フランスの若者たちは料理好き?

Culture 2019.03.25

190322_les-femmes-restent-la-cle-de-la-transmission-de-la-cuisine.jpg

フランス人の41%は母親を通して料理を学び、一方、父親から学んだ人は5%にすぎない。Photo: Getty Images

皆さんご存じのとおり、フランス人とキッチン(つまり料理)とは切っても切り離せない関係だ。日常生活においてフランス人はどのように料理をし、学んでいるのだろう? 今回、フランス世論研究所とフランスの老舗オイルメーカーのルシュー(Lesieur)が行った研究調査「フランス人と料理の伝達」によって、フランス人とその家族がどのようにフランス料理を受け継いでいくのかを紐解いた。5つの調査結果を紹介しよう。

10人中9人のフランス人は料理好き

フランス人が料理に夢中なことは明らかである。フランス人の87%が料理好きだと回答している。そして驚くべきことに、18〜24歳と40代を比較すると同等に料理好きである。一方で、若者は日常的にエプロンを着用しない傾向が見られる。料理を義務だと最も認識しているのは50〜70代だ。

父からは料理を学ばない

料理の伝達に関して印象的なデータのひとつは、父親から料理を習ったフランス人はたった5%だけだというもの。一方、祖母から習った人は7%、母親からと回答した人は41%であった。残りの47%は主に専門書を読んだり、インターネットで調べたりして独学で料理を学んでいる。一方、テレビの料理番組を見てレシピや調理法を学んだと答えた人は5%以下だった。フランス人の多くは料理のアドバイスをもらうことを好み、97%の人がおいしい手料理をもっと学びたいと思っている。

料理するのは必要だから? それとも楽しいから?

女性の64%は毎日料理をしている。一方、男性は51%に過ぎない。(研究調査によると準備、調理、盛り付けを含む)この値は、男女間の家事分担がいまだに不平等であることを示している。たいていの人は料理を必要不可欠(35%)と考えているが、男性はそれを楽しい時間(33%)だと考えている。

キッチンに立つ男性

前述の調査結果から考えても納得がいくが、男性はナイフを巧みに扱ったり、帽子を被ったりすることを好む傾向がある。46%の男性がそういったことを好むと回答している(女性は40%)。女性にとって料理は日常であるのに対し、男性にとっては週末や特別な機会に行うことが多いからという理由だ。

健康的な食事

今回の調査は、「料理を学ぶモチベーション」についても明らかにした。いちばんの理由は「バランスのとれたさまざまな食事をするため」(48%)、続いて「喜びのため」である。最近は加工品を避け、質のよい食品を求める傾向が高いという調査結果も明らかとなっている。

【関連記事】
〈細川亜衣の連載〉レシピのインスピレーションと、旅の話。
毎日バランスよく炭水化物を摂取する方法。
保存方法、カビや皮の取り扱い......チーズにまつわる嘘と本当。

texte : Nicolas Basse (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories