使館から19歳のレオノール王女に関する画像の公開について通知を受けたスペイン王室は、即座に抗議した。フェリペ6世の治世下で、レオノール王女に関する無断で公開された画像に対して抗議するのは初めてのことだと『エル・パイス』紙が伝えている。3月21日（金）、「チリとスペインのデータ保護法に違反した」として、ショッピングセンターに対して告訴が提出された。スペイン王室は、この画像の流出を「絶対に容認できない」とし、レオノール王女や彼女の仲間たちの安全が脅かされることを懸念している。一方で、ショッピングセンターの経営側は、画像を送信したことは認めているが、「ジャーナリズム目的で行った」と主張しており、その意図はまだ不透明だ。

普通の学生として

レオノール王女は、1月11日からホアナ・セバスティアン・エルカーノ号で世界を巡り、海軍での軍事訓練を受けている。いくつかの寄港地を経て、嵐のためチリのパタゴニア、プンタ・アレナス港に寄港した。王女は、国王フェリペ6世とレティシア王妃の長女として、船内では普通の学生として扱われている。最近スペイン王室が公開した写真には、レオノール王女が授業を受けたり、食堂で食事をしたり、船内で掃除する姿が写っている。これまで海上での生活のおかげで、王女は好奇の目から守られていたのだ。

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