フィガロが選ぶ、今月の5冊

山内マリコが、情けなくも愛おしい男のリアルを描く。

特集

女のリアルを描く名手が、男のリアルを描き出す。

『選んだ孤独はよい孤独』

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山内マリコ著 河出書房新社刊 ¥1,296

何度目かの失業中のヨシオがボーリング場で昔の仲間とつるんでいると、隣のレーンにすっかり所帯じみた同級生が家族と幸せそうに過ごしているのを見かける(「男子は街から出ない」)。本当は仕事ができないことを女たちから見抜かれている男、同棲していた彼女が出ていった理由がさっぱりわからない男、女性には理解できない言動に隠された男たちの本音はこういうことだったのか。弱みをひた隠し、強がるほど、孤独は深まっていく。『ここは退屈迎えに来て』で、女性のリアルを鮮烈に描いてデビューした著者が、男性のリアルを描いた19の短編と掌編。

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*「フィガロジャポン」2018年9月号より抜粋

réalisation : HARUMI TAKI

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