花に支配される!? 耽美なスリラー『リトル・ジョー』
Culture 2020.07.16
欧州随一の女性異能派の、花が人を支配する怪異譚。
『リトル・ジョー』
バイオ企業の研究者アリスは、花粉の効能か、香りを嗅ぐ人に幸福感をもたらす遺伝子組み換えの植物を開発する。導入は近未来のおとぎ話風。「リトル・ジョー」と名付けた一株を息子ジョーへの贈り物に彼女が持ち帰り、異変が始まる。深紅の花を感染源に、まるで幸福教の信者が増殖し出すよう。耽美なスリラーが悪寒を招いて背筋を貫く。幼い息子を見知らぬ他人と感じる母アリスの恐怖には、子育ての時間を削って研究一筋だった罪意識が影を落としている。アリス役のエミリー・ビーチャムがカンヌ国際映画祭で女優賞を受賞。
『リトル・ジョー』
監督・共同脚本/ジェシカ・ハウスナー
2019年、オーストリア・イギリス・ドイツ映画 105分
配給/ツイン
7月17日より、アップリンク渋谷ほか全国にて公開
http://littlejoe.jp
※新型コロナウイルス感染症の影響により、公開時期が変更となる場合があります。最新情報は各作品のHPをご確認ください。
監督・共同脚本/ジェシカ・ハウスナー
2019年、オーストリア・イギリス・ドイツ映画 105分
配給/ツイン
7月17日より、アップリンク渋谷ほか全国にて公開
http://littlejoe.jp
※新型コロナウイルス感染症の影響により、公開時期が変更となる場合があります。最新情報は各作品のHPをご確認ください。
*「フィガロジャポン」2020年8月号より抜粋
réalisation : TAKASHI GOTO