フルタイム勤務の2児の母は、40%もストレスが高い。

Culture 2019.02.25

母親たちは常に頭をフル回転させなければいけない。子どもをもうけ、フルタイムで働くことは決して容易ではない。最近の研究は、母親がそのほかの人に比べてストレスが多いことを証明している。フレックス勤務であろうと、在宅勤務であろうとそのストレスに違いはない。

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最近の調査によると、フルタイムで働いている母親は、子どもがいない働く女性に比べて18%高くストレスがあることがわかった。さらに子どもがふたりいる場合、40%に上昇する。Photo: iStock

かつては根拠が疑われたが、調査によってその事実が明らかとなった。子どもがいる働く女性はそのほかの働く女性に比べてストレスが高い。今年1月発売のイギリス社会学会誌が掲載した最新研究によれば、フルタイムで働く母親は、子どものいない働く女性よりも18%ストレスが高いという。

そして、ふたりの子どもがいる場合、その数字は40%にまで上がる。慢性的なストレスの主な兆候に関する調査の一環として、マンチェスター大学のタラニ・チャンドラ教授とエセックス社会経済研究所の研究者らは、6025名を対象に血圧やホルモン値など生物学的データの測定を行った。その結果は深刻な状況だ。

働く女性たちは常にすべてをやりくりしなければいけない。また、仕事に加えて、家庭生活をうまくやっていかなくてはならない女性たちは精神的負担が非常に大きく、家庭内で繰り返しストレスを抱えがちだ。また、このストレスは、子どもが複数いると増加する。

「家庭生活と仕事のキャリアとの両立での苦労は、精神的なプレッシャーやストレス、健康状態の低下をもたらします。 特に小さな子どもを持つ両親は特にそれらの問題にさらされる傾向が高いといえます。家庭生活とバランスが取りにくい働き方、特に夜間勤務などは、よりストレスにさらされやすく、精神的な悪影響が大きいでしょう」とチャンドラ教授は説明する。

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解決法は、労働時間を減らすこと。

これらの不安を軽減する救済策はほとんどないため、ますます不安な状況になっている。そのほかの研究でわかっていることだが、労働時間がもっと柔軟になったとしてもなんら変わりはない。在宅勤務であろうと、よりフレキシブルな時間で働こうと、母親の不安が減るわけではない。調査の結果明らかなことは、彼女たちのストレスレベルを効果的に減らす唯一の方法は、労働時間を減らすことだ。

アルバイトや ジョブシェアリング(編集部注:アメリカやイギリスで導入されている方法。フルタイム勤務者ひとりで担当する職務を、ふたり以上が組になって分担する)など、いくつかの選択肢がある。また、この研究の結果、労働時間短縮の効果は女性、男性ともに同じであったことは大変興味深い。

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texte : Lisa Hanoun (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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