フランス大統領夫人ブリジット・マクロンが2025年にまとったフォーマルドレスを振り返る。

Celebrity 2025.12.28

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今年もまた、フランス大統領夫人のブリジット・マクロンは、厳選された装いで数々のイベントに華を添えた。例年通り、彼女はルイ・ヴィトンのファッションを主役に据えている。今年印象に残った彼女のスタイルを振り返る。


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ウィンザー城での公式晩餐会に出席するブリジット・マクロン大統領と大統領夫人ブリジット・マクロン。(ウィンザー、2025年7月8日)photography: PA Photos/ABACA

ブリジット・マクロンはルイ・ヴィトン一筋だ。2025年の今年も、彼女は迷うことなく、この有名なフランスの高級メゾンに自身の装いの大半を任せた。ファーストレディは多くの公の場で注目を集め、ブルー、ホワイト、ベージュ、ブラックなどの色味を基調としたロングドレスを身にまとっていた。特に印象的だった装いのひとつが、昨年7月にウィンザー城で行われた国賓晩餐会で彼女が着ていたもの。エマニュエル・マクロン大統領の妻は、手作業で刺繍を施したシルバーとブラックのビジュー付きボタンが飾られたケープを合わせた、クレープシルク素材のブルーのストレートラインドレスを着用していた。

この装いを引き立てるため、彼女はシルバーのレザーパンプスを選び、手に持つクラッチバッグ、イヤリング、ブレスレット、そしてホワイトゴールドとダイヤモンドをあしらったルイ・ヴィトンのハイジュエリーコレクション「ピュアV」のリングと完璧に調和させて身につけていた。それは、今年3月、デンマークのフレデリック国王とメアリー王妃を迎えてエリゼ宮で催された国賓晩餐会の際に彼女がまとった装いと並ぶ、象徴的なルックだ。この特別な場に、ブリジット・マクロンは、まるで満天の星空のようにスパンコールが散りばめられた袖部分がシースルーのルイ・ヴィトンによるブルーのドレスを着用していた。後ろ側にはスリットが入り、脚がのぞくデザインだ。ドレスの裾部分は、ダイヤモンドのように輝くスパンコールを大きく帯状に重ねた仕立てになっていた。

白を着こなすファーストレディ

ブリジット・マクロンのスタイルが特に印象に残るのは、ウエディングドレスのようにも見える白いドレスを、シーンを選ばず堂々と着こなす、その大胆さにある。6月、彼女と夫がモナコ公宮殿での国賓晩餐会に招かれた際、ファーストレディはルイ・ヴィトンの白いドレスを選んだ。彼女は当時、ケープ付きのロングドレスに、合わせたヒールシューズ、そしてシルバーのバッグを身に着けていた。その数日後、彼女はノルウェーの国王ハーラル5世とソニア王妃が主催した国賓晩餐会でも、同様のスタイルを再び披露している。

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ノルウェー国王ハーラル5世とソニア王妃主催の国賓晩餐会に出席したブリジット・マクロン大統領と大統領夫人ブリジット・マクロン。(オスロ、2025年6月23日)photography: Accorsini Jeanne/Pool/ABACA

このドレスは、ニコラ・ジェスキエールが手がけたルイ・ヴィトンの一着で、アイボリーのクレープ生地をベースに、ゴールドのビーズ刺繍が施されたレースの長袖ビスチェを主役にデザインされている。ブリジット・マクロン大統領夫人は、きらめくイヤリング、ラインストーンの留め具が付いたベージュのロジェ・ヴィヴィエのクラッチバッグ、そして白いサテンのポインテッドトゥパンプスを合わせている。こうした完璧な装いこそが、フランス大統領夫人の象徴である。

2025年のブリジット・マクロンが魅せた美しい装い

ファーストレディ就任2年目を迎えたブリジット・マクロンは、再びお気に入りのファッションブランド、ルイ・ヴィトンを選んだ。マクロン夫人が披露した印象的なルックを振り返る。

