ポール・スミス×とんだ林蘭のスペシャルコラボ企画 大先輩ポール・スミスの頭の中を、若きアーティストが探る。
Culture 2016.10.07
ファッションだけでなく、写真、建築、デザインなど、世界中のアートやカルチャーに精通するポール・スミス氏。そんなアートの大先輩に、若きアーティスト、とんだ林蘭がアートにまつわる質問を投げかけた。
とんだ林さんのディレクションにより、ポール・スミス氏をiPhone 7 Plusを使って撮影。気になる完成アートワークは、とんだ林さんのインスタグラムのアカウントで公開。(@tondabayashiran)
とんだ林蘭(以下、T):普段どのようにアートのインスピレーションを得ていますか?
ポール・スミス(以下、P):私自身がいつも色々なことに好奇心や関心を持っている人間なので、イマジネーション(想像力)を働かせて、日常生活におけるさまざまな事柄からインスパイアされています。
T:一番最初に購入したアートは何ですか?
P:パリの蚤の市で見つけた絵画が最初に購入したアート作品です。おそらく1940年代か50年代のスタイルで描かれた、ゆで卵を食べている女性の絵画です。今もイタリアの家に置いてあります。今見返すと、卵がとても大きく描かれていて、あまり良い作品には見えないのだけれど(笑)。
今年4月にオープンしたばかりのポール・スミス 六本木店にてファッションシューティング。プロのフォトグラファーとしても活躍しているポール・スミス氏が、今季デビューしたPS by Paul Smithを着用したとんだ林さんをiPhone 7 Plusを使って撮影。その仕上がりはこちらで。
T:いま一番気になるモチーフは?そしてその理由は?
P:デザイナーとして毎日新しいアイデアが湧いてきますが、「花」と「色」は常に頭の中にあります。先日ロンドンで発表したばかりの2017年春夏コレクションのウィメンズのショーも「花」と「色」をフィーチャーしましたが、世の中には良くないことや悲しいことがたくさんあり、オプティミズムが必要だと感じるので、ポジティブなカラーを通して幸福(ハピネス)を表現できたらと思っているのです。
T:アートを鑑賞している時と自ら制作しているとき、どちらが楽しいですか?
P:アーティストとしては、私自身は実はあまりクリエイティブではないのです。デザイナーとしてはそうかも知れませんが。でも写真は毎日撮っています。そして、私より私の妻ポーリーンのほうがアーティストだと思います。
およそ23メートルもの壁を埋め尽くすのは、ポール・スミス氏の所有するコンテンポラリーアート作品やポール宛てに届いた手紙やポストカード。
T:人生の中でアートはどんな存在ですか?
P:アートとはPower of Imagination(想像力、構想力)だと思います。
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