「1年間、1日に4、5本の映画を観ていた」レオナルド・ディカプリオが語る「いい俳優になるためのメソッド」とは?
Celebrity 2025.12.25

フランスのデジタルメディア「Konbini」のインタビューで、映画監督ポール・トーマス・アンダーソンと対談した際、オスカー俳優のレオナルド・ディカプリオは自分流のやり方で映画の知識を身につけてきた方法を明かした。
レオナルド・ディカプリオはどのようにして同世代最高の俳優のひとりとなったのだろうか? 『タイタニック』のジャック役や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョーダン・ベルフォート役など、彼の伝説を形作った伝説的な役柄のおかげであることは間違いないが、それだけではない。
ハリウッドでブレイクする前、俳優レオナルド・ディカプリオは、演技の深みや役への入り込み方で称賛されるようになるまで、何時間も映画を見続け、自分の中に映画の教養を築いていった。「16歳のとき、テレビを離れ、映画の世界に進もうと決意し、1年をかけて映画の歴史について学ぼうと思いました」と、彼は12月8日に公開された「Konbini」のYouTubeチャンネルでの最新インタビューで、監督のポール・トーマス・アンダーソンとの対談の中で語っている。
「全部自分で学ぼう。」
忘れられがちだが、レオナルド・ディカプリオは1989年の「名犬ラッシー」や1990年の「サンタバーバラ」といったテレビシリーズに出演し、実に若い頃からキャリアをスタートさせていた。しかし、彼にはすでにもっと大きな夢があった。「『大学も映画学校も行かなかったのだから、全部自分で学ぼう』って自分自身に言い聞かせたのです。それで、1年間、毎日4、5本の映画を観て、映画史についてできる限りのことを吸収しました」と彼は回想した。
ゴールデングローブ賞で最多ノミネートを獲得した最新作『ワン・バトル・アフター・アナザー』で彼を起用したポール・トーマス・アンダーソン監督は、隣でこう付け加える。「僕たちは幸運にも、ちょうどビデオ店が元気だった時代に、最高のタイミングでそこにいられたのです。店に入るたびに『ここはお菓子屋さんよりワクワクする』と思っていました。」
そして、レオナルド・ディカプリオの心に特に強く残っている作品が、マーティン・ブレスト監督、ロバート・デ・ニーロ、チャールズ・グローディン出演の『ミッドナイト・ラン』だ。「ふたりとも本当に素晴らしかった。信じられないほど緊張感のあるロードムービーで、父と一緒に観たときのことをいまでも覚えています」と彼は語る。「当時の自分には大人の映画に思えたけれど、ユーモアはちゃんと理解できました。あのときの衝撃はいまでも胸に残っています。」
レオナルド・ディカプリオはいまでも、純粋な楽しみとして、あるいは役作りのために、膨大な数の映画を観続けている。たとえばシドニー・ルメット監督の『狼たちの午後』で見せたアル・パチーノの迫真の演技は、『ワン・バトル・アフター・アナザー』で自身のキャラクターを作る上で大きなヒントになったという。「彼のあの狂気じみたエネルギーと即興の演技には圧倒されて、撮影に入る前に3〜4回は観ました」と彼は語る。彼の素顔は"ビデオ店で鍛えられた映画マニア"なのかもしれない。
From madameFIGARO.fr
text: Solene Delinger (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi






