キャサリン妃とメーガン妃、影響力が大きいのはどちら?

Culture 2018.09.11

公務で姿を現すごとに、そのファッションが大きな話題となるイギリス王室のメンバー。王室関連のどんなキーワードがイギリス人にたくさん検索されたか、eBayがリサーチ結果を発表。ファッション界に最も大きな影響力を持つロイヤルファミリーとは?

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2018年6月9日、エリザベス女王の誕生日を祝う式典「Trooping the Colour」にそろって姿を現したキャサリン妃とメーガン妃。バッキンガム宮殿のバルコニーにて。photo:Paul Edwards/Abaca

インターネットオークションを展開する「eBay」は毎年、「UK Retail Reprot」なるものを作成している。イギリスのインターネット利用者が、eBayのサイト上で過去12カ月間に行った検索内容を集計し、発表するのだ。出産や結婚で英国王室が大忙しだった今年、王室メンバーのワードローブはこれまで以上に国民の注目を集めた。あまりの注目度に、eBayではランキングを作ることに。ファッション界に影響を与えたウィンザー家のメンバーとしてトップに輝いたのは、キャサリン妃(ケンブリッジ公爵夫人)だった。

王室のファッションリーダーは、キャサリン妃。

冬の間中、お腹が大きかったキャサリン妃はさまざまなコートを着用して登場。コートは彼女のスタイルを象徴するアイテムになった。その結果、 2017年11月、マタニティスタイルの検索は3倍に。そして今年4月にルイ王子の出産を終えても、その影響力が衰えることはない。

ルイ王子を抱いて産院を出た時に着ていた赤いワンピースを手がけたのはジェニー・パッカムだが、彼女についての検索数はその前後で実に2倍になった。イギリス以外でも、ジェニー・パッカムばかりか、キャサリン妃のお気に入りブランド、アレキサンダー・マックイーンやセラフィンも、ネット利用者の好奇心をいたく刺激した様子。2018年は前年に比べると、それぞれ20パーセント増の検索数を記録したという。

メディアの注目を集めつつも、メーガン妃は2位に。

メーガン妃(サセックス公爵夫人)は僅差で敗れた。ハリー王子との結婚式がありメディアの大きな注目を浴びたにもかかわらず、2位の座に。eBayで最も彼女の影響がクリックに現れた瞬間はもちろん、ハリー王子との結婚式。おかげでウェディングドレスに選ばれたジバンシィの検索数は60パーセント増。ソワレのドレスをデザインしたステラ・マッカートニーはといえば、検索数が2倍にアップした。

シャーロット王女とジョージ王子もランクイン。

ママと叔母さまに続き、第3位と第4位の座に就いたのは、シャーロット王女とジョージ王子。ふたりが高い順位に食い込んだのは、なんといってもメーガン妃とハリー王子の結婚式のおかげだろう。シャーロット王女の頭に飾られた花輪に注目が集まった。そしてもうひとつ、6月に行われたエリザベス女王の誕生日を祝う式典「Trooping the Colour」。バッキンガム宮殿のバルコニーに登場したジョージ王子が着用していた、「ピーターパン・カラーのブラウス」も大きく貢献した。

5位はエリザベス女王、検索されたのは……。

エリザベス女王は5位に甘んじた。そして、熱心な検索の的になったのは、鮮やかなカラーのスーツでも帽子でもない。意外なことに、女王のブローチのコレクションがここ数カ月、注目の的になっているのだ。その結果、eBay上では毎分16個のブローチが売れていくという。eBayは女王に感謝してもしきれないだろう。

キャサリン妃、3度目のマタニティスタイル。

スタイルのあるクリスマス

キャサリン妃は、コートだけで完璧なスタイルを作るのがうまい。クリスマス、ミュウミュウのデザインによるタータンチェックプリントのコートを、やわらかな毛皮のトーク帽に合わせて登場。(イギリス・ノーフォーク、2017年12月25日)
photo:Abaca

英国アカデミー賞にて

第71回英国アカデミー賞(BAFTA)のセレモニーにて、団体のプレジデントを務めるウィリアム王子とともに。この日はジェニー・パッカムのドレスをチョイス。「Time's Up」ムーブメントを支持するために招待客が着用する黒い衣装の中でも、控えめな濃い緑はほとんど目立たなかった。(イギリス・ロンドン、2018年2月18日)
photo:Abaca

スウェーデンのヴィクトリア皇太子と

ロング丈のルダンゴトコートとロングブーツのキャサリン妃の装いは、冬が長く続いてほしいとさえ思わせるエレガントさ。(スウェーデン・ストックホルム、2018年1月30日)
photo:Getty Images

ベビーニット風のブルー

キャサリン妃は大のブルー好き。彼女のブルーはコートをこんなに明るく、シンプルでエレガントに映える。(2018年1月24日)
photo:Abaca

青がよくお似合い

こちらも品のあるブルーをセレクト。(イギリス・ウィックフォード、2018年2月7日)
photo:Getty Images

セットアップ

マリンテイストの飾りべルト付きセットアップもブルー。(イギリス・ロンドン、2018年1月27日)
photo:Getty Images

ノルウェーのメッテ=マリット王太子妃と

そしてクチュール風のロングコートも青。(ノルウェー・オスロ、2018年2月1日)
photo:Abaca

品切れ

最新のブルースタイルはこちらのセラフィーヌのドレス。写真公開後はすさまじい反響で、ドレスが品切れになった。(イギリス・ロンドン、2018年3月7日)
photo:Getty Images

プリントも!

公爵夫人はベーシックに飽き足らず、千鳥格子に挑戦。
photo:Getty Images

お姫様ドレス

ウェディングドレスを作ってもらった、大好きなアレキサンダー・マックイーンのドレスを纏って。(2018年2月1日、オスロ)
photo:Getty Images

モードなアイテム

モード界のイベントに出席する、マタニティスタイルのキャサリン妃。ロマンティックなフリルの付いた、やわらかなシルエットのドレスで。
photo:Getty Images

シンプルで効果的

お腹が出ていようがいまいが、キャサリン妃はミニマリストらしいシンプルドレスで、すらりとしたシルエットを引き立てるのがうまい。(イギリス・ストックホルム、2018年1月30日)
photo:Abaca

またまたブルー

コモンウェルス・デーの控えめな装いには、シックな帽子を合わせて。(イギリス・ロンドン、2018年3月12日)
photo:Getty Images

聖パトリックの日

聖パトリックの祝日には、もちろん緑で統一。(イギリス・ハウンズロー、2018年3月17日)
photo:Getty Images

春の装い

春の訪れを祝うキャサリン妃の装いは、青りんご色のワンピースとコート。(イギリス・ロンドン、2018年3月21日)
photo:Getty Images

パンツとハイヒール

3度目の出産を前に、最後の公式の場と思われたこの日、珍しくパンツスタイルで現れたキャサリン妃。(イギリス・ロンドン、2018年3月22日)
photo:Getty Images

チョコレート色のアンサンブル

4月1日の日曜日、復活祭のお祝いに姿を現し、みなを驚かせた。コートとワンピースの着こなしの上手さをこの日も披露したキャサリン妃。パールのエレガントなブローチをあしらって。(2018年4月1日)
photo:Getty Images

texte : Sarah Coulet (madame.lefigaro.fr)

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