2:ソール・ライター好きへのお薦めアートスポットetc.
Culture 2017.05.09
MoMA(The Museum of Modern Art/ニューヨーク近代美術館)
ソール・ライターのプレスツアーでは、ほかにもアート好きにお薦めのスポットをいろいろと巡ってきました。まずは、ソール・ライターの作品も所蔵するMoMA(ニューヨーク近代美術館)です。
MoMA入り口。photos:FIGARO japon
ここでもソール・ライター財団のマーギット・アーブさんが、ソールの作品を前にいろいろとレクチャーをしてくれました。
MoMA所蔵の作品を見ながら説明してくれるマーギットさん。
MoMAではソール・ライターの作品5点を所蔵しています。1950年代に本人が作品を持ちこみ、当時はスライドだったので、スライド持参でMoMAを訪れたとか。1946年にNYへ出てきたソールですが、当時のMoMA写真部長エドワード・スタイケンにその才能を認められ、早くも1953年に新進作家を集めた『Always the Young Stranger』展へ出品することになったのです。
カラー写真はこの4点が収蔵作品。
モノクロはこちらの1点を収蔵。ソールが自分でプリントしたという、とても重要な作品。リッチな黒が美しい。
>>ソールとゆかりのあるギャラリーへ!
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Howard Greenberg Gallery(ハワード・グリーンバーグ・ギャラリー)
そして、こちらもソールとゆかりのある、ハワード・グリーンバーグ・ギャラリー。ここではフォトジャーナリズムやストリート写真を扱っており、オーナーのハワード・グリーンバーグ氏が貴重な作品をいろいろ見せてくれました。
NY派の写真を扱うギャラリーオーナーの第一人者。膨大な写真が収蔵されている所蔵庫。
「彼の写真は1枚1枚にいろんな回想が入っています。複雑な構図で、絵画のような色が気に入っています」とグリーンバーグ氏。
ギャラリーの様子。訪れた当時、Alex Majoli『SKĒNĒ』が開催されていました。
>>ホイットニー美術館にもソールの作品が。
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Whitney Museum of American Art(ホイットニー美術館)
アメリカの近現代美術を専門とするミュージアム、ホイットニー美術館にも、ソールの作品が所蔵されています。2月当時開催されていた展覧会『Human Interst Portraits From The Whitney Collection』では、この1枚が展示されていました。
ソール・ライター『The Village』1947年 ゼラチン・シルバー・プリント
2015年5月、アッパーイーストからウエストビレッジのミートパッキングへ移転したホイットニー美術館はハイラインの近くに位置し、ハドソン川が隣を流れるというとても気持ちのよいスポット。8階に位置するルーフトップからの眺めは圧巻です。
遠くに自由の女神も見えるそうです。
ルーフトップ脇にはカフェスペースが。
入り口すぐにはギャラリーグッズや書籍類などが。ガラス張りの建物で見晴らしも最高です。
通りから美術館を望む。レンゾ・ピアノ設計のモダンな建築は存在感あります。
>>写真好きなあなたにはこちら。
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ICP(International Center of Photography/国際写真センター)
写真好きにもう一軒お薦めなのが、ICP(International Center of Photography)です。ミュージアム、スクール、メディアラボからなる複合施設で、ロバート・キャパの弟・コーネル・キャパが1974年に創設。気候変動、難民問題、ジェンダー、ISISなど社会的な問題を扱い、写真を通して社会に変革を与えようと活動をしています。フォトジャーナリズムに興味のある方はこちらを訪れてみると、収穫があるかもしれません。
訪れた時は『Perpetual Revolution The Image and Social Change』展が開催されていました。
館内にはカフェスペースや、ギャラリーショップも。
ミュージアムに入ってすぐのスペースでは壁一面にスクリーンがあり、そこで収蔵作品が見られます。
>>ブルックリンにはストリートアートがいっぱい!
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ブルックリンへ、ストリートアートに出逢いに。
NYはストリートにもアートがあふれています。ブルックリンのブッシュウィックでは、膨大な数のグラフィティが街中で楽しめます。
もともと古い倉庫や工場が立ち並ぶこの街にアーティストが移り住み、いまではギャラリーやカフェ、レストランなどお洒落なスポットも増え、注目のアートスポットになっています。ここではストリートアートを巡るウォーキングツアー「Graffiti & Street Walking Tour in Brooklyn」も開催しているので、そちらに参加してみるのもお薦めです。
ストリートといえば、5月3日からスタートし24日まで開催中のNYC×DESIGNというデザインイベントも注目です。NY市内各地で500以上のイベントが行われ、街がさらに賑わいます。
ここまでたくさんのアートスポットをご紹介してきましたが、NYを訪れる際には、ぜひチェックしてみてください。
→ 3:NYへ行くなら、エアーとホテルはこちらでどうぞ。へ続く
協力:ニューヨーク市観光局
www.nycgo.com
photos:TAKAKO IDA(MoMA、Graffiti & Street Walking Tour),OMI TANAKA