セレブリティたちのお得意スポーツ。

Culture 2020.05.13

スレンダーなボディを維持するために、セレブリティは何をしているのだろうか？　彼女たちが実践するスポーツを徹底調査。なかには意表をついたスポーツも。

英国心臓財団が主催する自転車レースに参加するピッパ・ミドルトン。（イギリス・ブライトン、2015年6月21日）photo : Abaca

ヨットがお得意の公爵夫人、キャサリン妃。

ケンブリッジ公爵夫人のスタイルの良さは持って生まれたものとはいえ、ボディラインの維持にはアスリートとしての過去も貢献しているようだ。国民に慕われる妃となる前、ケイト・ミドルトン時代には、大学のボートチームのリーダーを務めていた。優れた漕手であり、舵手（コックス）としても有能なキャサリン妃。2014年には、ニュージーランドで行われたヨットレースで夫のウイリアム王子と対決。見事、勝利を収めている。16年、セーリングの魅力を次世代に伝えることを目的とする慈善団体「1851 Trust」のパトロンに。船上でもグラムールなキャサリン妃は、お手本を披露するために、ときには自ら舵を握ることもある。

■こんな人におすすめ：バランス感覚や調整力を鍛えたい人、潮風に当たりながら全身の筋肉を鍛えたい人。

トライアスロンの女王、ピッパ・ミドルトン。

レース好きはミドルトン家に共通の遺伝子のようだ。姉のキャサリン妃同様、妹のピッパも勝敗を競う試合で燃えるタイプで、飛行機での移動も厭わず、世界各地のコンペに出場している。ロードバイクでアメリカ横断（ざっくり5000キロ）に挑戦したこともある、現在36歳のピッパ。トルコではボスポラス海峡を横断する水泳大会で6.4kmを完泳した。歩く、走る、泳ぐ、どんなスポーツもお手のもの。複数の運動能力を総合的に競い合うトライアスロンに挑戦することも。

■こんな人におすすめ：心肺機能を強くしたい人、怪我のリスクが少ないクロストレーニング（複数の種目の運動を取り入れるトレーニング方法）で筋肉を鍛えたい人。ロードバイクはお尻の引き締めに、水泳は全身の筋肉を鍛えるのに有効だ。

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ママジョガー、リース・ウィザースプーン。

3児の母で現在44歳の女優、リース・ウィザースプーンは、日々のジョギングでボディラインを維持している。「ジョギングは1時間くらい。とくに女友達と一緒だといいわね。走りながら、自分の人生のことや、子どもや友人たちの話もできるから」と、10年に『グッド・ハウスキーピング』誌に語っている。パーソナルトレーナーのマイケル・ジョージが『シェイプ』誌に明かしたところによると、ボディラインを維持するため、週に6回、1日30分のカーディオトレーニングも行っているそうだ。

■こんな人におすすめ：すぐに体重を落としたい人。産後のエクササイズにも効果的だが、膣のトラブルに気をつけて。産後にジョギングを始める、あるいは再開する前には、必ず主治医に意見を求めよう。

サーフィン大好き、キャメロン・ディアス＆ジェニファー・ローレンス。

キャメロン・ディアスのサーフィン好きは周知の通り。フロリダ、メキシコ、ハワイetc.……各地で機会を見つけては、サーフボードを脇に抱えて海岸へ向かうキャメロン。格好よく波に乗る姿を見ると、子どもの頃からサーフィンをやっていたのだろうと想像してしまうが、とんでもない！　彼女がサーフィンを習い始めたのは30歳前後。以後、毎年2カ月はハワイで過ごし、1日8時間、サーフィン三昧の生活を送っている。何かを始めるのに決して遅すぎることはないという証拠だ。ジェニファー・ローレンスもサーフィンを嗜むスターのひとり。夫のクック・マロニーとハネムーンで訪れたバリ島でも、巧みに波を乗りこなしていた。

■こんな人におすすめ：上半身、腕、腹筋を鍛えたい人。サーフィンで大事なバランスを取る動きで体幹が鍛えられる。

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SUP（スタンドアップパドル）ならおまかせ、オリヴィア・ワイルド＆エヴァ・ロンゴリア。

ジョギングのいっぽうで、オリヴィア・ワイルドがハワイで熱中するのはSUP。第2子誕生からわずか2カ月後、さっそく黒のビキニ姿でパドルを漕ぐ姿が目撃されている。「スポーツは身体と精神の両方への贈り物」と考える世界になればいいと、2015年3月に『シェイプ』誌で語っている。エヴァ・ロンゴリアもスタンドアップパドル愛好家として知られ、マリブの海でマリンスポーツを楽しんでいる。出産後、スタンドアップパドルを再開したかどうかは不明だが、息子が誕生した後も体型を維持しているのは確かだ。

