ヴァル・キルマー逝去。30枚の写真で振り返るセックスシンボル。

Celebrity 2025.04.03

madamefigaro.png

『トップガン』のアイスマン役、ロックバンド「ドアーズ」のアイコニックなボーカル・ジム・モリソン役、またジョエル・シュマッカー監督映画のバットマン役で知られるヴァル・キルマーが、2025年4月1日、65歳で肺炎により亡くなった。彼はその魅力的なオーラとセクシーさで一世を風靡した。

一世を風靡したセックスシンボル、ヴァル・キルマー。

ヴァル・キルマーは、1980年代半ば、トライスター ピクチャーズの映画『天才アカデミー』でキャリアをスタートさせた。(アメリカ、1985年)photography: Getty Images
1985年、当時26歳のヴァル・キルマーは、共演者ゲイブ・ジャレットとともにスクリーンに登場した。映画のワンシーン。(アメリカ、1985年)photography: Getty Images
当時、彼は歌手のシェールと数ヶ月間交際しており、別れた後も親しい関係を続けた。映画『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』のイベントで。(アメリカ、1982年)photography: Getty Images
シェールとヴァル・キルマー、映画『グリース2』のプレミアに出席した際の一枚。(アメリカ、1982年)photography: Ron Galella/Ron Galella Collection via Getty
彼の名を世に知らしめたのは、1986年公開の映画『トップガン』だった。(アメリカ、1986年)photography: Getty Images
映画『トップガン』では、トム・クルーズ演じるマーヴェリックの伝説的なライバル役「アイスマン」を務め、一躍カルト的存在となった。映画のワンシーン。(アメリカ、1986年)photography: Getty Images
スターの座を手にした彼は、1988年のロン・ハワード監督の映画『ウィロー』で傭兵マッドマーティガンを演じ、大人から子どもまで魅了した。映画のワンシーン。(アメリカ、1988年)photography: Disney+
映画『ウィロー』の撮影中に、後に妻となるイギリス人女優ジョアンヌ・ウォーリーと出会った。(アメリカ、1990年、リバティ・ヒル財団 第8回年次イベント)photography: Getty Images
ふたりは1988年に結婚し、ふたりの子どもたち(ジャックとメルセデス)をもうけた。(ニューヨーク、リンカーン・センターのアリス・タリー・ホール、1994年11月3日)photography: Getty Images
ロサンゼルスでのフォトセッションで。(カリフォルニア、1988年)photography: Getty Images
1980年代半ばから後半にかけて、彼の出演作は次々と公開された。ジョン・ダール監督の『もういちど殺して』(1989年)ではジョアンヌ・ウォーリーと共演した。(ネバダ州ラスベガス、1989年)photography: Getty Images
1991年、オリバー・ストーン監督の伝記映画『ドアーズ』で伝説のロック歌手ジム・モリソンを演じた。批評は賛否両論だったが、彼の演技は絶賛された。映画の撮影現場で。(アメリカ、1991年)photography: Getty Images
続いて、トニー・スコット監督の『トゥルー・ロマンス』(1993年)などの注目作品に出演した。この映画の共演者にはパトリシア・アークエットやブラッド・ピットらが名を連ねた。(ニューメキシコ州サンタフェ、1994年)photography: Getty Images
当時のヴァル・キルマーは、社交界や主要な授賞式の常連でもあった。非営利団体「ヤング・アーティスト・ユナイト」主催のイベントで。(アメリカ、1988年)photography: Getty Images
1995年、マイケル・マン監督の『ヒート』では、ロバート・デ・ニーロやアル・パチーノと共演した。(アメリカ、1995年)photography: Frederic REGLAIN/Gamma-Rapho via Getty Images
