舞台と文学の画期的なコラボが誕生! 演劇版の物語は?

Culture 2019.11.26

話題の演出家と芥川賞作家がコラボレーション。

『INSEPARABLE 変半身(かわりみ)』

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ヒリヒリした繊細さと痛みが伝わってくるようなイラストは、人気漫画家の鳥飼茜によるもの。プロジェクト名のinseparableは「切っても切れない」という意味。

異ジャンルのクリエイターによるコラボレーションが盛んだが、その中でも特に注目したい顔合わせがこれ。2011年に『自慢の息子』で岸田國士戯曲賞を受賞した作・演出家の松井周と、16年に『コンビニ人間』で芥川龍之介賞を受賞した小説家の村田沙耶香。松井は村田の小説に、村田は松井の舞台に接するたび、自分と似た感性を感じたそう。一緒に取材旅行に出かけて共同で原作を作り、そこからそれぞれが演劇作品と小説を創作するプロジェクトを立ち上げ、同じタイトルで発表する。

演劇版は、国産み神話と遺伝子組み換えに必要な化石の発掘に沸く、近未来の離島が舞台。人工授精や遺伝子操作などの最先端テクノロジーと、日本の山里や昭和の匂いがするアパートなど絶滅寸前の場所を軽やかに結び付け、人間とは何かを内と外から問う松井に、村田がどう影響したか確認したい。

『INSEPARABLE 変半身(かわりみ)』
東京芸術劇場シアターイースト(東京・池袋)
日程:11/29~12/11
前売り¥4,200、前半割¥3,700、学生¥3,000

●問い合わせ先:キナダ
tel:090-9393-0809
※12/14、15三重、18、19京都、21、22神戸にて公演あり。 
http://samplenet.info/inseparable

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*「フィガロジャポン」2020年1月号より抜粋

réalisation : KYOKO TOKUNAGA

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