レオナルド・ディカプリオ、公の場で顔を隠している理由を初めて語る。
Celebrity 2025.12.14

俳優レオナルド・ディカプリオが、友人や恋人ヴィットリア・チェレッティと出かける際、徹底して人目を避けようとするのには、想像以上に深い理由がある。
なぜレオナルド・ディカプリオは、サングラスに黒い野球帽、時にはマスクまでつけて、常に顔を隠そうとするのか。控えめに振る舞うためなのだろうか(とはいえ、そんな格好でレストランに現れれば、むしろ有名人だと気づかれてしまうのだが)。それとも単に、パパラッチの監視の目から逃れるためなのだろうか。
アメリカの雑誌「タイム」誌が12月8日に2025年の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選出したことを受けて行われた特別インタビューで、俳優はこれらの可能性をすべて否定し、別の理由を明かしている。それは、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』でジャック役を演じ、1990年代後半に一気にスターダムへと駆け上がって以来、レオナルド・ディカプリオは「観客を飽きさせてしまうことを恐れている」というものだ。彼は「『長くキャリアを続けるにはどうすればいいか?』と考えた。私は自分の仕事が好きだし、長いキャリアを築く最良の方法は、過剰に露出しないことが大切だと思っている」と取材で語っている。
「できる限り姿を消す」
そのためにハリウッドスターは、非常に「シンプル」な哲学を持つようになった。「公の場に出て何かをするのは、『語るべきことがあるとき』か『見せるべきものがあるとき』だけ。それ以外は、できる限り姿を消すこと」とレオナルド・ディカプリオは語っている。
彼の"変装"が本当に効力を発揮することもある。昨夏、スペインのイビサを休暇で訪れていた際には、現地当局に他のパーティー客と同じように職務質問されてしまった。ただ単に、彼だと気づかれなかったためだ。とはいえ、アカデミー賞俳優は、どこへ行っても"気づかれずにいる術"をもっと極めたいと思っているようだ。「大人になってからずっと向き合ってきたテーマだが、それでもまだ極められたとは思っていない」と彼は謙虚に認めた。
環境保護の熱心な擁護者であるレオナルド・ディカプリオにとって、2025年6月、ヴェネツィアで行われたジェフ・ベゾスとローレン・サンチェスの豪華な結婚式に出席するため、プライベートジェットで到着したところを捕えられたのは、きっと避けたかったに違いない。その数日後、アマゾン創業者が所有する巨大ヨット「Koru(コル)」上で撮影されたのも同様だ。このヨットのカーボンフットプリントは、CO₂換算で7154トンと推定されている。こうした瞬間こそ、彼がたびたび「偽善的だ」と批判される理由であり、なぜ人目を避けようとするのかがよく分かる。
From madameFIGARO.fr
text: Solene Delinger (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi






