ダニエル・クレイグ主演映画『クィア/QUEER』、ルカ・グァダニーノ監督がコメント!
Celebrity 2025.05.13
ルカ・グァダニーノ監督が2月5日(水)、仏テレビ番組「Quotidien(コテュディアン)」に出演した。イタリアの映画監督は、元ジェームズ・ボンドが主演する新作映画を紹介するために訪れた。

『君の名前で僕を呼んで』(2017年)、『ボーンズ アンド オール』(2022年)、『チャレンジャーズ』(2024年)など、最近の成功作に続き、ルカ・グァダニーノ監督が『Queer(原題)』を手掛けた。この新作映画は、ウィリアム・バロウズの同名の本を原作にしている。ダニエル・クレイグとドリュー・スターキーが共演するこの作品は、1940年代のメキシコを舞台にした同性愛のラブストーリーである。監督は2月5日に仏テレビ番組「Quotidien(コテュディアン)」でその映画を宣伝し、18歳の頃からこの物語を映画化したいと考えており、その夢が2年前に実現したことを明かした。その後、物事は急速に進展した。「ダニエル・クレイグを説得し、資金を集めるのに2か月かかった」と語った。
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ダニエル・クレイグの変貌
15年間ジェームズ・ボンドを演じ、まさに男性らしさの象徴だった彼が、どうして『Queer』に出演することを決意したのか? ルカ・グァダニーノ監督はこう語っている。「彼に脚本を送ったところ、3日後に彼のエージェントから連絡があり、『ダニエルがあなたと話したいと言っている』と連絡がありました」。監督によると、その後、長く情熱的な会話が続き、最終的にダニエル・クレイグは正式にプロジェクトに参加することとなった。「映画が愛の物語を描いていることに共感してくれて、彼はその映画に深く関わることになったのです」とイタリア人監督は回想した。
『Queer』の撮影を終えた後、56歳の俳優ダニエル・クレイグはルカ・グァダニーノ監督に対し、この映画がどれほど彼を変えたかについて打ち明けたそうだ。「映画の後、彼は『この映画が私を解放してくれた』と言いました。彼は本当に自分自身を捧げ、弱さを見せ、すべてをこの映画のために注いだのです」と監督は語った。
ジェームズ・ボンドだけではない
ダニエル・クレイグがこの種の役柄に対して消極的だと考えるのは間違いだろう。2024年12月、英映画雑誌「スクリーン・デイリー」に対して彼は次のように語った。「自分にはできると感じました。それは共感できるものでした。自分がいつもやってきた、好きなタイプの映画だったのです」。彼は監督の言葉に共感し、この役に多くのエネルギーを注いだことを認めた。「『Queer』のような作品を提案されるのはとてもラッキーなことですが、一年にもうひとつこのような仕事はしたくありません。一度にふたつの仕事をこなすのは無理です。それは多すぎます。頭のスペースが足りません」と彼は告白した。
アメリカでは昨年11月27日から公開されている映画『Queer』、現在日本でも公開中だ。
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From madameFIGARO.fr
text: Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi