結婚の契約条項に不思議な項目があるセレブたち。
Celebrity 2025.04.13
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、トム・クルーズとケイティ・ホームズ、ニコール・キッドマンとキース・アーバン......これらのアイコニックなカップルには、非常に特別な条項が結婚契約に盛り込まれているという共通点がある。
マイケル・ダグラスは、妻キャサリン・ゼタ=ジョーンズに対して、不倫があった場合に500万ドルを支払い、離婚の場合には年間280万ドルを支払うことに合意した。(ジッダ、2024年12月5日)photography: Getty Images
ハリウッドでは、慎重さが最良の安全策とされており、特にスターカップルにとっては結婚契約が欠かせない。財産やイメージを守るため、衝撃的な離婚を避けるために、名声のあるカップルは、時にはあり得ないような細かい条項を盛り込んだ鉄壁の契約を結ぶ。財務的な約束、不倫や依存症への対応など、いくつかのセレブは奇抜な条件で自分たちの未来を守ろうとしている。
これらの特別な条件を持つカップルの中には、キース・アーバンとニコール・キッドマンも含まれている。2006年に結婚したふたりは、カントリー歌手であるキース・アーバンの薬物やアルコール依存症に直面してきた。「結婚してわずか4ヶ月後、私の依存症のせいで......結婚生活を壊してしまった」と、彼は2024年4月27日の第49回AFI生涯功労賞で告白した。女優ニコール・キッドマンは、彼との結婚契約に特別な条項を盛り込んだ。もしキース・アーバンがコカインを使用したり、お酒を飲んだりした場合、ニコール・キッドマンは何も渡すことなく離婚することができるという。この条件が彼を禁酒・禁薬に導くことを願っているのだろう。
もう一組、興味深いルールを持つ夫婦がいる。それは、プリシラ・チャンとマーク・ザッカーバーグだ。このカップルは、2003年にハーバード大学で出会い、「愛の契約」を結んだ。毎週一度、小児科医のプリシラと彼女の夫は、お互いに100分間の時間を確保し、アパートを離れてふたりだけの夜を過ごすことになっている。これは、ふたりの関係を大切にするためのユニークな方法だ。
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不倫に関する条項
驚くべき条項の中でも、特に不倫に関するものはセレブたちの間で非常に一般的だ。実際、多くのセレブが、不倫が発覚した場合に備えて結婚契約に条項を盛り込んでいる。その一例がジャスティン・ティンバーレイクとジェシカ・ビールだ。もしジャスティンが妻を裏切った場合、50万ドルを直ちに彼女に支払うことを約束している。ジャスティン・ティンバーレイクは、2019年に映画『パーマー』の撮影中にアリーシャ・ウェインライトと一緒に写っている写真が公開され、不倫の疑いをかけられた。しかし、ジャスティン・ティンバーレイクはその噂をすぐに自身のソーシャルメディアで否定した。
These pics of #JustinTimberlake getting cozy with his 'Palmer' co-star #AlishaWainwright at a bar in New Orleans have many people accusing him of cheating on his wife #JessicaBiel. Sources say it was an "innocent outing." What do you think? The Sun pic.twitter.com/ZJKZ7XABmZ
-- The Daily Buzz (@dailybuzztv) November 24, 2019
デニス・リチャーズとチャーリー・シーンの場合も同様だ。2002年から2006年まで結婚していたふたり。俳優チャーリー・シーンは、不倫をした場合、妻に400万ドルを支払い、離婚の場合には結婚年数に応じて毎年30万ドルを支払うことになっていた。結局、この結婚は「修復不可能な違い」により破綻し、デニス・リチャーズはふたりの子どもの親権を独占し、月額2万ドルの養育費を手にした。俳優にとっては痛手となったことは言うまでもない。また、マイケル・ダグラスとキャサリン・ゼタ=ジョーンズも似たような契約を結んだ。マイケル・ダグラスは、性的依存症を抱えていたため、不倫をした場合、妻に500万ドルを支払い、離婚の場合には毎年280万ドルを支払うことになっている。これもかなり高額な支払いであるが、ふたりは今年で結婚25周年を迎える。
ベン・アフレックは、2022年から2024年まで結婚していたジェニファー・ロペスに対し、不倫をした場合に500万ドルを支払うことに同意していた。さらに、ジェニファー・ロペスは彼との結婚契約に驚くべき条項を追加した。彼女は、夫との間で毎週少なくとも4回の性生活を要求していた。ふたりは2024年4月26日に別れ、その後2025年1月6日に離婚が成立した。一方、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの場合、2014年から2019年まで結婚していたが、忠実であることはお金の問題にとどまらず、親権にも関わる重要な条件だった。女優アンジェリーナ・ジョリーは、もしブラッド・ピットが浮気をした場合、子どもたちの親権を独占するという条項を契約に盛り込んでいた。
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愛がビジネスと結びつくとき
言うまでもなく、大半の取り決めは金銭的なものが中心だ。実際、2006年に結婚したケイティ・ホームズとトム・クルーズの婚前契約には、ケイティ・ホームズにとって莫大な金額が設定されていた。『デイリー・メール』によると、離婚した場合、ケイティ・ホームズは結婚1年ごとに300万ドルを受け取ることになっていたという。もし結婚生活が10年以上続いていたら、彼女は当時2億5000万ドル(約380億円)とされたトム・クルーズの財産の半分を受け取る権利があった。しかし、ケイティ・ホームズはその条件を待つことなく、2012年に離婚を決意した。契約で定められていた金銭を要求することなく、早期の決着を選んだ。それでも彼女は、当時6歳だった娘スリの養育費として、毎年40万ドルをスリが成人するまで受け取ることになった。
同様の取り決めは、他のセレブにも適用されている。2014年から2022年まで結婚していたカニエ・ウェストとキム・カーダシアンは、婚前契約において、キム・カーダシアンが結婚1年ごとにカニエ・ウェストから100万ドルを受け取ることを定めていた。また、カニエが贈ったすべてのプレゼントを保持する権利も認められていた。ジェイ・Zとビヨンセの場合、離婚した際には結婚1年ごとに100万ドル、さらに子どもひとりにつき500万ドルを支払うことが契約に明記されていた。一方で、「プレイボーイ」の創設者であるヒュー・ヘフナーはよりシンプルな解決策を選んだ。もし妻のクリスタル・ハリスが彼を去った場合、彼女には一切の財産が渡らないというものだった。それでもふたりは、2017年にヒュー・ヘフナーが亡くなるまで結婚生活を続けた。これは、愛とお金が両立し得ることを示す一例ともいえるだろう。
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text: Juliette Gurunlian (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi