Amazonジェフ・ベゾス、METガラへ出資!ファッションファンの絶望の声が話題に。
Celebrity 2025.11.20

2026年のMETガラに公式に出資しているベゾス夫妻は、SNS上で多くの批判にさらされている。
ファッション界では、2025年も驚きの連続だが賛否両論ある。例えば、11月17日、メトロポリタン美術館は2026年5月の第1月曜日に開催予定の次回METガラの詳細を初めて発表した。今回、オンラインで大きな反響を呼んだのはテーマ「コスチュームアート」ではなく、イベントの資金提供者となるジェフ・ベゾスとローレン・サンチェスのふたりの名前だった。
「今年はセレブたちがボイコットするのを見てみたい」
ファッション界の"内部告発者"として知られるInstagramアカウント、Diet Prada(ダイエットプラダ)が即座にシェアしたこのニュースは、大きな反響を呼んだ。
「世界で3番目に裕福な男性とその新しい妻が、来年のMETガラの正式スポンサーとなる。雑誌『マリ・クレール』によれば、共同議長とスポンサーは毎年、5月の第1月曜日に約450人のゲストを1人7万5000ドルで招待しており、つまり『すべての重要な著名人が招待されるわけではない』ということ。」
これに対しネット上では、落胆や批判の声が相次いだ。「情けない」「メットガラはもう終わり」「テーマはファシズム?」「ローレンは最高級のデザイナーズアイテムさえAmazonの粗悪品に変えてしまう」「今年はセレブたちがボイコットするのを見てみたいけれど......まあ実際には無理だろうな」と、コメント欄には多くの意見が寄せられた。
このニュースは、ジェフ・ベゾスとローレン・サンチェスがラグジュアリー業界、とりわけ出版社のコンデナスト内でますます存在感を増しているさなかに報じられた。アマゾンCEOの妻は、メットガラのレッドカーペットに初登場してからわずか1か月後の6月に、ヴェネツィアで行われたセンセーショナルな結婚式で、ドルチェ&ガッバーナの美しいウェディングドレスをまとってアメリカ版「ヴォーグ」の表紙を飾った。この号のインタビューは、9月にアナ・ウィンターの後任として同ファッション誌の編集長に就任したジャーナリスト、クロエ・マルが行った。
この表紙は、2023年12月号のアメリカ版ヴォーグに掲載されたベゾス夫妻のグラビア写真と同じくらい大きな反響を呼んだ。写真の1枚では、ローレン・サンチェスが白いタンクトップ姿で、タイトなジーンズとステットソン帽をかぶったジェフ・ベゾスの首に腕を回している。同誌がInstagramでシェアしたこの投稿には、「ヴォーグ、安らかに」「なんて悪趣味......」「ファッションとクリエイティビティの時代遅れ」など、多くのネットユーザーがコメントを残していた。
テック界の巨人なしにメットガラはなし
とはいえ、ヴォーグに対し、メットガラの資金を億万長者に提供させることを責めることはできるだろうか? そもそもこれは以前から変わらない慣例である。存続のためには、毎年この社交イベントによって資金提供されるコスチューム・インスティテュートは、解決策を見つける必要がある。この特権的な社交界では、多くが億万長者でテック業界出身のビジネスマンたちが、有効かつ寛大な選択肢として存在感を示している。たとえば2024年には、年間で最も注目されるファッションの祭典は、ふたりの「名誉会長」によって財政的に支えられた。当時は、ラグジュアリーブランド「ロエベ」のアートディレクターであったジョナサン・アンダーソンと、TikTokのCEOショウ・ジ・チュウだ。

2012年のMETガラに出席したアナ・ウィンター、ミウッチャ・プラダ、ジェフ・ベゾス、キャリー・マリガン。(ニューヨーク、2012年5月7日)photography: Fairchild Archive / Penske Media via Getty Images
2012年には、Amazonがすでにメットガラのスポンサーを務めていた。ジェフ・ベゾスは元妻のマッケンジー・ベゾスと共にレッドカーペットを歩いた。そして2026年には、2番目の妻であるローレン・サンチェスと共に再びMETガラに登場する。メットガラはアナ・ウィンターが全権を握っていると思われがちだが、実際には、メットガラの運営資金(それがなければ何も実現できない)はシリコンバレーの巨大企業の懐に入っているのだ。
From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi






