ハリー王子とメーガンのウェディングケーキが話題に！

イーストロンドンのケーキショップ「ヴァイオレット」。オープン以来数多くのファンを持つ店ながらも、ハリー王子とメーガン・マークルがここのオーナーにウェディングケーキを発注したというニュースを聞いて、驚いたロンドンっ子は少なくないはずだ。

 

Kensington Palaceさん(@kensingtonroyal)がシェアした投稿 - 3月 20, 2018 at 3:35午前 PDT

まずはお店のあるハックニーはクリエイターが集まる感度の高い地域。エッジの利いた店も多く、ケンジントンパレスのあるハイソでクラッシィなエリアとは正反対。  そんなロケーションにある「ヴァイオレット」は、小さいながらもアンティークのショーケースにお菓子を並べた可愛らしい空間だが（もちろんオープン直後に「フィガロジャポン」本誌でも紹介済み）、やっぱり王族がやってくる店とは思えないカジュアルな雰囲気だ。

 

It’s almost teatime. Where will you be? Xx

Violet By Claire Ptakさん(@violetcakeslondon)がシェアした投稿 - 3月 18, 2018 at 6:39午前 PDT

そしてケーキはひと口食べれば誰でも笑顔になってしまうおいしさだけれど、どちらかといえば気取りなく実直で、上品かつ華やかなロイヤルファミリーのイメージとはちょっと違う。 

その話題のオーナー、クレア・プタックは「モロ」や「セント・ジョン」などのロンドンの名レストランで働いたのち、ブロードウェイ・マーケットのケーキを売る露店として「ヴァイオレット」をスタート。すぐに大きな人気を博して、カフェを併設したショップをオープンしたのは2010年のこと。  彼女のレシピは季節の果物など旬の素材をふんだんに使い、さらにはハーブやスパイスの巧みな使い方が特徴だ。

『The Violet Bakery Cookbook』（Square Peg刊）

たとえば彼女の本『The Violet Bakery Cookbook』（Square Peg刊）をめくってみると、「ストロベリーとジンジャー、ポピーシードのスコーン」「ハニーとローズウォーターのマドレーヌ」などの、定番のお菓子を彼女ならではのアイデアでおいしくグレードアップした品が目につく。  クレアがハリー王子とメーガンのために作るのは「オーガニックレモンとエルダーフラワーのケーキ」だとか。そこにバタークリームとフレッシュな花のデコレーションが施される。

 

Flea Market on Wilton Way today in my lockup! 11-5 come on over!!! Xxxxx #violetweddingcakes

Violet By Claire Ptakさん(@violetcakeslondon)がシェアした投稿 - 6月 17, 2017 at 1:02午前 PDT

伝統的なイギリスのウェディングケーキといえば、ドライフルーツをふんだんに使いブランデーを染み込ませたフルーツケーキを数段重ねて、白やパステルカラーのアイシングシュガーで飾ったもの。ちなみにウィリアム王子とケイトのウェディングケーキはこのタイプで、洗練されたアイシングシュガーのデコレーションで知られるフィオナ・ケアンズが手がけた。

とはいえ、近頃のロンドンでウェディングを挙げるカップルは、クラシックなウェディングケーキをチョイスしないことが増えている。ケーキカットを省略することすら少なくない。重厚で（特別おいしいとは限らない!?）濃厚な甘さのものよりも、軽くてフレッシュなスポンジケーキを選ぶことも多いとか。ハリーとメーガンの選択は、このトレンドに更に拍車をかけることは間違いないだろう。

今回の発表に伴い、クレアは「生産者や旬、サステナビリティを大切と考え、そしてなによりも味にこだわるおふたりには自分との共通点を見いだすことができました。こうしてエキサイティングなイベントに参加できてとても光栄に思います」とコメントしている。  またクレアはカリフォルニア育ちのアメリカ人。その点でもメーガンと共通する。

世の流れ、好みとはいえ、やっぱり今回も意外なチョイスで人々を驚かせたハリーとメーガン。今後はさらに、どんな新時代のロイヤルウェディングの詳細が明らかにされていくのか楽しみでもある。

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