ウズベキスタン大統領を迎えての国賓晩餐会。ブリジット・マクロンは、ルイ・ヴィトンによる、ゴールドのボタンがあしらわれた深いネイビーブルーのドレスにブラックのベルトを合わせていた。(パリ、2025年3月12日)
photography: Blondet Eliot/ABACA
デンマーク国王フレデリック10世とメアリー王妃を迎えた。エリゼ宮での晩餐会にて、ブリジット・マクロンはルイ・ヴィトンのスパンコールが美しく輝くミッドナイトブルーのドレスを着用。(パリ、2025年3月31日)
photography: Mischa Schoemaker/ABACA
ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ大統領夫妻を迎えた。エリゼ宮での国賓晩餐会のため、襟と袖部分がシースルーの黒のロングドレスを着用。銀のディテールがアクセントに。(パリ、2025年6月5日)
photography: Pierre Suu / Getty Images
モナコでの国賓晩餐会に出席。ブリジット夫人とエマニュエル・マクロン大統領は、モナコのアルベール2世大公とシャルレーヌ公妃に迎えられた。ブリジット夫人は、ルイ・ヴィトンのケープ付きの白のロングドレスを着用。(モナコ、2025年6月7日)
photography: Niviere David/ABACAPRESS.COM
ノルウェー国王ハーラル5世とソニア王妃主催の国賓晩餐会に出席。ブリジット・マクロンは、ルイ・ヴィトンによる、襟と袖にレースがあしらわれた白のロングシースドレスを着用。(オスロ、2025年6月23日)
photography: Accorsini Jeanne/Pool/ABACA
オランダのウィレム=アレクサンダー国王主催の晩餐会に、ブリジット・マクロン大統領は、夫のエマニュエル・マクロン大統領と腕を組み、ウズベキスタン大統領とのエリゼ宮での公式晩餐会ですでに着ていたものと同様の青いドレスを着て現れた。わずかにスリットが入っており、金色のボタンで飾られた衣服に「ルイ・ヴィトン」のサインが入っている。(ハーグ、2025年6月24日)
photography: Utrecht Robin/ABACA
ウィンザーでの国賓訪問、ブリジット・マクロンは白のドレス姿でカミラ王妃に面会した。ウエストのベルトにはゴールドのジュエリーが施されている。こちらもルイ・ヴィトンの一着。(ウィンザー、2025年7月8日)
photography: Blondet Eliot/ABACA
ウィンザー城での国賓晩餐会に招かれて。ブリジット・マクロンはロイヤルブルーのロングドレスと、肩にシルバーのジュエリーが飾られたケープを合わせた装いで出席。ルイ・ヴィトンのドレス。(ウィンザー、2025年7月8日)
photography: PA Photos/ABACA
ロンドンでの国賓晩餐会に出席。続く訪問先のロンドンでは、背面にスリットが入り、肩にストラスが施された黒のラウンドネックロングドレスを着用。(ロンドン、2025年7月9日)
photography: Blondet Eliot/ABACA
フランスの祝日を祝う式典で、ブリジット・マクロンは黒と白を基調とした装いを選んだ。膝上丈の白いストレートドレスに、黒のステッチが立体的に施された白いジャケットを合わせていた。(パリ、2025年7月14日)
photography: Abdullah Firas/ABACA
ルクセンブルク大公の退位と新大公即位のガラディナー。ブリジット・マクロンは、背面にスリットが入り、襟元にシルバーがあしらわれたボルドーカラーのシースドレスを着用。こちらもルイ・ヴィトンのドレス。(ルクセンブルク、2025年10月3日)
photography: Mischa Schoemaker/ABACA
訪中の際のスタイル。中国訪問では、膝下丈のストレートラインが美しいベージュのコートと白のパンプスを合わせて登場。(北京、2025年12月4日)
photography: Xinhua/ABACA

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text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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