英国王室のメンバーが、自閉症であることを公表。
Celebrity 2025.05.28
フローラ・ヴェスターバーグは、30歳のときに自閉症と診断されたことを自ら公表し、「ほっとした」想いを文章に綴った。

彼女の名前を聞いてもピンとこない人も多いだろうが、彼女はエリザベス女王のいとこの孫娘に当たり、エリザベス女王の血縁筋としては最も若い世代に属する。英「ヴォーグ」誌に最近、一人称単数のエッセイを発表した。美術史家、テレビ司会者として活躍しているフローラは英国王室の伝統的な態度「Never complain, never explain(不平を言わず、言い訳をしない)」と決別し、30歳で自閉症と診断されたことが、いかに人生を良い方向に変えたかをそのなかで説明している。
「今年の初め、私は自閉症と診断されました。子どもの頃からニューロダイバーシティの大変さをひそかに体験してきましたが、今ではその良さもわかるようになりました。多くの女性同様、つい最近まで病院で診断を受ける必要性を感じていませんでした」
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30歳になり、「はっきりさせたい」と思うようになって診断を受けた。「診断を受けて、自分の体験や感性を理解する枠組みを得て、強くなれた気がします。ほっとしましたし、認証を得た気分です。自分に対してもっと優しくなれるだけでなく、周囲からのサポートもおかげでより効果的になるでしょう」
自閉症の診断
フローラは診断を受けたことがきっかけで、この病気に対する意識を高めたいと考えるようになった。「自閉症女性の80%近くが18歳になっても診断を受けておらず、多くの自閉症女性の存在が見過ごされています」
「自閉症には様々な形があり、それまでの経歴や歩んできたキャリアに関係なく、誰でも診断される可能性があることも伝えたいです」。高貴な血筋であってもひとりの女性であることは変わりない。
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text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr)