アルチンボルドの奇妙で博物誌的な絵画展。

16世紀の宮廷に開花した、博物誌的知識と描写力。
『アルチンボルド展』

『春』1563年 油彩／板 マドリード、王立サン・フェルナンド美術アカデミー美術館蔵。『大気』と向かい合って展示される。

圧倒的な自然描写で緻密に描いた野菜や花、動植物などを集積した珍奇で博物誌的な肖像画で知られ、16世紀ハプスブルク家の宮廷で活躍したミラノ生まれの画家アルチンボルド。今回、「四季」から『春』『夏』『秋』『冬』が国内に初めて集結。さらにこれと対で描かれた「四大元素」の『大気』『火』『大地』『水』が出品される。

＊「フィガロジャポン」2017年8月号より抜粋