カリフォルニア州ベニスビーチのウェスト・ビーチ・カフェで開かれた脚本家フィオナ・ルイスを称えるパーティーでショーン・ペンと一緒に。(1995年1月18日)photography: Fairchild Archive/Penske Media via Getty Images
しかし、俳優としての成功の陰で、ヴァル・キルマーは次第に厳しい状況に直面していた。映画『ボーイズ・オン・ザ・サイド』のプレミアで。(ロサンゼルス、1995年)photography: Steve Granitz/WireImage
1995年には、ジョエル・シュマッカー監督の『バットマン フォーエヴァー』でバットマン役を務め、ニコール・キッドマンと共演した。映画の公式スチール写真。(アメリカ、1995年)photography: Getty Images
ヴァル・キルマーは大スターとなり、世間の注目を浴び続けた。(ラスベガス、アメリカ)photography: Getty Images
しかし、彼は次第に「扱いにくい俳優」という評判がつきまとうようになった。(イベンダー・ホリフィールド対マイク・タイソン戦、1997年)photography: Getty Images
撮影現場では無口で、笑顔を見せることが少なく、完璧主義すぎるがゆえに扱いづらいと評された。トーク番組「ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ」に出演。(アメリカ、1999年)photography: NBCU Photo Bank/NBCUniversal via Getty Images
第9回インディペンデント・スピリット賞でマイケル・マドセンと。(ハリウッド、1994年)photography: Jeff Kravitz/FilmMagic, Inc
2000年代に入ると、彼のキャリアは下降線をたどる。カンヌ国際映画祭でロバート・ダウニー・Jr.と一緒に。(フランス、2005年)photography: Getty Images
出演作は増えても、かつてのような大作には恵まれなくなった。ロンドンのセルフリッジズで開催された「20世紀の最も美しい女性100人」展のオープニングで。(イギリス、2005年)photography: Getty Images
数年後、2004年の映画『アレクサンダー』の撮影現場で、彼はアンジェリーナ・ジョリーと出会った。1996年にジョアンヌ・ウォーリーと別れたヴァル・キルマーは、後にブラッド・ピットの元妻となる彼女と短期間の関係を始めた。(アメリカ、2004年)2004年、『アレキサンダー』のプレミアで、アンジェリーナ・ジョリー、ロザリオ・ドーソンと。photography: Steve Granitz/WireImage
映画『ボブ・ディランの頭のなか』のためにサンダンス映画祭でのヴァル・キルマー。(アメリカ、ソルトレイクシティ、2003年)photography: J. Vespa/WireImage
ついにヴァル・キルマーは2010年代から舞台やテレビに専念し、ドラマシリーズ「Ghost Girls」や「ロボットチキン」などの作品に出演するようになった。(カリフォルニア、2002年)photography: Getty Images
2017年、彼は喉頭がんを患っていることを公表した。(トロント国際映画祭、2011年9月)photography: Getty Images
2021年、彼の自伝的ドキュメンタリー映画『ヴァル・キルマー 映画に人生を捧げた男』が公開され、彼は再び脚光を浴びた。その中で、彼は自らの成功と挫折を冷静かつ率直に語った。マイアミのソーホー・ビーチ・ハウスで開催された、カーター・クリーブランド、ウェンディ・デン、ダーシャ・ジューコワ主催のパーティーでオーウェン・ウィルソンと一緒に。(2011年11月)photography: Getty Images
ヴァル・キルマーは2025年4月1日に65歳で肺炎により亡くなったと、息子ジャックが伝えた。輝かしい才能を持ち、多才な俳優であった彼は、決して自分の選択を後悔することはなかった。「素晴らしい人生を送った」と、彼はかつて自身のウェブサイトで語っていた。(アメリカ、ニューヨーク、2019年)photography: Getty Images

