清らかかつダークな、ルーシー・ローズの歌声に浸る。
Culture 2019.06.18
憂いに満ちた、独特のスケール感。
『ノー・ワーズ・レフト』/ルーシー・ローズ
ホステス ¥2,268
2012年にデビューして以来、インディシーンで注目を集め続ける孤高の存在。この4作目も、アコースティックギターをベースにしたシンプルなサウンドに、祈るような歌が重なり合う。音空間の広がりにスケール感があり、清らかな声でありながらどこかダークでサイケデリックな印象があるのも特徴だ。内省的な歌の世界に、誰もが引き込まれるはず。
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*「フィガロジャポン」2019年6月号より抜粋
réalisation : HITOSHI KURIMOTO