「チャールズ3世が隠蔽?」弟アンドルー王子とエプスタインの相次ぐスキャンダルに対する姿勢に注目集まる。
Celebrity 2025.10.29

イギリスのリッチフィールド大聖堂を訪れたチャールズ3世はその場にいた男性から弟のエプスタイン事件への関与について詰め寄られた。

イギリスのリッチフィールド大聖堂を訪れたチャールズ3世。(リッチフィールド、2025年10月27日)photography: PA Photos/ABACA
チャールズ3世の弟、ヨーク公アンドルー王子はイギリスのロイヤルファミリーにとって頭が痛い存在だ。彼をめぐるスキャンダルの影響を受けないでいることは難しい。
10月27日、チャールズ3世はリッチフィールド大聖堂を訪れた。それは「5000年間泥炭層に埋もれていたブラックオーク材で作られたフェンランド・ブラックオーク・テーブルに関して地域社会と伝統的な職人技に敬意を表する」ためだったと、当日に英王室のInstagramアカウントに投稿された写真のキャプションにある。しかし訪問中、あるハプニングが起こった。
訪問中のハプニング
チャールズ3世が訪問先の聖堂近くに集まった群衆に挨拶をしていると、ひとりの男が叫びはじめた。「アンドルーとエプスタインの関係をいつから知っていた?」「警察に隠蔽を指示したのか?」と叫ぶ男に対して、周囲の人間は王を庇い、黙るように言い、じきに国王の警備担当が対応に当たった。その間、チャールズ3世は何事もなかったかのように人々との握手を続け、なにも聞こえないそぶりだった。
相次ぐスキャンダル
「デイリーメール」紙によると、叫んだ男性は君主制に反対する活動家グループ「リパブリック」のメンバーだった。アンドルー王子がエプスタイン事件に関与していたことは、英国王室を揺るがしつづけており、ロンドン警察は現在、王子が告発者のバージニア・ジュフレを陥れようとしたかを調査中だ。昨年4月に自殺したジュフレは王子がジェフリー・エプスタインの性的人身売買組織の顧客の一人だったこと、そして17歳のときに王子から性的暴行を受けたことを告発していた。
追放された王子
王子の悪行が次々と暴露されるなかで、王子は徐々に王室から遠ざけられている。公職を解任された後、王室の称号も放棄した。いまでは2003年から元妻セーラ・ファーガソン(彼女もエプスタイン事件に関与)と暮らしている王室所有のロイヤル・ロッジから立ち退きを迫られている。彼らがいなくなれば英国王室の未来は安泰かもしれない。具体的にはウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃、そしてふたりの子ども3人の未来ということだ。それにしても、男性の問いには答えが出ていない。王室はアンドルーの犯罪を本当に知らなかったのだろうか?
From madameFIGARO.fr
text: Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr)