ヴァル・キルマーといえば、「マッドマーティガン!」と歓声を上げる人もいれば、『トップガン』のアイスマンとしての姿を思い浮かべる人、あるいは彼の声にジム・モリソンの面影を重ねる人もいる。ヴァル・キルマーは、まさにそれらすべての顔を持つ俳優だった。2025年4月1日、65歳で肺炎によりこの世を去った彼は、輝かしさと波乱に満ちたキャリアを残し、その道のりは鮮烈な瞬間と低迷を繰り返しながらも、ハリウッドの記憶に深く刻まれた。1980年代にその名を馳せ、彼はカリスマ性とオーラでひとつの世代を魅了しただけでなく、あらゆる役柄を類まれなまでの迫力で演じきる才能を持っていた。

カリスマ性のある気難しい俳優

250403-val-kilmer-31.jpg
ハリウッドで開催された第9回インディペンデント・スピリット賞授賞式に出席したヴァル・キルマー。photography: Getty Images

1986年の映画『トップガン』で、世界はヴァル・キルマーの鋭い眼差しと端正な顔立ちを知ることになる。しかし、それ以上に印象的だったのは、トム・クルーズとの伝説的なライバル関係だった。彼が演じたアイスマンは、自信過剰な戦闘機パイロットとして観客の記憶に深く刻まれ、ポップカルチャーの象徴となった。しかし、この代表的な役柄は、彼の豊富な出演作品のほんの一部にすぎない。オリバー・ストーン監督の『ドアーズ』でのジム・モリソン役は衝撃的であり、ジョエル・シュマッカー監督の『バットマン・フォーエヴァー』でのダークナイトの姿もまた強烈だった。名だたる役を演じる一方で、彼の揺るぎない気性が次第に彼自身を追い詰めていくことになった。

セックスシンボルとしてのオーラの裏で、ヴァル・キルマーは長年にわたり「扱いづらい俳優」という評判を背負ってきた。要求レベルが高く、完璧主義すぎるあまり、時には制御が難しいほどだった。その複雑な性格が次第に彼を衰退へと追い込み、2000年代に入る頃には、彼の名は「気難しさ」の代名詞となってしまった。

それでも、ヴァル・キルマーは常にその魅力的なイメージを大衆の前で維持し、世代を代表する美しい女性たちとの恋愛を通じて、そのセクシーな一面をアピールし続けた。1980年代には歌手シェールとの情熱的な関係を築き、別れた後も最後まで親しい関係を保った。後に、映画『ウィロー』の撮影現場でイギリスの女優ジョアンヌ・ウォーリーと出会い、1988年に結婚。ふたりは子どもたち(メルセデスとジャック)をもうけたが、1996年に離婚した。しかし、離婚後もヴァル・キルマーは子どもたちのために積極的に父親としての役割を果たし続けた。

病との闘い

250403-val-kilmer-32.jpg
2006年春、カリフォルニア州ロサンゼルスで行われたメルセデスベンツ・ファッションウィークに登場したヴァル・キルマー。photography: Getty Images

それは少なくとも、2021年に公開された彼の感動的な自伝的ドキュメンタリー映画『ヴァル・キルマー 映画に人生を捧げた男』に表れており、彼自身のアーカイブからの映像を通して心の内を赤裸々に語っている。数年前、ヴァル・キルマーは咽頭がんとそれに伴う数々の手術を公表し、それが彼の声に長期的な影響を与えたことを明かした。その病との闘いを描いたこの映画は、俳優としての彼だけでなく、困難に直面しながらも冷静さを保ち、そして何よりも深い感受性を持つ人間としてのヴァル・キルマーを改めて知ることができる感動的な内容だ。

数年間の活動休止期間を経て、舞台とテレビの仕事を中心に過ごしていたヴァル・キルマーは、2022年に映画『トップガン マーヴェリック』で映画界に復帰した。この復帰は、彼の声を合成技術で再現することにより実現した。短い登場シーンながらも感動的で、この役柄がまさに彼にぴったりだと感じさせるものだった。映画では、過去のライバル関係を経て、時の流れによって衰弱したアイスマンの姿が描かれており、彼自身の人生を象徴するような胸を打つメタファーとなっている。

From madameFIGARO.fr

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

35th特設サイト
パリシティガイド
パリシック
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • 広告掲載
  • お問い合わせ
  • よくある質問
  • ご利用規約
  • 個人の情報に関わる情報の取り扱いについて
  • ご利用環境
  • メンバーシップ
  • ご利用履歴情報の外部送信について
  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • Pen Studio
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CE MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.