フィガロが選ぶ、今月の5冊 神が降りてきた瞬間、篠山紀信が撮った歌舞伎。

Culture 2017.10.13

『KABUKI by KISHIN』

1709xx-livre-05.jpg

篠山紀信著 光村推古書院刊 ¥49,680

かっと見開いた瞳。ほとばしる汗。たぎる激情。型が生み出す美。篠山紀信が撮った歌舞伎は、古典芸能に対する先入観を打ち破るライブ感がある。坂東玉三郎、市川猿之助、市川海老蔵ら数多くの名優たちを撮り続けてきた中から現時点でのベストショットをセレクト。遠景をとらえた舞台写真とひと味違い、歌舞伎俳優の顔ににじり寄る構図がまた写楽の大首絵にも似て、演者の息づかいを感じさせる。これぞまさに「生きてる!」と感じるかっこよさ。芝居の間に想像の余地があり、演者の魂が宿る。蔦屋書店が大型アートブックを独自出版するプロジェクトの第一弾。1000部限定の愛蔵版。

*「フィガロジャポン」2017年10月号より抜粋

【関連記事】
舞台はインド!? 尾上菊之助が新作歌舞伎への想いを語る。
尾上菊之助のインド・マハーバーラタ紀行。
接近! 東京ミレニアルズ 歌舞伎界のホープ、片岡千之助、17歳。

réalisation : HARUMI TAKI

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

清川あさみ、ベルナルドのクラフトマンシップに触れて。
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
2024年春夏バッグ&シューズ
連載-鎌倉ウィークエンダー

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories