ヴァル・キルマー逝去。30枚の写真で振り返るセックスシンボル。
Celebrity 2025.04.03
『トップガン』のアイスマン役、ロックバンド「ドアーズ」のアイコニックなボーカル・ジム・モリソン役、またジョエル・シュマッカー監督映画のバットマン役で知られるヴァル・キルマーが、2025年4月1日、65歳で肺炎により亡くなった。彼はその魅力的なオーラとセクシーさで一世を風靡した。
一世を風靡したセックスシンボル、ヴァル・キルマー。




























































ヴァル・キルマーといえば、「マッドマーティガン!」と歓声を上げる人もいれば、『トップガン』のアイスマンとしての姿を思い浮かべる人、あるいは彼の声にジム・モリソンの面影を重ねる人もいる。ヴァル・キルマーは、まさにそれらすべての顔を持つ俳優だった。2025年4月1日、65歳で肺炎によりこの世を去った彼は、輝かしさと波乱に満ちたキャリアを残し、その道のりは鮮烈な瞬間と低迷を繰り返しながらも、ハリウッドの記憶に深く刻まれた。1980年代にその名を馳せ、彼はカリスマ性とオーラでひとつの世代を魅了しただけでなく、あらゆる役柄を類まれなまでの迫力で演じきる才能を持っていた。
カリスマ性のある気難しい俳優

1986年の映画『トップガン』で、世界はヴァル・キルマーの鋭い眼差しと端正な顔立ちを知ることになる。しかし、それ以上に印象的だったのは、トム・クルーズとの伝説的なライバル関係だった。彼が演じたアイスマンは、自信過剰な戦闘機パイロットとして観客の記憶に深く刻まれ、ポップカルチャーの象徴となった。しかし、この代表的な役柄は、彼の豊富な出演作品のほんの一部にすぎない。オリバー・ストーン監督の『ドアーズ』でのジム・モリソン役は衝撃的であり、ジョエル・シュマッカー監督の『バットマン・フォーエヴァー』でのダークナイトの姿もまた強烈だった。名だたる役を演じる一方で、彼の揺るぎない気性が次第に彼自身を追い詰めていくことになった。
セックスシンボルとしてのオーラの裏で、ヴァル・キルマーは長年にわたり「扱いづらい俳優」という評判を背負ってきた。要求レベルが高く、完璧主義すぎるあまり、時には制御が難しいほどだった。その複雑な性格が次第に彼を衰退へと追い込み、2000年代に入る頃には、彼の名は「気難しさ」の代名詞となってしまった。
それでも、ヴァル・キルマーは常にその魅力的なイメージを大衆の前で維持し、世代を代表する美しい女性たちとの恋愛を通じて、そのセクシーな一面をアピールし続けた。1980年代には歌手シェールとの情熱的な関係を築き、別れた後も最後まで親しい関係を保った。後に、映画『ウィロー』の撮影現場でイギリスの女優ジョアンヌ・ウォーリーと出会い、1988年に結婚。ふたりは子どもたち(メルセデスとジャック)をもうけたが、1996年に離婚した。しかし、離婚後もヴァル・キルマーは子どもたちのために積極的に父親としての役割を果たし続けた。
病との闘い

それは少なくとも、2021年に公開された彼の感動的な自伝的ドキュメンタリー映画『ヴァル・キルマー 映画に人生を捧げた男』に表れており、彼自身のアーカイブからの映像を通して心の内を赤裸々に語っている。数年前、ヴァル・キルマーは咽頭がんとそれに伴う数々の手術を公表し、それが彼の声に長期的な影響を与えたことを明かした。その病との闘いを描いたこの映画は、俳優としての彼だけでなく、困難に直面しながらも冷静さを保ち、そして何よりも深い感受性を持つ人間としてのヴァル・キルマーを改めて知ることができる感動的な内容だ。
数年間の活動休止期間を経て、舞台とテレビの仕事を中心に過ごしていたヴァル・キルマーは、2022年に映画『トップガン マーヴェリック』で映画界に復帰した。この復帰は、彼の声を合成技術で再現することにより実現した。短い登場シーンながらも感動的で、この役柄がまさに彼にぴったりだと感じさせるものだった。映画では、過去のライバル関係を経て、時の流れによって衰弱したアイスマンの姿が描かれており、彼自身の人生を象徴するような胸を打つメタファーとなっている。
From madameFIGARO.fr
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi