スピルバーグ監督が贈る、遊び心満載のVRワールド。

Culture 2018.06.15

謎を解く鍵や"宝の卵"にいたる、凝った仕掛けに映画愛が炸裂。

『レディ・プレイヤー1』

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1971年の米国社会の動向と新聞社の命運がかかる活版印刷の輪転機を、秀作『ペンタゴン・ペーパーズ』でアナログ時代の粋を尽くして作動させたスピルバーグ監督が一転、バーチャルリアリティの近未来型ゲームの時空に遊び心の粋を尽くす。2045年、街は荒れ、若者の逃げ場はゲーム空間「オアシス」に自分の理想像の分身を放ち、宝探しに旅立つことだけ。『シャイニング』を筆頭に、1980年代文化を映す洋邦の映画群がゲーム内で引用されてマニア心を刺激する。一方、主人公の少年は冒険を通して現実の恋に目覚める。

『レディ・プレイヤー1』
監督/スティーブン・スピルバーグ
2018年、アメリカ映画 140分
配給/ワーナー・ブラザーズ映画
丸の内ピカデリーほか全国にて公開中
wwws.warnerbros.co.jp/readyplayerone

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*「フィガロジャポン」2018年6月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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