■こんな人におすすめ：インナーマッスルを鍛えたい人。サーフィンと違って、SUPは波のない穏やかな海で行う。とはいえ、なかなかハードなスポーツだ。

ヨガの達人、エミリー・ブラント。

エミリー・ブラントのすらりとした身体と引き締まった二の腕はヨガの賜物。難易度の高いポーズも難なくこなすエミリー。映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』では見事な孔雀のポーズを披露したこともある。ヨガの中でも上級者向けのこのポーズを達成するには、忍耐力と粘り強さに加え、手首のしなやかさと、全身を支える腕の筋肉がカギとなる。

■こんな人におすすめ：リラックスしながら、集中力と柔軟性を高めたいたい人。ヨガだけを行ってもいいし、ランニングなどの耐久スポーツと組み合わせてもいい。

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ブレイク・ライブリーとケトルベル。

ブレイク・ライブリーのほっそりしたボディの秘密は、ロシア生まれのダンベル、その名もケトルベル。鉄の玉に取っ手が付いたような形をした、ごつくて重いこのトレーニング器具、重さは最も軽いもので8kg、最も重いものは48kgという。ブレイクのパーソナルトレーナーのドン・サラディノは、16年『インサイダー』誌のウェブサイトで、第1子出産後に体型を戻したいというブレイクのために、デッドリフトを基本にしたトレーニングプログラムを準備していると話していた。彼女と夫のライアン・レイノルズの間には2019年10月に第3子が誕生したところ。ライブリー家ではまた、ケトルベルのご登場だ。

■こんな人におすすめ：筋力強化のために筋肉を付けたい人。ブレイクが実践するデッドリフトは長背筋群を鍛えるのに有効。トレーナーによると、3週間で最初の効果が現れるという。

クロスフィットの鬼、ジェシカ・ビール。

ジェシカ・ビールの美しい二の腕と肩のラインは、集中的に行う強高度トレーニングで得られたもの。ジェシカがはまっているのはクロスフィットだ。ランニング、クライミング、腕立て伏せ、ウエイトリフティング、スプリットスクワット、これらの種目を短時間に連続して行うことで、あの見事に均整のとれたボディを維持しているというわけだ。一時期はパーソナルトレーナーのジェイソン・ウォルシュと週に4回トレーニングを行っていたジェシカだが、息子のサイラス・ランダル・ティンバーレイク誕生後はペースを落としている。

■こんな人におすすめ：激しい運動で汗をかきたい人、身体を限界まで追い込みたい人、筋肉量を増やしたい人。クロスフィットとは、さまざまな器具を使用する運動を取り入れた、スーパーハードなサーキットトレーニングのこと。

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キックボクシングもトップクラス、ジゼル・ブンチェン。

ヨガの達人として知られるブラジル人モデルのジゼル・ブンチェン。スポーツも得意で、ときにはランウェイではなくリングに登場することも。アメリカのスポーツウエアメーカー「アンダーアーマー」の広告で、見事なパンチングを披露したジゼル。以後もトレーニングを重ね、その様子をインスタグラムに投稿している。最近はキックボクシングも取り入れ、ブラジルカラーのグローブをつけ、ジムのリングでトレーニングも行っている。

■こんな人におすすめ：反射神経を向上させたい人、柔軟性を高めたい人、腕、脚、下腹部のインナーマッスルを鍛えたい人。仕事で疲れた後のストレス解消にも最適。

乗馬では並ぶ者なし、シャルロット・カシラギ。

カロリーヌ・ド・モナコの娘、シャルロットは一流の騎手だ。フランスの馬術チャンピオン、マルセル・ロジエの運営する乗馬クラブに入団したのが15歳の時で、障害馬術のジュニア選手権に何度も出場している。2014年に息子ラファエルを出産したシャルロット。その7カ月後に開催された権威ある障害馬術競技会「ジャンピング・ドゥ・シャンティ」にも選手として出場している。乗馬服を優雅に着こなし、グッチの乗馬ウエアの広告塔に起用されたこともある。アメリカの女優、ケイリー・クオコも優れた騎手として知られる。2010年に落馬事故に遭い、辛くも大怪我を免れたものの、左脚を骨折。『ビックバン・セオリー』シーズン4の撮影時は、まだ完治していなかったという。

■こんな人におすすめ：屋外で馬を駆りながら、腹筋と背中を鍛えたい人。姿勢も良くなり、バランス感覚も向上する。

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