ピアース・ブロスナン、麻薬依存症で20年間絶縁していた息子クリストファーと再会。
Celebrity 2025.11.14

20年間も口をきいていなかったピアース・ブロスナンと息子のクリストファーが、ロンドンのレストランで一緒にいるところを目撃された。ついに和解の時が訪れたのだろうか?
長年にわたり多くのタブロイド紙をにぎわせてきた父と息子がいる。20年前、ピアース・ブロスナンは、最初の妻カサンドラ・ハリスの息子で、養子として迎えたクリストファーとの関係を断つ決断をした。しかし、ふたりはついに和解の道を歩み始めたようだ。英紙『ミラー』によると、20年ものあいだ言葉を交わすことのなかった彼らが、ロンドンのレストラン「ドリアン」の近くで一緒にいるところを目撃されたという。ジェームズ・ボンド役で知られる俳優ピアース・ブロスナンとアメリカ人ジャーナリストのキーリー・シェイ・スミスとの間に生まれたディラン・ブロスナンも、ふたりのそばにいたという。「ふたりとも幸せそうで、リラックスした様子だった」と、英メディアに語った関係者は明かす。「ピアースとクリストファーの確執はこれまで何度も報じられてきたが、どうやらそれを乗り越えることができたようだ。ふたりが一緒にいる姿を見られて本当によかった。」実際、クリストファー・ブロスナンは長年にわたりコカインとアルコール依存に苦しみ、そのことが父との関係に深い溝を生む原因となっていた。
Pierce Brosnan seen with son Christopher in rare outing after years-long estrangement https://t.co/KN4qFsZxBW
-- Fox News Entertainment (@FoxNewsEnt) November 11, 2025
長年の確執を経て、息子クリストファーと久々のツーショット姿を見せるピアース・ブロスナン。
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「ただ、彼に元気でいてほしいだけ」
ピアース・ブロスナンが1980年にカサンドラ・ハリスと結婚したとき、彼女にはすでに2人の子どもがいた。1971年生まれで2013年に卵巣がんで亡くなったシャーロット、そして1972年生まれのクリストファーである。1986年、ふたりの実父であるダーモット・ハリスが亡くなったのをきっかけに、ハリウッドスターのピアース・ブロスナンはふたりを正式に養子として迎え入れた。カサンドラ・ハリスは、22年後に娘を襲うことになるのと同じ卵巣がんにより、1991年に悲劇的な死を遂げた。しかし、ピアース・ブロスナンとクリストファーの関係はそう単純ではなかった。クリストファーは父の作品『トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)や『ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年)、『ロビンソン・クルーソー』(1997年)などでアシスタント監督として時折仕事をしていたものの、やがて薬物に手を出し、深刻な依存に苦しむようになった。25歳のとき、クリストファーは飲酒運転で逮捕され、3か月間の服役を経験する。その5年後には、命を落としかねないほどの薬物の過剰摂取を起こした。さらに2005年には、ヘロイン所持とナイトクラブでの乱闘騒ぎによりロンドンで逮捕され、再び新聞の一面を飾ることになった。

ミュージカル「キャッツ」のプレミアに出席したピアース・ブロスナン、妻のカサンドラ・ハリス、娘のシャーロット・ハリス、クリストファー・ハリス。(1985年1月11日、カリフォルニア)photography: Ron Galella, Ltd. / Ron Galella Collection via Getty
息子の行動にうんざりしたピアース・ブロスナンは、ついに思い切った決断を下すことになる。息子との関係を断ったのだ。「クリストファーとの関係を断った。彼にこう言わざるを得なかった。『さあ行け。生きることに集中するか、死ぬことに集中するか、どちらかだ』」と、2005年に雑誌「プレイボーイ」で語った。「気まぐれな性格や依存症の問題があっても、私はクリストファーのことが大好きだし、ただ彼が元気で健康でいてほしいだけ。(...)彼は家族全員、そして何よりも自分自身を試すようなことをしてきた。彼はどうやって立ち直ればいいか分かっている。でも、まだそれを望んでいない。」2022年、ピアース・ブロスナンは父の日のInstagramへの投稿で息子の名前に触れ、すでに和解の兆しを示していた。「私の愛は永遠に君たちへ。息子たちのクリストファー、パリス、ディラン、ショーンへ。父の日に愛をありがとう」とキャプションを添えていたのだ。これまで再会の証拠は明らかになっていなかったが、今回ついに明らかになった。父と息子は、彼らの関係に新たな段階を迎えるための良い方向に向かっているようだ。
From madameFIGARO.fr
text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi





