ミシュランシェフが教える、時短料理の7つのヒント。

Culture 2019.12.17

早く調理をするために材料を小さく切ったり、やかんで水をあらかじめ温めておいたり……。料理を素早く終えるためにはどうしたらよいだろうか? ミシュランの星を獲得したシェフ、ティボー・ソンバルディエ氏によるアドバイスを紹介しよう。

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炒め物を作る時には、野菜をなるべく薄く小さく切ること。そうすれば時短は確実! photo : iStock

遅くに帰宅したらキッチンでまず乾杯しよう。なぜなら、これから紹介する簡単で便利な方法を実践すれば、料理の時間を短縮でき、日々の暮らしがもっと楽になるからだ。パリの16区にあるレストラン「アントワーヌ()」のシェフ、ティボー・ソンバルディエ氏が、ヒントを教えてくれた。

ジャガイモの調理法

フライドポテトをフライパンで調理するのは面倒。もっと簡単にできる方法はないのだろうか? ジャガイモを小さく切り、フライパンで調理する前に水でさっと茹でておく。「そしてその茹でたジャガイモをバターとオイル少々で炒めます。そうすれば水分が失われにくく、彩りもよくなります」とソンバルディエ氏はアドバイスする。

ニンニクの皮剥き

手袋と包丁を使うのはよいアイデアではあるが、ニンニクの皮剥きというのは決して快適なものではない。手に残る臭いも気になるし、時間もけっこうかかる。そこでシェフが紹介する方法はこちら。「温かい程度のお湯をボウルに入れてニンニクを数分間沈めます。そうすれば皮を簡単に剥くことができます」

水に塩を加える

信じられないかもしれないが、ひとつまみの塩を鍋に加えることは、時短料理に素晴らしく効果的だ。「ポーチドエッグ以外には活用できます。 水が十分熱くなってきたら、塩を加えると、すぐに沸騰しはじめます。そうすれば、パスタ、キヌア、米やセモリナ粉はより速く調理できます」

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果物や野菜の皮は剥かない

キッチンでの時間を節約するためには、調理時間の4分の1を失う野菜の皮剥きをやめよう。「カボチャのように硬い皮を持つものにも効果があります」。では、どんな利点があるのだろうか? ビタミン、ミネラル、繊維、抗酸化物質を摂取できうえに、時間も短縮できるのだ。ただし、農薬の摂取を避けるため、果物と野菜はオーガニックのものを選ぶようにし、調理前によく洗うことが重要だ。確実に洗い落とすため、小さな野菜用のブラシを購入し、大きなボウルに水を入れて材料を浸してしっかり洗おう。

材料は小さく切る

帰宅後にズッキーニのグリルを食べたい時も、時間をかけずに作ることが可能だ。その方法とは?「野菜をとにかく薄く小さく切ることです」とソンバルディエ氏は言う。「たとえばスープを作る場合、私は材料を小さく切ってから鍋に入れて水を注ぎます。たった7分で出来上がり、それ以上することはありません。あらゆる野菜や、チキンなどにも使える効果的な時短調理法です」

あらかじめやかんでお湯を沸かしておく

調理時間を節約するためのもうひとつのポイントは、鍋に水を注いで直接煮るのではなく、やかんであらかじめにお湯を用意することだ。「お湯が沸き次第、加熱している鍋に注ぎます。注ぎ終わるとすぐに沸騰します」

フライパンで魚を調理する

魚を丸ごと調理する場合には、よくオーブンが使われる。しかし切り身であれば、フライパンで調理するほうがおすすめだ。スピードと味が保証されるからである。焼く前、魚の切り身にあらかじめオリーブオイル少々、白ワイン少々、レモン汁、水を加えておこう。シンプルなコツではあるが、素早く調理が進み、また魚の臭みも消してくれる。

*Antoine(10 avenue New York, 75116 Paris  Tel. +33 01 40 70 19 28)

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texte : Léa Ferry (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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