フィガロが選ぶ、今月の5冊 私たちが幸せになるための、これからのフェミニズム論。

Culture 2017.08.18

『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』

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チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著 くぼたのぞみ訳 河出書房新社刊 ¥1,296

ナイジェリア生まれの作家アディーチェが語るフェミニズムは明快で具体的だ。肩肘張ったところがないのは、男性を一方的に責めるのではなくフェアな視点に貫かれているからだろう。男性も女性も社会的に押し付けられた役割を無自覚に受け入れるのではなく、自分のありのままを誠実に生きることができるはず。ビヨンセは「***フローレス」の歌詞にアディーチェの語りを引用。ディオール2016-17年秋冬コレクションではWE SHOULD ALL BE FEMINISTSのTシャツを着たモデルがランウェイを闊歩して話題を呼んだ。

*「フィガロジャポン」2017年8月号より抜粋

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réalisation : HARUMI TAKI

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