神秘的な歌声とサウンドが、別世界へと導いてくれる。

Culture 2020.03.29

幻想的な世界に誘う、アカデミックな才能。

『マイオピア』/アグネス・オベル

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ユニバーサル ¥2,860

深い朝靄に包まれた森、迷宮に迷い込んだかのような真夜中の夢、現実と非現実の狭間。この神秘的な歌声を耳にしたなら、誰もがどこか違う世界へ導かれてしまうはずだ。デンマーク出身、ベルリンで活躍中のアーティスト、アグネス・オベル。基本的にはストリングスやピアノを中心としたクラシカルな音色と声のアンサンブルだが、そこに突如エレクトロニクスが入ってくるなど刺激的な世界が展開されていく。エンヤやビョークにも通じるインパクトを感じるかもしれないが、誰にも似ていないオリジナリティがある。

アグネスはこのようなサウンドを作るためにひとりでスタジオにこもり、曲作りから録音、ミックスまですべて自身で手がけるという。ただ、決して難解でなく知性的ながらも気軽に口ずさめるほどポップな一面を持っており、それもまた魅力的だ。

*「フィガロジャポン」2020年4月号より抜粋

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réalisation : HITOSHI KURIMOTO

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