英国の先鋭的な音楽ユニットによる12年ぶりの新作。
Culture 2019.06.05
ジャンルレスな世界に潜む、揺るぎない美学。
『トゥ・ビリーヴ』/ザ・シネマティック・オーケストラ
ビート ¥2,592
英国の鬼才ジェイソン・スウィンスコー率いる先鋭的な音楽ユニットが、なんと12年ぶりにニューアルバムを発表。その名のとおり、映像を想起させる壮大なスケールのサウンドは健在で、エレクトロニカやジャズ、そして現代音楽に通じるストリングスの響きなどを組み合わせ、唯一無二の音空間を生み出している。モーゼス・サムニーやルーツ・マヌーヴァといったゲストの配置も鮮やかで、デビュー20周年にふさわしい傑作だ。
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*「フィガロジャポン」2019年5月号より抜粋
réalisation : HITOSHI KURIMOTO