「君主制」のイメージを変える、21世紀21人の王女たちのドレス姿。

Celebrity 2026.01.01

madamefigaro.png

キャサリン皇太子妃から、スペイン王位継承者レオノール王女、ベルギーのエリザベート王女、そしてオランダのカタリナ=アマリア王女まで。彼女たちの多くが、それぞれの国の君主制の未来を担う存在である。21世紀を代表するプリンセスたちを紹介しよう。


王位継承者として、あるいは国民の模範、時に伝統を揺さぶる存在として、彼女たちは、もはや無視できない存在である。長きにわたり、多くの君主制国家では男子のみが王位に就くことを定めた法律が継承順位を決めてきたが、その時代は変わった。現在、ヨーロッパのいくつかの国では、王女たちが正式な後継者としての役割を担い、未来の君主となるべく準備を進めている。その代表例が、スペイン国王フェリペ6世とレティシア王妃の長女、レオノール王女である。20歳の若さで、王室の公務に積極的に臨む一方、軍事訓練にも励んでいる。妹のソフィア王女は、スペイン王位継承順位の第2位に位置している。

ベルギーでも、次期君主の筆頭となるのは王女である。ベルギーのフィリップ国王とマティルド王妃の長女であり、ブラバント女公であるエリザベート王女は、将来的に父の地位を継ぐことを見据えて準備を進めている。2024年8月からは、ハーバード大学ケネディ行政大学院で公共政策の修士課程に在籍し、政治学を学んでいる。オランダでも同様で、ウィレム=アレクサンダー国王とマクシマ王妃の長女、カタリナ=アマリア王女が、いずれ王座に就く存在である。またスウェーデンでは、ヴィクトリア皇太子が父君であるカール16世グスタフ国王の後を継ぐ予定であり、その娘であるエステル王女も主要な後継者のひとりとして継承順位第2位につけている。


21世紀を彩るプリンセスたち

彼女たちは、それぞれの国の君主制の未来を担う存在である。ベルギー王位継承者であるエリザベート王女から、スペイン国王のフェリペ6世とレティシア王妃の娘たちまで、21世紀の新世代プリンセスの姿を追う。

イングランド王位継承者であるウィリアム皇太子の妻、キャサリン皇太子妃。(ウィンザー、2025年9月17日)photography: Chown Aaron/PA Photos/ABACA
ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の娘であり、国王チャールズ3世の孫でもある、シャーロット王女。王位継承順位は兄ジョージ王子と父に続く3位である。(ロンドン、2025年6月14日)photography: Mischa Schoemaker/ABACA
ベアトリス王女はアンドルー・マウントバッテン=ウィンザーとセーラ・ファーガソンの娘であり、国王チャールズ3世の姪である。父が称号を失った後も自身の称号を保持し、公務を続けている。王位継承順位は9位である。(アスコット、2025年6月19日)photography: Mischa Schoemaker/ABACA
ベアトリス王女の妹であるユージェニー王女は、英国王位継承順位12位である。(アスコット、2025年6月21日)photography: Manning James/PA Photos/ABACAPRESS.COM
アン王女は国王チャールズ3世の妹であり、英国王室の中でも最も多く公務を担うメンバーのひとりである。現在の継承順位は18位。(シンガポール、2025年11月12日)photography: Pettitt Jordan/PA Wire/ABACA
ガブリエラ公女(カルラデス伯爵夫人)はアルベール2世大公とシャルレーヌ公妃の娘であり、王位継承順位は兄ジャック公子に次ぐ2位である。(モナコ、2025年11月19日)photography: Pool/ABACA
シャルレーヌ公妃はグレース・ケリーとレーニエ3世の息子であるアルベール2世大公の妻であり、2011年1月1日からモナコの公妃である。(モナコ、2025年11月21日)photography: Pool/ABACA
ステファニー王女はグレース・ケリーとレーニエ3世の末娘であり、モナコの王位継承順位は15位である。(モナコ、2025年1月17日)photography: Pool/ABACA
カロリーヌ王女はグレース・ケリーとレーニエ3世の長女であり、誕生時は王位継承者であったが、その後弟アルベール2世大公に継承が移った。現在の継承順位は3位である。(モナコ、2025年11月19日)photography: Pool/ABACA
レオノール王女はスペイン国王フェリペ6世とレティシア王妃の長女であり、2014年6月19日からスペイン王位継承者である。(オビエド、2025年10月24日)photography: Clares Chema/GTres/ABACA
ソフィア王女はレオノール王女の妹であり、スペイン王位継承順位2位である。(ジローナ、2025年7月24日)photography: Splash News/ABACA
エリザベート王女はフィリップ国王とマチルド王妃の娘であり、2013年7月21日以来ベルギー王位継承者である。(ブリュッセル、2025年6月25日)photography: Mischa Schoemaker/ABACA
エレオノール王女はフィリップ国王とマチルド王妃の末娘であり、王位継承順位は姉エリザベート王女、兄ガブリエル王子、エマニュエル王子に次ぐ4位である。(ブリュッセル、2025年6月25日)photography: Mischa Schoemaker/ABACA
カタリナ=アマリア王女はウィレム=アレクサンダー国王とマクシマ王妃の長女であり、2013年4月30日からオランダ王位継承順位1位である。(ハーグ、2025年9月16日)photography: Mischa Schoemaker/ABACA
アレクシア王女はウィレム=アレクサンダー国王とマクシマ王妃の次女であり、継承順位2位である。(ハーグ、2025年9月16日)photography: ANP/ABACA
アリアーネ王女はオランダ王室の三女であり、王位継承順位は3位である。(ハーグ、2025年9月16日)photography: Utrecht Robin/ABACA
メッテ=マリット王太子妃はノルウェーのハーコン王太子の妻であり、2001年に王太子妃となった。(オスロ、2025年5月17日)photography: Mischa Schoemaker/ABACA
ノルウェーのイングリッド・アレクサンドラ王女は、ハーコン王太子とメッテ=マリット王太子妃の長女である。王位継承順位は父に続く2位である。(2025年6月23日、オスロ)photography: Accorsini Jeanne/Pool/ABACA
ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女は、国王ハーラル5世とソニア王妃の長女である。誕生時には男子のみが継承権を持っていたため継承権がなかったが、1990年の改革により王位継承順位4位となった。アメリカ人シャーマン、デュレク・ヴェレットと結婚後は王室の公務を担っていないものの、王女の称号は保持している。(2024年8月31日、イェイランゲル)photography: Mischa Schoemaker/ABACA
スウェーデンのヴィクトリア皇太子は、カール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃の長女である。かつては弟のカール・フィリップ王子が継承者であったが、サリカ法が廃止され、ヴィクトリア皇太子が王位継承順位1位となった。(2025年8月26日、ストックホルム)photography: Stella Pictures/ABACA
スウェーデンのソフィア妃は、カール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃の次男であるカール・フィリップ王子の妻である。(2024年12月10日、ストックホルム)photography: Stella Pictures/ABACA
スウェーデンのエステル王女は、ヴィクトリア皇太子とその夫ダニエル王子の長女である。王位継承順位は母に続く2位である。(2025年7月14日、エーランド島)photography: Mischa Schoemaker/ABACA
スウェーデンのマデレーン王女は、カール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃の第3子である。王位継承順位は9位であり、姉ヴィクトリア皇太子、兄カール・フィリップ王子とその子どもたちに続く位置にある。(2025年6月13日、ストックホルム)photography: Utrecht Robin/ABACA
デンマークのイサベラ王女は、フレデリック10世国王とメアリー王妃の次女である。王位継承順位は兄クリスチャン王子に続く2位である。(2025年4月21日、コペペンハーゲン)photography: Ritzau Scanpix/ABACA
デンマークのヨセフィーネ王女は、フレデリク10世国王とメアリー王妃の末子である。王位継承順位は兄クリスチャン王子、弟ヴィンセント王子、姉イサベラ王女に続く4位である。(2025年4月15日、コペンハーゲン)photography: Ritzau Scanpix/ABACA
日本の愛子さまは、徳仁天皇と雅子皇后の一人娘である。男系男子による継承を定めた皇室典範により、皇位継承順位には含まれていない。そのため皇位継承者は天皇の弟である秋篠宮皇嗣殿下であり、その子、悠仁さまが後継となる。(2025年11月30日、東京)photography: Jiji Press/ABACA
サヴォイア家のヴィットーリア王女(カリニャーノ女公)は、サヴォイア家エマヌエーレ・フィリベルト皇太子と女優クロティルド・クローの長女である。イタリア王家およびサヴォイア家の現在の継承者である。(2024年1月22日、パリ)photography: Zabulon Laurent/ABACA

王位継承権のないプリンセスたち

一部の国ではプリンセス革命が進む一方、依然としてプリンセスは王位に就くことができない国も存在する。皇位継承順位が依然として男系長子相続である日本では、徳仁天皇と雅子皇后の一人娘である愛子さまは皇位継承の対象ではない。2005年から2006年にかけて、政府は愛子さまが皇位継承順位1位となれるよう検討を進めた。しかし2007年、当時の安倍晋三首相が法改正の議論を断念して以来、状況は変わっていない。現在、皇位継承順位1位には天皇陛下の弟にあたる秋篠宮皇嗣殿下が立ち、その次に長男の悠仁さまが続いている。

251205-princess-01.jpg

日本の愛子さまは、徳仁天皇と雅子皇后の一人娘である。(2025年11月30日、東京)photography: Jiji Press/ABACA

ノルウェー王室のプリンセスをめぐる歩みも波乱に満ちている。国王ハーラル5世とソニア王妃の長女、マッタ・ルイーセ王女は、誕生当時は王位継承権を持たなかった。しかし1990年の改革により、性別を問わない絶対長子相続制が導入されたものの、遡及適用はされなかった。それにより、現在の継承順位は弟のホーコン王太子とその子どもたちに次ぐ、第4位となっている。しかし、マッタ・ルイーセ王女は自らのキャリアを築くことを望み、2002年に「殿下」の称号を用いることを辞退した。さらに、2024年8月31日にアメリカ人シャーマンのデュレク・ヴェレット氏と結婚したことにより、王室を代表しての公務からも退くこととなった。王女の称号は保持するものの、職業活動では使用しない方針である。王室の伝統から距離を置き、新婚生活を自分らしく歩みたいと願っているのだ。この選択は、何かと比較されがちなハリー王子夫妻の歩みを思い起こさせる。

From madameFIGARO.fr

text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest
年末年始に読みたい本
35th特設サイト
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • CONTENT STUDIO
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CE MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.